こんにちは。
はるき ゆかです。
ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第5話の感想です。
今回は、ネット上での居場所をなくした一人の青年の物語です。
しかし、生きてさえいればきっと居場所を見つけることが出来ます。
生きてさえいれば。
Contents
ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第5話 はじめに
あらすじ
夕暮れの図書館で、SNSに誹謗中傷の書き込みを行う一人の男__。
登録者数300万人を誇る大人気動画配信者の「さわてぃ=澤石啓太」(橋本淳)が、指対室に相談に訪れる。1カ月ほど前に突然SNSでの誹謗中傷が多くなってきたという。そして、ある一つの匿名アカウントから大量の誹謗中傷が書き込まれていることがわかり、澤石はDMで誹謗中傷を止めてほしいと送ったところ、「死んで詫びろ」という返事が来た。それに恐怖を感じた澤石は、指対室に相談に。また、その匿名アカウントの人物が誰か澤石には心当たりがあるという。
その匿名アカウントは、星野秀一(萩原利久)という男性のものだった。澤石はオンラインサロンも運営しており、サロンには、ファン同士の交流の場がある。星野はそこで他のサロンメンバーに暴言を吐いたり問題行動が目立ち、サロンを強制退会させられていたのだ。
星野が誹謗中傷を書き込んでいたのは杉並区の図書館のフリーwifiからだと判明。万丞(香取慎吾)と碓氷(関水渚)がその図書館に向かい、星野をとらえた監視カメラの映像を確認した。おそらく星野が犯人だが、現在の住所はわからず、居所が不明。バイトも辞めている。友達もおらず、バイト先でも孤立していた。サロンメンバーからも煙たがられていたようで…。星野はネット上でも現実の世界でも、孤独だった。
碓氷は、「どうしても社会に溶け込めない人もいるんです」と言うが…。
しかし、菅沼(MEGUMI)がオンラインサロンで調べたところ、星野は入会当時は他のメンバーとも仲良くしていたようで、強制退会させられる前の3週間ほどは星野の書き込みはなかった。そして、ちょうどその時期、コメント削除が多発していた。このときに澤石と星野の間に、何かがあったようだった。コメント削除ができるのは管理者の澤石だけ。そのことを澤石に聞きこみに言った万丞たちは、澤石の態度に不自然な点があると感じ…。
「さわてぃ」のスタッフの一人が、削除されたコメントを残していたようで、万丞はそれを手に入れることに成功。星野がコメントを書き込んだあと、澤石が否定的なコメントを書き込み、それにサロンメンバーが続くように星野のコメントを叩いていた。それに怒りを感じた星野が、SNSに「さわてぃ」の誹謗中傷を書き込み、暴走していったことがわかる。澤石本人の「星野いじめ」があったということ。
碓氷は澤石の元を訪れ、星野に謝罪しお互いに和解してほしいと告げる。それに怒った澤石は、動画で警察に謝罪を強要されたと告発。脅迫していた星野はすぐに特定され、SNS上で大炎上。
碓氷にはある過去があった。高校時代の友人が孤独から自ら命を絶ってしまったのだ。碓氷に何度も助けを求めて来ていたが、仕事の忙しさから友人を助けることができなかった。そのため、碓氷は星野に気持ちが入りすぎて…。
一方で、裏K察にアノニマスからの書き込みがあった。澤石は星野以外にも自分のサロン内で、自分より目立った人間をネットリンチしていたと。それを見た星野がSNSで「多くの人の為報いを受けさせる」と書き込んでいたのだった。
星野が通う図書館の司書・山名栞(蛸師里保)は、星野はいい人だと言う。栞は星野に「何かあれば、連絡ください」と携帯番号を渡していた。
その日、さわてぃは登録者300万人企画の生配信を予定していた。星野は包丁を手にそこに向かったのだ。その様子がネットで生配信され、星野を救いに走る栞。警察に取り囲まれ、行き場を失った星野は…。
登場人物
万丞渉/香取慎吾
警視庁指殺人対策室刑事。元捜査一課にいたがある事件により異動。
碓氷咲良/関水渚
万丞のバディ。相談者に感情移入しがち。
菅沼凛々子/MEGUMI
特定を得意とする鬼女。
四宮純一/清水尋也
指殺人対策室のデジタル担当。ホワイトハッカー。
越谷真二郎/勝村政信
指殺人対策室室長。温和な性格。室長だがネットにはそれほど詳しくない。
倉木セナ/シム・ウンギョン
捜査一課の元刑事。万丞の相棒だった。
羽鳥賢三/山本耕史
捜査一課の刑事。万丞とは不仲。
ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第5話 感想

指対室は、ネット上での誹謗中傷を取り締まる部署ですが、今回は特に胸に迫るものがありました。
居場所がないと感じる若者
リアルな世界で、人とうまくコミュニケーションが取れない若者が増えているといいます。
私の周りにも、いつも一人で人に溶け込めず、それでも同情はされたくないという若い人がいました。
職場では、既に仲良しのグループが出来ていて、もう入り込む隙間がないと感じていたようです。
私がOL時代に同じ部署にいた新入社員の女の子は、若い子のノリについていけなくて悩んでいました。
それなら、無理に同世代の人といる必要はないから、少し年代の上の人たちと仲良くなろうとしたようですが、「上に気に入られようとしている」と噂されて、結局は会社を辞めてしまいました。
きっとどこかにある自分の居場所
今回の「アノニマス」第5話に出てくる星野という若者は、現実世界では友達が出来ず、ネットの世界に居場所を見つけようとして失敗してしまいます。
星野は、ネットの世界での人間関係に溶け込めるよう努力したようですが、いわゆる「陽キャ」の澤石に潰されてしまいます。
現実世界で疎外感を味わっていても、ネット上の人間関係で心を通わせることは出来ると、私は思っています。
私自身も、ネットで知り合った人と現実世界で仲良くなったことがあります。
しかし、ネットでもリアルでも、何故か「いじめ」をしたくなる人がいるようです。
それが、どれだけ人の心を殺してしまうのか、想像力を少し働かせるだけで、誰にでもわかることです。
生きてさえいれば
「生きてさえいれば、きっといいことがある」というのは、気休めでもきれいごとでもありません。
私は実際に、「生きていてよかった」と思うことがときどき起こりますw
ときどきですが、それも「生きてさえいれば」です。
ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第5話 最後に
ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第5話の感想でした。
今回も、ネットの怖さを思い知らされました。
指一本で人の命を奪うことが出来るネット社会。
何度、自分にそれを言い聞かせても足りないくらいです。
次回は、指対室存続の危機が!?
以下の記事で、第4話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってみてください。