こんにちは。
はるき ゆかです。
ドラマ「君と世界が終わる日に」第6話の感想です。
今回も、あと少しで響と来美が会える…と、思ったら邪魔が入り、会えないまま。
そして、狂い始める首藤。
ワクチン欲しさに、自衛隊員までもが自分を見失ってしまう、世界の終わりのような現実。
Contents
ドラマ「君と世界が終わる日に」第6話の感想 はじめに
ストーリー
喘息の結月(横溝菜穂)のために、医薬品を手に入れるために船で横須賀駐屯地へ向かう響(竹内涼真)たち一行。その途中で小さな島に一旦停泊した響たちは、ショッピングモールで敵対していた刀集団に遭遇する。
横須賀駐屯地では、撤退を主張する自衛隊司令官の牛込(神保悟志)と、このままここでワクチン開発すべきだという首藤(滝藤賢一)が対立していた。しかし、ワクチンを巡って自衛官たちは首藤の意見に賛成する者がほとんどだった。
刀集団のリーダー・坪井(小久保寿人)に再会した響は、駐屯地に行けば医薬品もあり、足を怪我していた老人も助けることが出来ると坪井を説得する。刀集団も、仲間が徐々に少なくなっていた。そして、船で共に駐屯地へ向かうことに。
一方、駐屯地ではワクチン開発のため、来美(中条あやみ)がワクチン開発の実験台になることを名乗り出る。来美は響が死んでしまったと絶望し、また愛奈を危険な目に合わせたことを悔いていた。そして、注射を打たれた来美はせん妄状態に陥り…。
このワクチンの開発者として、ミンジュン(キム・ジェヒョン)の姉が駐屯地にいることを聞く響。Dr.Shutoという医師と共にいることも。この名前は響には決して忘れることのできない名前だった。
駐屯地へ向かう直前、周囲から距離を置く謎の男・御前崎(宇野祥平)から「行ったら、心底人を憎むことになるぞ」と言われる響。
これは一体どういう意味なのか。御前崎は、喘息の結月に漢方薬を渡してくれたり、悪い人間ではなさそうなのだが…。
駐屯地では、自衛隊の牛込一佐の姿が見えなくなる。自衛官の桑田(浅香航大)と沢(堀家一希)は自分たちの知らないところで何かが起きていると危惧するのだった。
避難者たちも隔離生活の不満が増大し、駐屯地の外へ出たいという者が続出。しかし、首藤は駐屯地にいればワクチンが優先的に打てるので、ここは日本中で最も安全な場所だと言って、避難者たちの支持を得る。
響たちが駐屯地に到着した。昔の防空壕跡の地下通路から侵入するが、見張りがいないことを響は不審に思う響。ミンジュン、佳奈恵と共に駐屯地の中を医薬品を求めて歩き回るが、なかなか見つからない。
そんな姿を首藤たちに防犯カメラで見られており、初めから知られていた。防空壕跡地の周囲に見張りをつけていなかったのは罠だった。テロリスト集団を一網打尽にできると笑う首藤。
一方、隔離室に閉じ込められていた等々力(笠松将)は自衛隊の目をかいくぐり、せん妄状態の来美を車いすに乗せ、駐屯地から逃げようとしていた。響は車椅子に乗せられた来美を側で見ていたはずなのだが、そのまま等々力に連れ去られた来美にはまた会えないままだった。
そして、来美を連れ去った等々力もそのあとをつけた響も、次々と自衛隊に捕らえられてしまう。
椅子に座らされ縄で縛られた響の前に首藤が現れる。首藤が母の主治医だったことを、響は覚えていた。
そんな中、駐屯地が突然の停電。ゴーレムワクチンを保存するための装置は温度を下げ続けなければならないのだが…。慌てる首藤は、響にゴーレムを解き放ち部屋を出ていく。そのゴーレムは牛込一佐だった。
そこに佳奈恵とミンジュンが救出に来てくれる。響はゴーレムに襲われずに済むが、来美を探しに行くと言って、佳奈恵を振り切りまた地下室へと戻って行く。
島に残った三原紹子と結月親子に「首藤は、ゴーレムワクチン開発にとりつかれてしまったのだ」という御前崎。彼もかつては研究者の一人だった。
そして、また地下室に辿り着き、そこで響が見たのは、ゴーレムとなった母の姿だった。亡くなったと知らされていたのに…。
登場人物
間宮響/竹内涼真
自動車整備工。来美の恋人とは同棲中。料理が得意。忍耐強く『世界一諦めの悪い男』。高校時代は弓道部だった。
小笠原来美/中条あやみ
有名大学の医学部を卒業した研修医。高校時代は響と同じ弓道部に所属。”生ける屍の世界”になったあとは、響とは離れ離れになってしまう。
首藤公貴/滝藤賢一
”生ける屍の世界”から生存者を救おうとする研究者。生存者を精神的に支える。来美の遺伝子の秘密を握る一人。
三原紹子/安藤玉恵
生き残りの一人。介護士。ケガをした人の介護や介抱を率先して行う。娘の結月のためなら何でもするつもり。
三原結月/横溝菜帆
紹子の娘で、生き残りの一人。小学五年生。喘息の持病があり、定期的な薬の服用が必要。響に懐く。
柊木佳奈恵/飯豊まりえ
女子大生。生き残りの一人。冷めたクールな性格で人と距離を置いている。生き残りのためのサバイバルを潜り抜けるうちに、響には徐々に心を開き、いつしか恋をしていた。
等々力比呂/笠松将
機動捜査隊に所属する警察官。巡査部長。生き残りの一人。目的のためには冷徹な判断が必要だと考える。響と来美の高校の同級生。響との間には何か確執があり…。
宇和島雅臣/笹野高史
生き残りの一人。小説家。有名作家ではないが、文学だけでなく音楽や絵画の知識も豊富。しかし、ゴーレムに噛まれ、その後の消息は不明。
甲本洋平/マキタスポーツ
生き残りの一人。引っ越し業者の中間管理職。上にはへりくだり、下には厳しい。未婚で独身。
ユン・ミンジュン/キム・ジェヒョン
生き残りの一人。韓国からやって来た。引っ越し屋のバイトをしている。甲本の部下。無口なタイプだが、心優しい青年。特技はテコンドー。ジアンの弟。
謎の男・御前崎/宇野祥平
小島についた響たちと同じ家に暮らす謎の男。駐屯地に行くと心底人を憎むことになるぞと警告してくる。
吾妻伸二/鈴之助
生き残りの一人。バイク便のライダーで、筋肉と体力に自信あり。面倒見がよく人に頼られたい性格。
ジアン/玄理
研究者で医師。ミンジュンの実の姉。ワクチン開発のため、首藤に傾倒する医師。
葛島俊/八木拓海
研究員。
橘勝利/田中奏生
怪我をしてジアンに助けられた少年。
橘愛奈/新津ちせ
勝利の妹。目を離したすきにゴーレムに噛まれてしまう。
牛込浩二郎/神保悟志
自衛官。自衛隊の司令官
桑田陸斗/浅香航大
自衛官。冷静沈着で優秀な自衛官
沢健太郎/堀家一希
自衛官。同じ自衛官をテロリストの殺害され、憎しみをあらわにする。
ハル/田中道子
刀集団の一人。
坪井/小久保寿人
刀集団のリーダー。その地域の有力者の長男で、地域の人々から慕われている。
ドラマ「君と世界が終わる日に」第6話の感想

今回は、響とってかなり辛いターンでした。
響の目の前にいた来美は、意識が混濁して響が生きていることを認識することができないのです。
やっと会えたのに。
等々力も、来美を助けようとしているのはわかりますが、独りよがりが過ぎるような気もします。
坪井と響の間に芽生えた友情
刀集団のリーダー・坪井と少しづつ心を通わせる響。
お互い、グループのリーダーとして仲間を守り、ゴーレムとその背後の大きな組織と闘うもの同士、友情が芽生え始めています。
首藤たちに捕まってしまった響が、このあと刀集団に再会できる日は来るのでしょうか。
坪井さん、初めは何か嫌な奴だと思っていましたが、自分の仲間を守るための行動だったのだとわかった今では、ちょっとカッコよく思えてきたのは私だけではないはず。
ゴーレムワクチン開発に憑りつかれた男
首藤は、既に狂っています。
自衛隊員さえも、ウィルスワクチンを餌に自分を支持するように仕向けています。
ウィルスワクチンがあれば、自分はこの世界の「王」であり続けられます。
首藤は、響の母が亡くなったとされた頃から、ワクチン研究に没頭していたということ。
響に「君と同じ遺伝子は、解析済みでね」と言っていたように、響の母がゴーレムワクチン開発のための一番初めの患者だったようです。
御前崎が言っていたように、首藤はゴーレムワクチンのためなら何でもする男。
そうなると、響の母・琴子(臼田あさ美)は、生きたまま実験台にされたということです。
そして、今度は響の最愛の人・来美まで…。
首藤は、完全にワクチン開発に憑りつかれています。
当初は、三浦半島の一角だけに発生したとされていたゴーレムウィルスが、今では日本全国に広がっていると首藤は言います。
確かに、三浦半島周辺だけでもこんなに怖ろしいことが起こっているなら、日本中の自衛隊が救助に向かってくるはずです。
しかし、このマッドサイエンティスト・首藤の言うことがどこまで本当なのかは、わかりませんが…。
外の世界がどんな状態なのか、全くわからないというのは本当に怖ろしいことです。
当初、目指していた横浜は、もう既にゴーレムで溢れかえっている…。
ウィルスワクチンの奪い合い
首藤は、これからの世界は、ワクチンの奪い合いの世界になると言います。
そして、そのワクチンは自分の手中にある。
ワクチンさえあれば、人々の心を掌握できる…。しかし、それが真実だとはどうしても思えません。
自分だけが助かりたい。自分の家族だけが助かればいい。そんな気持ちの人ばかりではないと思います。
甲本(マキタスポーツ)も、基本的には身勝手な人間のように描かれていますが、心のどこかに良心が隠されていると信じたいです。
刀集団と一緒に帰ることも出来たはずですが、響たちを待っていてくれたのですから。
ところで、もともと、響の母の病気は何だったとされているのでしょうか。
そして、首藤は世界が平和な時代に何を見つけたのでしょうか。
さらに、響の父は今、どこで何をしているのでしょうか。
佳奈恵は響に恋をしている
佳奈恵は、当初はクールで少しわがままさを前面に出したキャラクターでしたが、今は勇敢で心優しい女性となっています。
そして、どうみても、佳奈恵は響に恋をしているようです。
ミンジュンにも「響はダメ。来美だけ」と言われていましたが、本当に切ない。
今回、来美を追いかけて、地下室へ逆戻りした響に「行かないで」という佳奈恵の叫びが、胸に迫ります。
佳奈恵の恋が叶うことはないのかもしれませんが、響が突然、佳奈恵になびいたりしたらちょっとビビるんですけどw
来美も今は響たちのことを「テロリスト集団」だと首藤に刷り込まれているところが、心配なところではありますが…。
御前崎役の宇野祥平
新たな頼りになる登場人物が、御前崎役の宇野祥平さん。
元ウィルスの研究員です。
首藤の考え方や今までやって来たことにも精通している…。
映画「罪の声」などにも出演され、強い印象を残された名バイプレイヤーの一人。
特に「罪の声」の生島総一郎役は、原作も読んだ私にとっては、鳥肌もの(いい意味で)のハマり役だったと思いました。
「罪の声」の他にも「こんな夜更けにバナナかよ」「坊ちゃん」などの演技も見ていますが、どの役も印象が違っていてとても魅力的な俳優さんですね。
今作でも、おそらくキーパーソンとなる御前崎。
次回も楽しみです!
ドラマ「君と世界が終わる日に」第6話の感想 最後に
ドラマ「君と世界が終わる日に」第6話の感想でした。
次回は、ミンジュンがとうとうゴーレムに噛みつかれてしまいます。
静かだけど頼りになるミンジュン。
そして、ミンジュンを助けるために、響は一人投降する覚悟を決めます。
次々と襲い掛かる首藤の罠。来美と響の愛の絆が試されます!
以下の記事で、第5話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってみてください。
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ドラマ「君と世界が終わる日に」第5話の感想