こんにちは。
はるき ゆかです。
スペシャルドラマ「当確師」の感想です。
大人のドラマです。
選挙戦って、本当に「戦い」なんだなと改めて感じました。
Contents
スペシャルドラマ「当確師」の感想 はじめに
あらすじ
”当確師”の異名を持つ聖達磨(香川照之)は、当選確率99%を誇る敏腕選挙コンサルタントである。
「選挙は戦争だ、勝つためなら手段は選ばん。それが当確師、聖達磨のやり方だ」と豪語する聖。
つい先日の市長選挙でも、相手陣営を内部分裂させ、当選だけでなく『圧勝したい』という候補者の希望を叶えた。
そして聖に、また新たな仕事の依頼が。昔から付き合いのある国会議員・大國克人(木場勝己)だ。「高天市のカリスマ市長・鏑木次郎(高橋克実)を次の市長選で倒してほしい」と依頼された。
7年前、元検事の鏑木は、前市長の不正を暴いて当選している。革新的な政策を次々と実行し、自治体を急成長させた。鏑木は「日本一有名な市長」と呼ばれている。
実は、聖と鏑木の間には因縁があり、鏑木が初出馬した際、聖は大國の依頼により選挙アドバイザーを引き受けたが、鏑木のあきれたやり口に途中で降りたという過去があった。
もともと鏑木派の大國が、今回なぜ鏑木を倒そうとしているのか?聖の疑問に答えることなく、大國は聖に現金と3名分の履歴書を手渡した。
「強力なスポンサーがいるので、カネは幾らでも払う。この3人の中から対立候補を選び、鏑木を市長の座から引きずり落してほしい」というのだ。
聖は、怪しさを抱きながらも大國の依頼を受け、候補者を選び出す。
そして、高天市で保育園を経営する黒松幸子(檀れい)を候補者として選ぶ。
聖は幸子に接近するが、幸子は鏑木の妻・瑞穂(奥貫薫)の学生時代からの親友だった。瑞穂との関係を鑑みても、幸子が市長選に立候補する可能性はないに等しいと思われた。
こうして、聖の次の戦いが始まるのだが…。
登場人物
聖達磨/香川照之
聖が担当すると当選確率99%と言われ、”当確師”の異名を持つ敏腕選挙コンサルタント。依頼者を当選させるためなら手段は選ばない。しかし、どこまでが本音なのかわからない正体不明な男。
黒松幸子/檀れい
高天市で保育園を経営している。前園長に育てられ、前園長亡きあと保育園経営を引き継いだ。また、炊き出し活動、市民合唱団の運営など地域活動を精力的に行っている。聖から次期市長選へ立候補を要請されるが…。
鏑木瑞穂/奥貫薫
鏑木市長の妻。高天市の財閥・小早川グループの長女。実質小早川グループトップ。幸子とは、中学・高校時代からの親友。
関口健司/岡山天音
聖の運転手。情があって人懐こく、素直。若年層の選挙への志向を探るため、重宝されている。
高月千香/黒川智花
聖の事務所で、データ分析担当をする。ネットやメディア戦略のプロ。
碓氷俊哉/野間口徹
聖事務所で調査担当。情報収集のプロ。
和田副市長/矢島健一
鏑木派の中心人物。鏑木の取り巻きの一人。
大國克人/木場勝己
衆議院議員。高天市出身。もともとは鏑木派だったが、鏑木を市長の座から引きずり下ろしてくれるよう依頼。
鏑木次郎/高橋克実
高天市市長。7年前僅差で当選。元検事で、当選と同時に前市長の不正を告発した。革新的な政策を次々と実行し、急成長させた。“日本一有名な市長”とよばれている。3期目も当選確実と思われていたが、聖の登場で…。
数字上は鏑木当選確実
高月(黒川智花)と碓氷(野間口徹)の分析によると、今の段階では鏑木現市長(高橋克実)が当選確実と言われているが、聖(香川照之)には鏑木を落選させる確信があるようです。
聖は、前回の選挙で鏑木に雇われていたのですが、確執があり、コンサルタントを下りていました。
三人の候補者
大國(木場勝己)が選んだ三人の候補者の中から、鏑木市長の対抗馬を選ぶことになるのですが、三人のうち一人は前回の選挙で敗れた候補者、もう一人は鏑木の妻・鏑木瑞穂(奥貫薫)、そして瑞穂の中高の同級生で親友でもある黒松幸子(檀れい)です。
前回敗れた候補者はなし。
さらに鏑木の妻が立候補するとは思えない。
あとは黒松幸子ですが、瑞穂とは親友同士ということもあり、立候補者に立てるのはかなり難しく…。
元検事の鏑木市長
鏑木市長は、元検事であることから、前市長の不正を暴き、7年前市長に当選しています。
聖はそのやり方に嫌気がさして、選挙コンサルタントを下りたのでした。
高橋克実さん、今回はかなり黒い役ですね…。
あなたを打ちのめして見せる
鏑木市長の誕生日に市民コンサートが開かれ、真ん中で歌っていたのは鏑木市長でした。
合唱団の活動は、黒松幸子が主催しており、その援助を鏑木の妻・瑞穂が行っています。
聖は、その会場に乗り込んでいき、鏑木の支持者の前で、次の三期目の選挙では「あなたを打ちのめして見せる」と宣言。
候補者は黒松幸子
聖は、鏑木の対立候補として、黒松幸子を選びました。
そして、幸子の経営する保育園に関口(岡山天音)と共に向かいます。
聖は「ぜひ、市長選に出馬していただきたい」と幸子に告げます。
幸子は、戸惑い「私は政治の経験もありませんし、人と争うのは嫌いです」
畳みかけるように「経験はなくても知識はある。コロンビア大学で政治学を学ばれて、博士号を取得されている」と、聖。
さらに、鏑木市長を批判する新聞記事があり、匿名ではありますが、それが幸子のものだと言って差し出します。
めっちゃ、畳みかけるなぁ。
こんな感じだと、話す相手は、二の句が継げない。
長期政権になると弊害がある
政治家は誰もが国をよくするために、立候補し政治家になります。
しかし、一人の政治家が長期政権を持つと、腐敗が始まると聖は言います。
自分が選挙コンサルタントをしているのは、「その腐敗を止めるためだと…言いたいところだが、選挙は金になる」とw
もしあなたが市長になったら
必ずあなたを当選させますという聖が、幸子に握手を求めますが、幸子は手を引っ込めて…。
しかし、「あなたが市長になったら何をしますか?」と幸子に問います。
すると幸子は「市長が合唱団で歌うことを止めさせます…」と本音が出ます。
幸子さん、出馬するようです。
黒松幸子売り出し作戦
聖は、幸子の売り出し作戦を考えます。
炊き出し
まずは、定期的に行っている炊き出しに目をつけました。
関口が炊き出しの場面を写真に撮り、炊き出しを食べに来ている人々の声を拾います。
幸子の炊き出しは、市民に大好評です。
ネット配信でアピール
高月、碓氷、関口と共に、市の広報部にやって来て、黒松幸子の密着ネット配信を行います。
「市内の母子寮が全て取り壊しになるというのは本当ですか?」と幸子。
子ども病院の近くの母子寮だけでも残してほしいと言って、3万人分の署名があることも示します。
その様子を撮影し、編集してネットで配信します。
きりっとした檀れいさん、カッコいいなぁ。
こんなにはっきりと発言できる女性市長、人気が出そうなのもわかります。
聖の目の付け所が、素晴らしいということですね。
夫からの頼み事
鏑木から頼まれて、妻の瑞穂が幸子の保育園にやって来ます。
「市長の福祉のブレーンになってほしい」と。
聖は「それは候補者潰しだ」と一刀両断。
市長候補者の投票で、幸子が2位に躍り出たことを鏑木は怖れ、取り込もうとしているのです。
糠島ハイランド構想
幸子は、市のネット生配信で鏑木市長と対談することになりました。
幸子は鏑木市長に「糠島ハイランド構想」とコンパクトシティ計画について、訪ねます。
この構想は、経済を活性化させ雇用の確保のための重要なものだという鏑木市長ですが、そうなると今までその地に住んでいた人は、一か所に集められることになります。
幸子は「生活困窮者の住居を強制的に一か所に集めることは、不便を強いることになります。これは私が実際に市民に触れた声です」
さらに「糠島ハイランド計画書」には、”いかに強制的に転居させられるか”という文言が入っているのです。
生配信を止めさせようとする鏑木市長。
そこで、幸子はネット配信中に「私、黒松幸子は次の市長選挙に立候補することにしました」と宣言します!
かなりインパクトのある出馬宣言。これも、聖の書いた筋書き通りです。
瑞穂がホテルで密会
関口が、瑞穂を追っていました。
すると、あるホテルに車を走らせる瑞穂。
そこに一人の男性がやって来て…。
密会相手は大國議員の秘書
関口が撮って来た写真に写っていた男性は、大國議員の秘書でした。
そして、鏑木を市長の座から引きずり下ろしてほしいと頼んだのは、なんと、妻の瑞穂でした!
大國議員がバックに大きなスポンサーがついているといったのは、瑞穂の実家、小早川グループのことだったのです。
瑞穂の目的
瑞穂は、夫が市長になってから、傲慢になっていったことを危惧していました。
そして、正義感に溢れる元の夫に戻ってほしいと思っています。
そのため、幸子を市長にし、夫を市長の座から引きずり下ろしてほしいと大國議員に頼んだのです。
さらに、そう考えた頃、「糠島ハイランド構想」は弱者を追い詰めるものだと幸子から話を受けた瑞穂は、鏑木を倒すために最も強力な候補者が幸子だと思ったようです。
聖は、小早川グループの票を幸子に…と言うのですが、「それができないからお願いしたんです。あなた、当確師なんでしょ」
大きな財閥のトップで、政治家の妻ともなれば、こんなに大変なんですね。
しかし、これには裏があって…。
実は、瑞穂と幸子は裏で繋がっていたのです!
遺跡発掘調査を中止させた
「糠島ハイランド構想」の建設予定地から、遺跡が出土していたという情報を碓氷が持ってきました。
台風の影響などもあり、遺跡の調査は頓挫していましたが、その後「糠島ハイランド構想」のために発掘責任者が解雇されていたのです。
その情報を漏らしたのが、副市長の和田でした。
遺跡発掘責任者に会いに行く
台風のあと、遺跡発掘が中止されましたが、それは人為的なものでした。
遺跡発掘責任者は、確かに国に鑑定を依頼する遺跡があったはずなのに、突然消えてしまったというのです。
これも、鏑木市長が「糠島ハイランド構想」を進めるために、価値のある遺跡は出てこなかったことにしたのです。
価値のあるものが出土した場合、その土地は保存する必要があり、糠島ハイランドを建設することが出来なくなるからです。
発掘責任者は、このことをマスコミにリークしようとしていましたが、脅迫電話がかかって来て、妻や子供に危害が加えられることを怖れて口をつぐんだのでした。
本当に長期政権の弊害。
高天工業の社長が裏切られる
鏑木市長の誕生日の合唱団のコンサートのときに来ていた建築業者の高天工業の社長が、遺跡発掘に関わっていました。
あくまでも遺跡は台風で全て流されたと言い張っていますが、それは「糠島ハイランド構想」の建設に自分の会社が受注できると思い込んでいたからでした。
しかし、鏑木市長の委託先企業の資料には高天工業の名前はありませんでした…。
黒松幸子の過去
黒松幸子は、アメリカに留学中に麻薬所持で逮捕されていたことがニュースになっていました。
幸子は、あまり裕福な家庭で育ったわけではないのですが、なぜアメリカに留学したのでしょうか。
黒松幸子が麻薬所持で逮捕されていた?!
幸子がアメリカ時代に逮捕されていたのは事実でした。
しかし、それは友達のカバンを預かっていただけで、幸子は関係してはいないのです。
そのため、すぐに釈放されています。
このニュースは事実とは異なるので、何とか乗り越えられそうですが…。
次は経歴詐称
次に表面化したのは、幸子の経歴詐称疑惑。
黒松幸子は、親に捨てられたことになっていたのですが、大物政治家の隠し子だったことがわかりました。
公職選挙法で、経歴詐称は大きな罪になるようです。
聖は、幸子に「経歴詐称を認めて、会見を開きましょう」と提案しますが、幸子は拒否して…。
今のところ、高月千香の調査によると鏑木市長と幸子は、ダブルスコアで投票数が負けているのですが、正直に告白すれば、それが良い方向に傾くと聖は言います。
記者会見を開く幸子
幸子は、記者会見を開きます。
そして、経歴詐称を認めます。
婚外子として育ち、自分は父が大嫌いだったと正直に話します。
ニューヨークにいた頃、幸子は自分が父の政治を批判する論文を書き、父に見せました。
幸子の父は、その論文を読み、謝罪してくれたのです。
憎んでいた父を許し、そのとき、自分の考える政治を実践することを心に誓ったのです。
鏑木陣営は、これで幸子が立候補を取り消すと思っていたのですが、幸子は再度「立候補することを決意しました」と言います。
記者団も、この会見に感動し、拍手を送ります。
これも、聖の筋書き通り。
瑞穂の本当の意図
聖は、高天工業から出土した遺跡を買い戻していました。
瑞穂が夫を市長の座から引きずり下ろしたかった理由はこれでした。
このような不正を夫が犯したことが世間に知れたら、小早川グループの名前に傷がつくと思ったからです。
このことが世間に知られたくなければ、小早川グループの組織票をこちらに渡してもらいたいと聖は、瑞穂に迫ります。
瑞穂は、それを承諾し、マスコミの前で「小早川グループは黒松幸子を応援します」と宣言します。
瑞穂さん、小早川グループの長女に生まれて、ずっと小早川グループを守ることだけを考えて生きて来たんですね…。
夫が市長になって、少しづつ変わってしまったことが、どれだけ悲しかったか。
黒松幸子に当確が出た
黒松幸子が、市長に当選しました!
聖は、これからが茨の道だと言います。
幸子は、自分には親友などいないと言います。
本心では、お金持ちの瑞穂のことが大嫌いだったというのです。
そして、市長になり、最終的には副総理だった父が手にできなかった高みを目指すと…。
日本初の女性総理を目指すということですね!
ドラマ「当確師」の感想 最後に
ドラマ「当確師」の感想でした。
この2時間のドラマの中で、何度のどんでん返しがあったか…。
本当に面白かったです。
香川照之さん、こういう役、ぴったりですね!
今年も、年末年始は、こういう見応えのあるドラマがたくさんありそうで、楽しみです!
以下の記事で、香川照之さん出演のドラマの感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってみてください。
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