2020年冬クールで放送されていたドラマ「知らなくていいコト」。
柄本佑さん演じる尾高さんが大人気だった、とてもおもしろいドラマでした。
今回は、この「知らなくていいコト」に見る理想の上司像について考えてみました。
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黒川デスク
主演の吉高由里子さん演じるケイトの直属の上司である黒川デスク。
山内圭哉さんが演じられていました。
関西弁でまくしたてるちょっとうるさい人でしたがw、すごく素敵な上司ではなかったでしょうか。
ケイト自身が仕事ができる人だったということもありますが、全幅の信頼を寄せていましたよね。
あんなに信頼されていたら、仕事のやりがいもあるというものです。
そして、イマドキ男子の福西くんというやる気があるんだかないんだかよくわからない新人ちゃんのことも、文句は言いながらも、決して見捨てることのなかった黒川デスク。
ちゃんと新人を育てようとしていましたし、適切なフォローもありました。
岩谷編集長
佐々木蔵之介さん演じる週間イーストの岩谷編集長。
とにかく、何かあったら自分が全責任を負うと言い切るところと決断力の早さが素晴らしいと思いました。
週間イーストは、おそらく週刊文春のことを模したものだと思いますが、週刊誌の編集長という役職からしてスピード勝負だということもありますが、あれだけ躊躇なく指示が出せるのはすごいです。
また、部下へのプライベートな悩みも真剣に考えてくれるところも理想の上司だったと思います。
理想の上司はドラマだけ?
あなたの上司はどうでしょうか?
理想の上司だと思いますか?
私は、正社員、契約社員、派遣社員と、いろいろな立場で仕事をしてきましたが…正直、理想の上司だなと思った人は一人だけでした。
生命保険会社で働いていたときの女性係長です。
面倒見がよく、仕事ができない人も切り捨てることなく、優しいけれど厳しく指導されていました。
部下が起こした仕事上のトラブルもご自身が矢面に立っていらっしゃいました。
私は派遣社員だったので、ミスをしたと言っても社外に出るような重要な仕事は任されていなかったのですが、新入社員のミスのフォローもすばらしかったです。
その係長がいらしたおかげで、その係の雰囲気はすごくよくて仕事もスムーズでした。
そのときは気づいていなかったのですが、係長が異動になって、係の雰囲気はガラリと変わりました。
新しい係長は、とにかく依怙贔屓が激しくて、ミスした部下とはしばらく口をきかなかったり…。
ずっと雰囲気良く仕事をしていたその係の正社員の人たちが、ぎくしゃくしだしたりして、最悪でした。
その係長になってから、私は契約更新しなかったのですが、最後に言われたのが「私のことはいい係長だったって課長には言ってね!」でした。
控えめに言ってクズでしたね。
他は、会社の上層部に受けのいい人に限って、部下からは嫌われている事が多かったです。
手柄は自分のもの、ミスは部下のせい…という感じの人が多かった気がします。
可もなく不可もなしという人もいましたが、殆どは人を育てる気がなく、自分の足を引っ張る部下は切り捨てるタイプが多かったです。
部下は利用するもので、育てるものではないということでしょうか。
しかし、組織の中で働くということはそういうことなのかもしれませんね。
自分が出世するためには、部下の責任をかぶるより成功したことを自分の手柄とすることの方が手っ取り早いということなのでしょう。
理想の上司は、ドラマの中だけと考えた方が良さそうです。
最後に
私はおそらくこのままフリーで仕事をしていくことになると思いますので、これから上司を持つことはないと思います。
理想の上司を望むこともなく、失望することもなく、私は自分で全責任を負うのです。
その方が、気が楽かも…。