映画「悪のクロニクル」感想|結末に驚愕の真実が!

こんにちは。

はるき ゆかです。



映画「悪のクロニクル」の感想です。

本当に悲しく切ない結末に涙が止まらなくなります。

あまりにも救われない物語ですが、俳優さんたちの素晴らしい演技に引き込まれていきます。

結末の衝撃に、韓国映画の良さがたっぷり盛り込まれています。

映画「悪のクロニクル」の感想 はじめに

犯人

概要

名誉ある大統領賞を授与され、昇進を控える捜査一課課長チェ。祝宴の帰りに乗ったタクシーの運転手が突如ナイフを手に襲い掛かってくると、誤ってさつがいしてしまう。昇進に響くことを恐れ、チェは証拠を隠滅しその場を去った。

[引用元]Amazonプライムビデオ「悪のクロニクル」あらすじ

悪のクロニクル 登場人物

チェ課長/ソン・ヒョンジュ
上からも部下からも慕われる優秀な捜査一課の課長。

オ刑事/マ・ドンソク

チェ課長を尊敬するベテラン刑事。

ドンジェ/パク・ソジュン
チェ課長を尊敬する新米刑事。

【監督・脚本】ペク・ウナク

悪のクロニクル あらすじ

「12人も殺したって…」という近隣住民の声。一人の男性が警察に連行されていく。雨の中、その後姿を見つめる一人の少年は、涙を流して

「僕は殺人鬼の息子だった」

大統領賞受賞式

 チェ課長(ソン・ヒョンジュ)は、栄えある大統領賞を授賞する。部下からも慕われ、愛する妻子との幸せな家庭、そしてうまくいけば本庁への昇進と、幸福の絶頂にいた。署長からは、昇進が決まるまで問題を起こさないようにしろよと注意され、身の引き締まるチェ課長だったが…。

偶発的な本能

 新米刑事のドンジェを呼び出したチェ課長は、ドンジェ(パク・ソジュン)が書いた調書についてダメ出しをしている。コンビニ強盗の殺人事件で、ドンジェにチェ課長が言ったのが「この事件のキーワードは、偶発的な本能だ」。チェ課長は、人間は、追い詰められたら飛んでもなく残酷になるものだと言う。

この言葉が、このあとの展開に大きな意味を持つことになる。

クレーンで吊るされた男

 部下のオ刑事(マ・ドンソク)やドンジェらによって、大統領賞受賞の祝賀会が催される。部下たちからは、お祝いにネクタイピンを送られ、その場でつけてみせるチェ課長。
 気の置けない部下たちと飲んで歌って、楽しい時間を過ごしたチェ課長は、タクシーで帰宅。タクシーの中でかかって来た可愛いらしい声の男の子からの電話は、愛息からの電話だった。妻子からも愛され、チェ課長はさらに警察官として出世したいと思うのだった。

 お酒が入っていたチェ課長は、そのままうたた寝をしてしまい気づくと自宅とは違う方向へ走るタクシー。タクシーを止めろと言うチェ課長に、運転手はさらにスピードを上げ、山の中に入っていく。タクシーを止めさせたチェ課長は「何が目的だ?」と運転手に聞くと、運転手はチェ課長が袖の下をもらって犯人を釈放していることを知っていた。
 「自業自得だ」と言って、ナイフで襲い掛かって来る運転手。
 揉みあっているうちに、逆にナイフが運転手の胸に刺さってしまう。

 すぐに警察に通報しようとしたチェ課長に、そのときちょうど署長から電話が入る。その電話の内容は「人事局長にお前の昇進を頼んでいるところだ」というものだった。昇進が取り消されることを恐れたチェ課長は、タクシーの中の指紋をふき取り、証拠隠滅を図り、その場を立ち去る。

 しかし、翌日のこと。チェ課長と揉みあいの末死んだ運転手の遺体が、警察署の前の工事現場にクレーンで吊るされていたのだ。これはチェ課長の仕業ではない。

ゆか
ゆか

人の人生って、タイミング一つで変わってしまうものですね。
チェ課長なら、きっと署長からの電話がかかってこなければ、きっと警察に通報してしていたと思います。これは、相手が襲ってきたのを防いだのですから正当防衛です。

捜査が始まる

 警察の威信をかけて、捜査が始まる。事件当日の夜の現場近くの監視カメラをチェックする。着々と進む捜査にチェ課長は気が気でない。
 その時、科捜研から連絡が入り、被害者の爪の間から犯人の皮膚組織が見つかった。そして、監視カメラを確認していた捜査官らは次々と被害者のタクシーのナンバーを見つけ出し、どういった経路で殺人現場まで行ったのかが判明し始める。ある場所まではタクシーは被害者だけだが、後ろの席に一人の人間が乗っているのが映っている。その間の防犯カメラの画像が見つかれは、犯人は判明するはずだ。

 チェ課長は、祝賀会のあと自分がタクシーに乗った場所の監視カメラのNO.を確認しに行く。「新沙-78」だ。署に帰ったチェ課長は、目視確認する捜査員たちの監視カメラのCD-Rの中から「新沙-78」を見つけ出し、そっとポケットに忍ばせる。

ゆか
ゆか

このシーン、本当にドキドキしました。BGMもぴったりで、チェ課長の緊張感がビシビシと伝わって来ました。

ドンジェが見つけた動画

 チェ課長が監視カメラのCDをスーツのポケットに忍ばせたとき、監視カメラの目視検査をしていたドンジェが、犯人が映っている動画を見つける。現場に急行する捜査員たち。犯人を見つけだすが、逃走され、見失ってしまう。手分けして探すことになり、チェ課長が見つける。犯人は「俺はやってない。頼まれて死体を運んだだけだ」と言う。「誰に頼まれた?」と言うチェ課長に、犯人は答えない。チェ課長は、犯人をその場で射殺。

射殺したのは真犯人だったのか

 射殺された男はもちろん犯人ではない。そうなると事態はかなり複雑な様相を呈してくる。署長は「この男が死んだことはどうでもいい。問題は犯人かそうでないのかだけだ」と言う。オ刑事(マ・ドンソク)は、この男のDNAと被害者の爪の間から出てきた皮膚のDNA鑑定をすればすべてがわかるというのだが…。
 そして、この男は薬物中毒で「メトポン」という薬に手を出していた。メトポンは、一時期流行したが、強すぎて今では誰も手を出さないと言われている。

ゆか
ゆか

この男が犯人ではないことはすぐにわかってしまいます。オ刑事ら、忠誠心の強い部下たちからの証言で正当防衛だと証明されましたが、犯人ではないことをチェ課長は、わかっています。このときのチェ課長の気持ちを想像すると、こちらの心臓までキュっと縮みそうです。

 そして、署長は、射殺は正当防衛でこの男が犯人かどうかはDNA鑑定後、判明すると記者発表する。

薬物・メトポン

 チェ課長は、薬の売人のところへ行く。締め上げて「メトポン」について吐かせる。最近は誰も買いに来ないが、以前メトポンで捕まった元俳優がいるという。射殺した男と被害者が使っていた携帯電話で共通の相手と通話していたのは、違法で手に入れられた芸能事務所のマネージャーのものだったということが判明している。
 チェ課長は、その俳優が所属していた事務所を訪ね、名前はキム・ジンギュで、同性愛者だという噂もあったということがわかった。

DNA鑑定は不一致

 タクシードライバーと射殺された男のDNAは勿論、不一致だった。署長は「これはなかったことにしてやる。容疑者も被害者も既に死んでいる」とチェ課長に言い、DNAを一致させろと言って「これで事件は終わりだ」と。

 一方、ドンジェは、チェ課長を呼び出す。「私には尊敬する上司がいます。みんなでその人にプレゼントしたネクタイピンを事件現場で発見しました。その事件に関係する容疑者を射殺したのを見ました。そして、防犯カメラの重要な証拠を隠していたことも。その人ならこの事件を解決してくれることを信じて、それを見届けたい」と、ドンジェはチェ課長に告げる。課の中で一番の若手のドンジェは、全てを知っていた。

復讐

 チェ課長がまだ若手の頃、青酸カリで12人を殺害する事件が起きた。捜査は難航し上からは厳しく早く犯人を上げてこいと言われ、追い詰められた捜査員たちは、犯人をでっち上げる。賭博場で雑用係をしていた、軽い精神障害と足が不自由なキム・ボンスという男性。自白だけでなく、目撃者も作り上げた。それが、あのタクシーの運転手とチェ課長に射殺された男だった。そして、キム・ボンスの息子がキム・ジンギュだった。

ゆか
ゆか

韓国警察の闇深~。これでは犯罪の無限ループになってしまいます…。

キム・ジンギュが自首

 ある日、突然、キム・ジンギュが自首してきた。「人を殺してクレーンで吊り下げました」と言う。そして「課長と話がしたい」と。取調室に入ったチェ課長とジンギュ。ジンギュは「スピーカーを切ってくれ」と言い、マジックミラーの裏にいる捜査員たちには話が聞こえないようにした。ジンギュは、父親を犯人にでっち上げた刑事たちをひとりづつ殺害し、復讐するつもりだった。しかし、DNA鑑定が一致したとして事件を終わらせようとした警察に、そうはさせないとジンギュは警察に自ら乗り込んで来たのだ。

 ジンギュは、あと一人、命を奪ってほしいとチェ課長に言う。署長のことだ。12人殺害事件のでっち上げのときの指揮命令者だ。それも今日の夜9時がタイムリミットだという。自分に従うか、罪を償うか。

 嫌疑不十分で、次長の指示によりジンギュは、釈放。署長は会合でオリンピック公園に出かけた。 

署長の最期

 署長は会合が終わり、車で帰ろうとしていた。ジンギュは、チェ課長に電話をかける。「署長の車にあるものを仕掛けた。映画みたいに派手にいくかな」
 ジンギュの手で署長の車は、チェ課長の目の前で爆破。チェ課長が夜の9時までに署長の命を奪うことが出来なかったので、ジンギュが自ら復讐を決行したのだ。

以下ネタバレを含みますので、未見の方は、ご注意ください!

ジンギュの演技

 署にはジンギュからある動画が送られてきていた。チェ課長がタクシードライバーを殺害したときの動画だった。すぐに緊急配備が敷かれた。その頃、チェ課長はジンギュの経営するBAR Mojoに行っていた。ジンギュはメトポンを打って自分とドンジェの関係を話し始める。全てはドンジェの演出。監督はドンジェ。そして、「彼に会っても、殺さないで。彼は命より大切な人なんです」と言って、ジンギュはそのまま意識を失う。

 一方、ドンジェは、指示通りオ刑事を待っていた。オ刑事は、ある事実を掴んでいた。実は、ドンジェ自身がキム・ボンスの息子だったのだ。養子縁組で名前がジンギュからドンジェに変わった。オ刑事はそれらを全て調べ上げていたのだ。涙ながらにドンジェを止めるオ刑事。しかし、ドンジェはまだやることがあるとオ刑事に銃口を向ける。

 その後、チェ課長の息子を連れ出し、ドンジェはある公園に来ていた。

ドンジェの告白

 ドンジェは、父と二人暮らしだった。父は自分を育てるために必死で働いていた。そして、ある日、父の帰りが遅かった日。ドンジェは職場に父を迎えに行った。賭博場の酔った客たちは父を足蹴にし、ゴミを頭からかぶせ、血が流れるほど殴っていた。それを見たドンジェは、客のお茶に青酸カリを入れた。12人殺害の犯人は、ドンジェだった。ドンジェはそれを警察に訴えたが、警察は父を連れていき、死刑判決を受けた父は永遠に帰って来なかった。
 
 チェ課長は、真犯人は必ず捕まえて命を奪ってやるとドンジェに電話で話していた。だから息子に手を出すなと。ドンジェは「真犯人を殺してください」。
 既に警察に包囲されていた。警察はドンジェの事情は知らない。「僕と同じようにあなたも息子の前で逮捕されるんですね。これで僕の計画は終わりです」

自分の頭に銃口を向けて

 全ての計画を終わらせたドンジェは、生きている意味をなくす。チェ課長が”真犯人を殺す”と言ったが、チェはドンジェを撃つことが出来なかった。そして、ドンジェは自らの頭に銃口を向け、命を絶った。


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映画「悪のクロニクル」感想

小さな子供の頃から、ドンジェは「復讐」のためだけに生きてきました。

チェ課長の緊張した表情に引き込まれて

ドンジェは、タクシードライバーにチェ課長を殺害してもらうつもりでしたが、うまく行かず計画の方向性が変わってしまいました。

少しづつ追い詰められていくチェ課長を見て、ドンジェはどんな気持ちだったのでしょうか。

ドンジェは、ラストシーンの子供の頃の父の事件現場で「おじさんは、君もお父さんも悪人じゃないとわかっているよ」とチェに言われます。

そして、警察官になって、チェ課長の元で働くことを志願したドンジェ。

それは、復讐のためだったとは思いますが、チェ課長の元で働くうちにどこか「尊敬」似た気持ちもあったのではないかと思います。



1年前に配属されたばかりのドンジェが、チェ課長を見つめる表情。

何とも言えない複雑な気持ちになりました。

切ない復讐劇

男手一つで自分を育ててくれた父。

そして、父には障害があったため、ドンジェは子供心にも父を守りたいという気持ちがあったと思います。

酔客に殴られて倒れる父を見ている少年の気持ちが、本当に切ない。

12人もいたら、誰か一人ぐらい止めるやつおらんのか!と思ってしまいますが、常態化したいじめと暴力は止められないものなのかもしれません。

あまりにも切ない復讐劇。

ずっと、初々しくて可愛いドンジェの過去が、こんなに切ないものだったと知らされるラストの20~30分。

驚愕の事実と切なさで、胸が張り裂けそうでした。

正直、救われる部分がなくて辛い気持ちになりましたが、最後の最後で明かされるひねりの聞いた結末。

素晴らしい映画だと思います。

警察組織の闇

まず、警察組織の闇深さに、震えました。

賄賂とか普通にあるし、絶対にあってはいけない犯人のでっち上げ。

大きな事件ほど、警察の威信やプライドに囚われて早く犯人を上げなければならない焦り。

正直、見つからないものは見つからないのですから、時間をかけて捜査してもらいたいです。

目撃者まで作り上げてしまうのは、本当に怖ろしい。



そして、このでっち上げのせいで、一人の若者の人生が、ただ復讐のためだけに費やされることになるのです。

警察の威信って一体、何なのでしょう。

あとで、わざと冤罪を作り上げたことが知られる方が恥ずべきことなのに。

映画「悪のクロニクル」の感想 最後に

映画「悪のクロニクル」の感想でした。

救いのない映画でしたが、衝撃の結末や俳優さんたちの絶妙な表情の変化が素晴らしくて、すごくいい映画だと思います。

韓国映画の良さがたっぷり詰まった本作。

ぜひ、おすすめします!




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