2019年4月、池袋で飯塚幸三被告が引き起こした母子死亡暴走事故の初公判が行われました。
飯塚幸三被告は、無罪を主張しています。
あくまでも、「車の異常で暴走した」
事件のあらまし
2019年4月19日午後0時35分頃、東京の池袋で飯塚幸三被告が自動車が暴走させ、松永真菜さんと娘の莉子ちゃんがはねられ、亡くなりました。
亡くなったお二人以外にも、9人もの被害者がいらっしゃいます。
全治1年という重傷を負わされた被害者も。
飯塚幸三被告は、一つ目の交差点に84キロで走り、松永真菜さんと莉子ちゃんをはねたときは96キロまで速度が上がっていたとのことです。
しかし、飯塚幸三被告は、法廷で「車に何らかの異常があり暴走した」と容疑を否認しています。
フレンチレストランの予約に間に合わない
事故は、「車の異常のせいだ」と車のせいにするような証言している飯塚幸三被告ですが、被告本人が、その日、「フレンチレストランの予約に間に合いそうになかったため、スピードを出した」と言ったという報道がありました。
事故の原因は「車の異常」なのではなく、フレンチレストランの予約に間に合うように自分でスピードをあげたからではないでしょうか?
そして、赤信号を無視し、交差点に突っ込み、二人の大切な命を奪ったのです。
警察と車のメーカーの調査では、「飯塚幸三被告の車に異常はなかった」との結果が出ています。
その結果についてはどう思っているのでしょうか?
既に異常はなかったという結果が出ている以上、言い逃れはできません。
飯塚幸三被告自身の記憶より、調査の結果の方が信用されて当然のことです。
飯塚幸三被告のこれまでの経歴は、確かに立派なものです。
しかし、この事故に関してはそんなことは関係ありません。
ご遺族の気持ちを思うと…
初公判のあと、松永真奈さんの夫で莉子ちゃんの父親の松永拓也さんと、真菜さんの父親の上原義教さんの会見が行われました。
冒頭に、飯塚幸三被告の謝罪があったようですが、松永さんは誤るのであれば罪を認めてからにしてほしいとおっしゃっています。
うわべだけの謝罪など、却って被害者に失礼だと思います。
警察と自動車メーカーの調査に時間がかかったため(とされている)、起訴されるまで長い期間を要し、初公判までは1年半かかっています。
そして、初公判での飯塚幸三被告の「無罪主張」。
一旦は、「パニックになりアクセルを踏み続けたかもしれない」と言っていたにも関わらず…です。
パニックになりアクセルを踏み続けた…それが真実なのではないでしょうか。
潔く罪を認めるべきです。
ご遺族の悔しさがどれほどのものかと思うと、いたたまれない気持ちになります。
最後に
立派な功績を残したとされる人間なら罪を認めてこそ、その功績が称えられるものだと思います。
このまま、「車の異常」で逃げ切るつもりなら、今までの功績もすべてなかったものとされてしまっても仕方がないのではないでしょうか。
判決期日は設けられていないとのことですが、日本という国の正義を信じます。
このまま無罪判決とならないよう、心から祈ります。