ドラマ「イチケイのカラス」第10話 ネタバレ感想 主演・竹野内豊|切ない真実

カラス

こんにちは。

はるき ゆかです。



ドラマ「イチケイのカラス」第10話の感想です。

今回は、弁護士の青山瑞希の母の切ない真実の物語です。

人はいろんな場面で「嘘」をついてしまいます。

しかし、法律家は決して「法」に嘘はつけないのです。

ドラマ「イチケイのカラス」第10話の感想 はじめに

バーベキュー

登場人物

入間みちお/竹野内豊
東京地方裁判所第3支部第1刑事部(イチケイ)の刑事裁判官。元弁護士。見た目は裁判官に見えないカジュアルなタイプ。しかし、観察眼鋭く、徹底的に調べ上げる探究心を持つ。学歴は高校中退なので中卒。趣味はふるさと納税。

坂間千鶴/黒木華

若くして特例判事補になったエリート。東大法学部卒。冗談が全く通じない。イチケイに来たのは、極端に事件の処理件数が少ないイチケイを立て直すため。

駒沢義男/小日向文世

イチケイの部長。有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判において30件の無罪判決に関わっている。

日高亜紀/草刈民代

最高裁事務総局の判事。坂間にイチケイの立て直しを依頼。

石倉文太/新田真剣佑

みちおファンを自認する元傍聴マニアの書記官。坂間に一目惚れ。

川添博司/中村梅雀

お人好しの書記官。

浜谷澪/桜井ユキ

三つ子の母親で姉御肌の書記官。

一ノ瀬糸子/水谷果穂

物怖じしない新人事務官。

城島怜治/升毅

井手の上司。何かと文句を言いながらも、協力してくれる検事。

井手伊織/山崎育三郎

みちおのお目付け役として東京地検第3支部に異動してきた検事。正義感の強い検事。

あらすじ

 今回の被告人は、「名無しの権兵衛」。素性は一切明かされていない。みちお(竹野内豊)の弁護士時代の同僚で、最近、自分で弁護士事務所を起ち上げた青山瑞希(板谷由夏)が国選弁護人として担当する。

第1回公判

 本件の裁判長は入間みちお。被告人はホームレスで、自分の名前を一切明かしていない男性(板尾創路)だった。裁判が始まって名前を聞かれても、男性は「勘弁してください」というばかり。氏名は黙秘権には含まれていない。男性は「名無しの権兵衛」または「カンちゃん」でお願いしますと言うが…。
 瑞希は企業法務のスペシャリスト。それがなぜ国選弁護をやることにしたのか不思議に思う坂間(黒木華)。

ゆか
ゆか

あまりお金にならない仕事はしない主義の青山弁護士。今回、この国選弁護を受けたのにはある事情がありました。

嘘が嫌い

 「被告人は令和3年3月22日午後5時ごろ、稲城市河川敷で17歳の朝倉純にスパナで胸部を殴打し暴行を加え、全治一か月の重傷を負わせた。外傷性気胸、ろっ骨骨折」と検察側の井手検事(山崎育三郎)は、起訴状を読み上げた。
 「検察の述べた起訴事実に間違いはありますか?」と聞かれた被告人は「はい。間違っています。嘘です」と答えた。
 「私は嘘が嫌いなんです」と名無しの権兵衛は言った。そして、弁護側は被告人の無罪を主張。

少年の投石事件

 本件の背景には、ホームレスの人々への少年たちの投石事件があった。河原でバーベキューを楽しんでいたホームレスたちに、突然少年たちが石を投げつけたのだ。被告人は少年たちを追いかけ、今回の被害者である朝倉純を捕まえた。命の大切さを説教され、そのことに腹を立てた少年たちは二度目の投石を行う。今回はレンガやスパナも投げつけ、一人の路上生活者がケガをした。さらに、被告人は少年たちを追いかけた。そして、朝倉が持っていたスパナで胸部を殴打。大けがを負わせた。

 被告人は、自分をポジティブホームレスだという。そして、河原で野菜を育て、さらに川でしじみを捕ってきれいに砂抜きをして料亭などに販売しているという。それが主な収入源だと。

 被告人は、二度目の投石事件の後、少年たちを追いかけた。すると、被害者の少年が胸を押さえて苦しんでいるのを発見。しかし、被害者は被告人にスパナで胸を殴られたとはっきり証言している。被告人は被害者の少年を法廷に呼んでほしいという。自分がケガをさせたのではないというのだ。

ゆか
ゆか

ときどき、現実にもホームレスの人に暴力を振るう少年たちがいますが、あまりにもひどい。どうせホームレス…。この事件の少年たちもそう思っていたようです。

被告人のアリバイ

 瑞希は被告人にはアリバイがあるという。被害者の少年が119番通報したのは5:01。その場所で、被告人からいつもしじみを買ってくれる原口秀夫(実家は料亭)という鷹和建設の社員が二人の男性と一緒にいるのを見た被告人。その男性らが「まだ5時です。なじみの店を予約しましょう」と会話しているのを被告人は聞いている。店に問い合わせれば、何時に電話をかけたかわかるはず。それが5:01を過ぎていたなら、少年を殴打したのは被告人ではないことが証明される可能性がある。
 瑞希は鷹和建設に向かい、原口秀夫にいっしょにいた二人の男性のことを聞き取りに向かう。しかし、原口はその二人のことは話せないという。

第2回公判

 検察側の証人として投石事件を起こした少年たちが呼ばれた。少年たちはみんなサッカー部で大会に負けて苛立っていた。その腹いせに投石事件を起こしたという。少年たちは被告人に「すみませんでした」と頭を下げた。二度目の投石後、一人の路上生活者に怪我を負わせたことを知った少年たちは慌ててその場から逃げた。そして、あとから朝倉が胸を殴られたことを聞いたという。説教されたホームレスに殴られたと。
 被害者の朝倉純は、「あなたに怪我を負わせたのは被告人に間違いありませんか?」と聞かれ、「はい。悪いことをしたとは思っていますが、この人にスパナで胸を殴られ、死の恐怖を感じました」と証言。被告人は「嘘はダメだ。その嘘を一生背負う覚悟はあるのか?」と朝倉にいう。

ゆか
ゆか

その嘘を一生背負う…。とても重い言葉です。被告人は一生背負い続けなければならない嘘をついたことがあるのでしょうか。

職権発動

 真実を明らかにするために、みちおは職権を発動。裁判所主導で捜査を行うことに。実は青山瑞希は、嘘をついている。被告人の素性を、本当は知っているのだ。被告人は自分の素性を明かせない。そこに事件の根幹があるとみちおは言う。それでもやはり瑞希は被告人の素性を明かさず、無罪を勝ち取って見せるという。

巨額脱税

 イチケイと瑞希は、原口秀夫を会社に訪ねる。原口は長期休暇中。ちょうどそこにやって来た検察の城島(升毅)は、「原口は雲隠れした」という。城島は今、特捜部にいる。原口が働く鷹和建設は、あの巨額脱税をしていた企業の一つで、額もかなり大きいのだろうと駒沢部長(小日向文世)は気づく。そして、原口秀夫がいっしょにいた二人の男性の中に政治がらみの人間がいるということだ。城島は二人のうち一人は鷹和建設の社長で、暴行事件の現場の近くに看板のない店があり、よく使っていることを教えてくれた。

 みちおは、名無しの権兵衛のカンちゃんのことを友人の路上生活者の男性に聞き込みに行った。その男性は、「カンちゃんの趣味は人助けだ」という。体調の悪い路上生活者には病院に行けと言ったり、路上生活者が社会復帰できるように役所に掛け合ったり…。みちおは「カンちゃん」の素性が分かり始めているようだ。

 朝倉純が救急車で運ばれたときの救急隊員が「少年の胸には気胸の治療痕が既にあった」という。誰かが何かを使って…。これを行ったのは被告人ということになる。彼は元医者?

第3回公判

 みちおと坂間は、瑞希の母の生まれ故郷・富山県川冨村にやって来た。瑞樹の両親は離婚していて、瑞樹は田舎に行きたくないという理由で東京に残ったが、母(銀粉蝶)は地元へ帰った。被告人と接点があったのは瑞希の母だった。
 被告人は、長い間川冨村で医師をしていた。名前は、御手洗真一。17年前、災害で道がふさがれ一人の若い妊婦の命を助けることが出来なかったが、子供は無事に生まれた。その後、被告人は失踪。失踪するまで被告人を支えていた看護師が瑞希の母だった。母はずっと被告人のことを探していた。彼は瑞希の母の愛した人だった。第3回公判は母も傍聴に行き、御手洗と再会する。

 御手洗は医師免許を持っていなかった。自分じゃなければ、若い妊婦の命も救えたと御手洗は言う。御手洗の父は過疎地で一人で医師を行っており、御手洗は時々医療行為を手伝っていた。父の診療所は借金のかたに取られ、御手洗は各地を転々とした。そして、無医村の川冨村に辿り着いた。周囲から頼られ、本物の医師にならなければと思い、医療の知識を独学で学んだ。

ゆか
ゆか

無資格医は決して許されることではありません。しかし、無医村の地域では、医療の知識がある人がいてくれるだけで安心するのも知れません。

 今回の事件で苦しむ少年を見て、御手洗はずっと行っていなかった「医療行為」を行ってしまう。少年の胸にボールペンを突き刺し、気胸を治したのだ。御手洗は罪を犯してでも少年を助けたのは、17年前助けた赤ちゃんが朝倉純だったから。
 純は、二度目の投石をすることが出来なかった。一度目の投石のとき、御手洗に命の大切さを諭されたからだ。一人だけ石を投げられなかった純に、他の少年たちがスパナでやって来いと言い、はずみで純の胸にスパナが当たった。これは、御手洗にやられたと言わないとひどいいじめにあわせると言われ、純は嘘をついた。自分の命を助けてくれた人だと知らずに、「どうせホームレスだ」と。純は、法廷で真実を証言した。

みちおの過去

 みちおの実家は、有名な温泉旅館だった。しかし、経営が悪化して、産地偽装をしてしまった。伊勢海老だと偽って東南アジアのエビを使っていたのだ。従業員の内部告発で裁判沙汰に。そのとき高校生だったみちおは、それを法廷で証言した。産地偽装は真実だと。そして、高校を中退し、働きながら法律家を目指した。
 瑞希が坂間に話してくれた入間みちおの過去の話。

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ドラマ「イチケイのカラス」第10話の感想 

つながる物語

みちおが弁護士時代に扱った事件で、冤罪で無期懲役の判決を受け、自ら命を絶った男性がいます。

その事件は、真犯人は元官僚で既に逮捕されていますがここでその事件がまた顔を見せます。

今回、御手洗からしじみを買っていた原口秀夫が働く鷹和建設。

この会社が最も大きな額の脱税を行っていたのです。

そのため、御手洗の事件で証言を拒み、雲隠れしたのです。

闇が深い…。

そのとき一緒にいた政治家とは____。

嘘をつくということ

嘘をつくことは、どんな嘘であっても良いことではないと思います。

しかし、人を気遣う良い嘘もあります。

今回の無資格医だった御手洗の付いた嘘は、良いことではなかったと思いますが、悪だと断罪してしまうのも切ないです。

ある意味、資格だけは持っていても、ヤブ医者は存在します。

情熱もなく、惰性でお金儲けだけをしている医者もいます。

資格がなくても、無医村で村の人から頼られる無資格の医師。

悪いことは悪いことですが、割り切れない気持ちになってしまいます。

みちおの人生

今回、青山瑞希の口から坂間にみちおの過去が語られました。

親の罪を、法廷で証言したみちお。

みちおはどんなことがあっても、嘘はつかない。

そして、法律に反することは認めないけれど、冤罪も決して生み出さない。

法律家を志した人たちは、始めはみなそう思って法律家になったのだと思いますが、出世やお金に少しづつ心が変化してしまうものなのでしょうか。

ドラマ「桜の塔」の警察官然り、いろいろ考えさせられます。

ドラマ「イチケイのカラス」第10話の感想 最後に

ドラマ「イチケイのカラス」第10話の感想でした。

次回はいよいよ最終回です。

みちおは、裁判官を辞めなければならなくなるのでしょうか。

上層部の言うことを聞かない裁判官は排除されてしまうのでしょうか。




以下の記事で、第9話の感想を書いています。

よろしければ、併せてご覧になってみてください。

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ドラマ「イチケイのカラス」第9話の感想

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