こんにちは。
はるき ゆかです。
ドラマ「岸辺露伴は動かない」の感想です。
かなり独特な雰囲気のドラマでしたが、全く違和感なく物語に入り込むことが出来ました。
出演者が、演技派の俳優さんばかりなので、見応えも十分でした。
ドラマ「岸辺露伴は動かない」第一話~第三話 感想 はじめに
「岸辺露伴は動かない」は、
『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物、漫画家の岸辺露伴を中心として展開するスピンオフ作品。タイトルの「動かない」は、「露伴は主人公ではなく、あくまで物語のナビゲーターである」という意味である。
[引用元]Wikipedia
私は、残念ながら『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画を一切読んだことがありません。
映画化もされていたようですが、それも未観です。
「岸辺露伴は動かない」は、『ジョジョの奇妙な冒険』のスピオフ作品とのこと。
一切の予備知識なしで、本作を観た感想ですので、『ジョジョの奇妙な冒険』ファンの方には、的外れな感想かもしれませんが、思ったことを書かせていただきます。
この三話のドラマを観ただけで『ジョジョの奇妙な冒険』をぜひ読んでみたいと思うほど、魅力的なドラマでした。
主要な登場人物
岸辺露伴/高橋一生
杜王町に住む人気漫画家。作品にリアリティを感じさせるために、漫画の一コマ一コマにこだわり抜く。代表作は「ピンクダークの少年」。『ヘブンズドアー』という特殊な能力を持っている。
泉京香/飯豊まりえ
岸辺露伴の担当編集者。平井太郎の恋人。
平井太郎/中村倫也
泉京香の恋人で有名なカメラマン。事故に遭い、記憶喪失になる。
一究/柴崎楓雅(第一話『富豪村』)
第一話『富豪村』に出てくる「正門からの案内役」。富豪村の別荘購入者の『マナー』のジャッジをする人物。
志士十五/森山未來(第二話『くしゃがら』)
第二話『くしゃがら』に登場する露伴と同じ人気漫画家。「くしゃがら」という禁止用語に憑りつかれる。
片平真依/瀧内公美(第三話『D.N.A』)
第三話『D.N.A』に登場する
第一話 富豪村 感想
あらすじ
周囲から隔絶された山奥に豪邸が立ち並ぶ「富豪村」。所有者はいずれも各界で成功した大富豪ばかりで、20代でこの村の土地を所有して成功しているという。ただし、ある条件をクリアしないと買うことが許されないらしい。真偽を確かめるべく露伴(高橋一生)は、編集者の泉京香(飯豊まりえ)と共に富豪村に赴く。そこで課されたのは奇妙な試験だった。それは「マナー」。マナーに寛容はない。「正しい」か「正しくない」か…
第一話の前半では、登場人物の人となりが紹介されています。
原作が漫画であることから、かなりユニークな人物設定ですが、独特な雰囲気ですぐにドラマの世界に引き込まれていきました。
富豪村という別荘地の一区画が売りに出されて
富豪村とは、ある辺境の地にいくつかの豪邸が建ち並ぶ別荘地。
そのうちの一つが、25年ぶりに300万円で売りに出されています。
しかし、富豪村には電気も引かれておらず、さらにその村に通じる道もなく、住民たちはヘリコプターで移動するようです。
所有者たちは、20代で社会的に成功を収めた人々。
購入するにはある「試験」を受けなければならず、それは「マナー」。
マナー違反の人間には、売ってもらうことが出来ません。
しかし、真のマナーとは一体どんなものなのでしょうか?
「だが、断る」
主演の高橋一生さん演じる岸辺露伴は、原作のイメージ通りで再現性が高いという感想をSNSでたくさん見ましたが、どうでしたでしょうか?
いつもの高橋一生さんと、声の雰囲気がかなり違っていたように私は感じました。
発声から、原作のイメージに合わせられたのでしょうか。
かなりユニークな髪型や衣装でしたが、全く予備知識のない私でも違和感なく観れました。
露伴の「だが、断る」というセリフは、決まり文句のようですね。
マナー違反をジャッジされ、再トライするのですが、一度違反すると一つ大切なものを失うというペナルティを知った露伴に、「帰りますか?」と言った一究に放ったセリフです。
Twitter上では、「だが、断る」でかなりにぎわっていました。
こういう雰囲気も、原作に触れてみたいと思う理由の一つです。
ヘブンズドアー
露伴には、特殊な能力があり、人が今まで生きてきた記憶を書物のように読むことが出来ます。
顔がまるで一冊の本のようになるのです。
ドラマでは、特殊メイクが使われ、ちょっとホラーな感じですがおもしろかったです。
そして、その顔の上の本に、露伴が何か書き込むと、その人物はしばらくそのとおりの行動をとることになります。
一究も、露伴にその能力を使われるのですが、このシーン、かなり怖かったです。
一究は、やはり「山々の神の使い」なのです。
第二話 くしゃがら 感想
あらすじ
露伴(高橋一生)は同僚の漫画家・志士十五(森山未來)から奇妙な相談を受ける。担当の編集者から「くしゃがら」という言葉は使用禁止だと言われたのだ。しかしネットにもどんな辞書にも意味は載っていない。使うなと言われると使いたい。だが意味を知らないと使えない。何かにとりつかれたようになった十五を露伴がヘブンズ・ドアーで「本」にすると、そこにはうごめく何かが存在していた。
使用禁止用語集
漫画家の志士十五(森山未來)は、担当編集者から禁止用語集という資料を渡されます。
その中に「くしゃがら」という言葉があり、それがどんな意味なのかを知りたくて、ネットや辞書、古本などから調べるのですが、どこにも載っていないのです。
その資料を志士十五に渡した編集者は、現在行方不明…。
「くしゃがら」に憑りつかれて
十五は、「くしゃがら」の意味が知りたくて、寝食を忘れて「くしゃがら」の意味を追いかけます。
しかし、どうしても見つからない。
狂ったように「くしゃがら」に執着する十五。
そんなある日、行方不明だった十五の担当編集者が、実家の倉庫で引きこもっているのが見つかりました。
そして、様子を見に行った京香にその編集者は「あれはタブーだ。十五先生ならきっと見つけてくれる。引き受けてもらって安心したー!」と言っていたというのです。
「くしゃがら」への執着は、人から人へ伝染するものなのかもしれません。
露伴の家に乱入してきた十五
追い詰められに追い詰められた十五に、ヘブンズドアーを発動する露伴。
十五と揉みあううちに、十五の口の中に黒い蠢く何かが見えたからです。
ヘブンズドアーのページをめくるうちに、ページの間から黒い具にょぐにょと蠢く何かが現れます。
これは「袋とじ?!」と恐怖する露伴。
そして、ページに「くしゃがらを忘れる」と記入しますが、文字が消えてしまうのです。
それは、「くしゃがら」が”禁止用語”だから…。
森山未來の身体能力
第二話で最も印象に残ったのは、森山未來さんの身体能力の高さ。
もともと森山未來は、コンテンポラリーダンスのプロのダンサーですが、気を失うシーンなど、観ていて心配になるほど本当にアスファルトの道の上に躊躇なく倒れます。
狂ったように「くしゃがら」の意味を追い求める鬼気迫る演技も、ぐんぐんドラマの世界に引き込まれました。
そして、「くしゃがら」から逃れたあとの、すっきりした演技との差もすごいものがありました。
NHKのドラマは、演技力のある俳優さんが起用されることが多いので見応えのあるものがほとんどです。
本作も、森山未來さんの卓越した演技力を目の当たりに出来ました。
素晴らしかったです!
第三話 D.N.A 感想
あらすじ
担当編集の京香(飯豊まりえ)から付き合っている写真家の平井太郎(中村倫也)の記憶喪失を“催眠術”で探って欲しいと頼まれた露伴(高橋一生)。写真家だった太郎は6年前に交通事故にあい、一命は取り留めたが、社会復帰できずにいた。京香に太郎を紹介され話しているところに娘を抱えた片平真依(瀧内公美)が通りかかる。すれ違い様、娘の手が太郎の袖をつかみ転倒させてしまう。露伴はその瞬間、娘に異変を感じていた。
泉京香の恋人は記憶喪失
京香の恋人の平井太郎(中村倫也)は、6年前に事故に遭いました。
内臓に大きな損傷を負い、身体は治りましたが、記憶喪失になってしまいました。
太郎はもともとは、有名なカメラマンでした。
京香は露伴に、太郎に「催眠術」をかけてほしいと頼みます。
志士十五が、「くしゃがら」で取り乱していたときに落ち着かせた方法を「催眠術」だといったからです。
片平真依の娘
インテリアコーディネーターの片平真依(瀧内公美)の娘が、太郎とすれ違いざまに袖をつかんで、太郎を転倒させてしまいます。
壁で頭を打った太郎は、病院へ。
事故に遭ったときに大きな手術を受けていたので、精密検査を受けることになりました。
真央は、生まれたときから目の色が左右異なっていて、言葉も逆さまにしかしゃべれず、何かにもぐって毎日過ごしています。
そして、真依が言うには、真央と一緒にると、何度も事故を目撃するというのです。
真依の夫は、6年前、真央がお腹の中にいるときに交通事故で亡くなっています。
困り果てている真依に頼まれ、露伴は真央を見てみることに…。
露伴は真央に「ヘブンズドアー」を発動すると、真央の奇妙な行動は「個性」だとわかります。
しかし、真央は、露伴や京香の前で突然、消えてしまいます。
これは、真央が与えられた「ギフト」。露伴の「ヘブンズドアー」のような。
そして、真央がこんな風になったのは、真依自身が真央を隠そうとしていることが原因だとわかります。
真依は、真央を守っているつもりだったのですが…。
外に飛び出した真央
真央は姿を消した状態で、外に飛び出しました。
向かった先は、太郎が検査を受けている病院…。
臓器移植の偶然
太郎は、6年前の事故のとき、臓器移植を受けていました。
そして、その事故の相手が亡くなり、その人から臓器提供を受けていました。
太郎が臓器提供を受けたのは真依の夫だったのです。
自分から他の人に触れることがない真央が、太郎にだけは何度も触れているのです。
そして、病院を抜け出した太郎は公園にいました。
そこに、真央がやって来て、二人で遊んでいます。
真依が言うには、今までこんなことは一度もなかったのです。
ヘブンズドアー発動
露伴は、真依、太郎、京香、そして真央にヘブンズドアーを発動します。
すると、太郎と真依、真央の「本」は飛び出す絵本のようになっていて、並べてみると三人は手をつないでいるような形になっていました。
太郎は、コーヒーにたくさんの砂糖を入れて飲みます。
真依の夫は、かなりの甘党だったようです。
そして、真央には、自分の父親の心臓が太郎の身体の中にあることをわかっているのです。
D.N.Aは、未だに解明されていないことがたくさんあるようです。
親子なら、それが遺伝子レベルでわかるのかもしれません。
きっといいヤツ
真依の夫は、亡くなる前、真依に「そのお腹の子もきっといいヤツ」と言いました。
そして、太郎も「きっといいヤツ」と真依に言うのです。
岸辺露伴の周りには不思議がいっぱい
ラストシーンに、京香が言ったセリフはとても印象的でした。
「世の中、奇妙なことは絶対ある。特に、岸辺露伴の周りには」
京香役の飯豊まりえさん、可愛かったなぁ。
すごくスタイルがよくて、前髪をあげる髪型も、ステキでした。
奇妙なストーリーの中で、一人だけ俗っぽく(いい意味で)ホッとさせてくれました。
ドラマ「岸辺露伴は動かない」第一話~第三話の感想 最後に
ドラマ「岸辺露伴は動かない」の感想でした。
原作は全く知らない私ですが、すごく楽しめたドラマでした。
中村倫也ファンの私にとっては、子供と遊ぶ可愛い倫也さんも見れたしw
そして、『ジョジョの奇妙な冒険』をぜひ読んでみたいと思いました。
スピンオフ作品も。
そして、さすが、高橋一生さん。
年の終わりに素敵な作品を観せていただきました!