『美食探偵 明智五郎』最終話 感想|それぞれの愛と苦悩の果て

「美食探偵 明智五郎」最終話の感想です。

いよいよ最終回です。

マリアの最後の殺人は、Gサミットに向けての和菓子選定会での大量殺人事件?!

「美食探偵 明智五郎」最終話 あらすじ

奈落の底へ身を投げて姿を消した明智(中村倫也)とマリア。心配する苺(小芝風花)の前にその夜、明智が戻ってくるが口は閉ざしたまま……。

半年後、細々と探偵業を続けていた明智は、母・寿々栄から実家の系列ホテルで開かれる重要な和菓子の選定会に駆り出される。

しかし選定会当日、再び動き出したマリア・ファミリーの暗躍により、和菓子に盛られた毒で政府要人が死亡する大惨事に!

一方、異変に気づいた苺は伊藤(武田真治)に拉致される。明智は事件の真相を問う上遠野警部(北村有起哉)たちにマリアの存在を隠したまま、マリアから招待された『最後の晩餐』へ。そこには、衝撃の結末が待ち受けていた……!

[引用元]日本テレビ「美食探偵 明智五郎」公式サイトSTORY

無事に戻った明智さん

前回、マリアと共に奈落の底に落ちて行った明智さん。

しかし、落ちた底に、二人の姿はなく…。

苺と桃子が、明智さんを必死で探しましたが、どうしても見つからないのです。

それが、突然、憔悴しきった様子で明智さんが一人で戻ってきます。

 

実は、マリアの体にワイヤーがつけられていたようです…。

しかし、そんなこと知らない明智さんは、このとき死を覚悟していたのかもしれませんね。

 

思い悩む中村倫也さん…というか明智さんの横顔、素敵でしたね!

 

そして半年後…

明智さんの江戸川探偵事務所には、迷いネコ探しの依頼くらいしかなく、しばらくはマリアが関係している事件は見当たりません。

苺は、もしかしたら明智さんがマリアを殺害したのではと疑念を抱くのですが…。

 

しかし、死んだと思われていたマリアから、またあのエアメールが!

今回は、「最後の晩餐」の絵葉書でした。

サミットへ向け和菓子選定会

8月に日本で行われるサミットで各国要人に出される和菓子を、扇屋デパートが担当することになりました。

そして、明智さんのお母さんは、その選定会に明智さんを出席させ、扇屋の後継ぎとしてお披露目しようと考えています。

この選定会には、総理や大臣も出席することになっているのです。

 

このニュースを、街角のニュースで観ているマリア。

また、どこか外国に潜伏していたようです。

 

マリアファミリー一同が、帰ってきたマリアを、ある山荘で待っています。

この山荘で、猛毒のあるトリカブトを育てているようで…。

 

そして、「日本橋毬屋」という和菓子屋のふりをして選定会会場に入り込むマリアファミリー。

政府要人が入る選定会に、そんな怪しげな存在しないお店が入れるというのは少しありえない気もしますがw

上遠野警部や高橋刑事も、警備に駆り出されています。

 

今回は、無差別殺人です。

「日本橋鞠屋」が出した和菓子は三種類。

明智家の家紋である桔梗をかたどった和菓子に、トリカブトの毒を混入しているのです。

どれを食べるか?…ロシアンルーレットだという残酷なマリア。

 

この事件は、テロ行為だと報道されます。

そして、大臣がひとり亡くなってしまうのです。

それぞれの苦悩

明智さんの母親

明智さんの母親は、明智さんが幼い頃から仕事が忙しく、味音痴で料理も出来ないために、おふくろの味を教えることも出来なかったことを後悔しています。

そして、明智さんの顔を見るたびに、後継ぎのことを口うるさく言うお母さんですが、もう本当はあきらめているようです。

お母さんも、扇屋を守るために必死で働いて来たのです。

さらに、お母さんは、明智さんのお嫁さんには苺ちゃんがいいのでは?と思っているようです。

私もそう思います!w

マリアファミリー・伊藤シェフ

伊藤シェフは、マリアを愛していたようです。

マリアが高橋刑事に拳銃で撃たれそうになったとき、自分が盾になってマリアを守ります。

そして、明智さんや苺ちゃんに言われたように、こんな殺人の手伝いをしていて、料理人のプライドがないのか?との問いに、苦悩します。

マリアを愛している以上に、シェフとしてのプライドがあったのだと思います。

そのため、もう、伊藤シェフの選ぶ道は、マリアを庇って死ぬことしかなかったのかもしれません。

マリアファミリー・林檎

茜(林檎)の生まれ故郷・青森のリンゴ農園には、おじいちゃんがいます。

しかし、おじいちゃんが心臓発作を起こしてしまい…。

茜には、もうマリアファミリーしかないのです。

彼女は、愛する人も唯一の家族である祖父も亡くし、本当に孤独なのですね。

マリアファミリー・れいぞう子

みどり(れいぞう子)は、夫を殺害したときに手助けしてくれた伊藤シェフをいつしか愛し始めていたようです。

しかし、伊藤シェフの心にはマリアがいて…それぞれの愛が交錯しています。

最後の晩餐のブフ・ブルギニョンを料理しているシェフの背中で涙を流すみどりの姿は、本当に切なかったです。

そして、みどりは夫を残忍な方法で殺害した自分のことを「生きている資格がない」と思っているのです。

桃子ちゃん

どんなときも、いいところで登場して、明智さんと苺ちゃんを助けてくれます。

とにかく、桃子ちゃんは、苺ちゃんを親友としてとても大切に思い、心配しています。

最終回も、苺ちゃんのワゴン車を操って「乗んな!」と、明智さんの前に登場していましたね。

明智五郎

明智さんの苦悩は、明智家に生まれ、この大企業の跡を継がなければならない運命にあることです。

そして、明智さんはマリアに出会う前から人生に「絶望」していたと…。

しかし「お前は変人だ」と言われて続けていた自分を、真っ正面から受け止めてくれる相手と出会ったのです。

それが「ちくわの磯辺揚げ」を作ってくれる苺でした。

最後の晩餐

山梨のある山荘での「最後の晩餐」に、マリアから招待される明智さん。

そして、そこには、和菓子選定会の日に拉致された苺ちゃんもいます。

明智さんは、無差別殺人に怒りを覚えているのですが、マリアは「あなたの心を私が支配している」と言います。

 

お料理をサーブするときに、伊藤シェフが苺ちゃんに「大丈夫。毒なんて入っていませんよ」と言い、苺ちゃんの料理人としてのプライドに火が付きます。

「これが私と明智さんに最後の晩餐になるなら、もっと心のこもったおいしい料理人を食べさせてください!」と叫びます。

 

すると、マリアにトリカブトの毒を注射されてしまう苺ちゃん。

明智さんは、苺ちゃんの名前を叫び…!

 

しかし、苺ちゃんに注射されたのは、トリカブトではなかったのです。

伊藤シェフがすり替えていました。

最後のシェフの「まだ今夜のデセール(デザート)が仕上がってないんだ。苺のムースなんだ。うまいぞ」という言葉に、シェフのプライドと「希望」を感じました。

 

武田真治さん、このシーン、熱演でしたね。

そして、すごくカッコよかったです!!

マリアの最期

マリアは、またも海に飛び込んで死を選びます。

これは、マリアの意思で、決して明智さんが突き落としたわけではないと、私は思いました。

「希望」という言葉が大嫌いだというマリア。

 

しかし、マリアは「希望」を夢想しながら海に沈んでいきます。

明智さんとマリアファミリーと共に、食卓を囲む幸せな「希望」に満ちた夢を見ながら。

最後に

「美食探偵 明智五郎」の最終話の感想でした。

海の底に沈んでいくマリアが目を見開き、マリアの代わりにココが「マリアの部屋」を引き継ぐ…。

マリアの「これからはココちゃんの時代になるかもね」という言葉も意味深です。

そして、マリアの影に怯える苺。

まだ、終わりではないのかもしれません…。

見応えのある最終話でした。

終わってしまうのが本当に寂しい、素晴らしいドラマでした!