映画「レフト・トゥ・ダイ/悪夢のバカンス」感想|事実に基づいた物語

こんにちは。

はるき ゆかです。



映画「レフト・トゥ・ダイ/悪夢のバカンス」の感想です。

薬物密輸容疑をかけられ、無実であるにも関わずエクアドルの刑務所に投獄された女性の話です。

楽しいバカンスが一転、悪夢に変わります。

「レフト・トゥ・ダイ/悪夢のバカンス」 あらすじ

ワイン

事実に基づいた物語。エクアドルでの罪のない休暇がサンドラ・チェイス(バーバラ・ハーシー)にとって、一転、悪夢となった。チェイスは身に覚えのない麻薬密輸容疑で投獄される。しかし娘タミーは、あらゆる困難をものともせず、母の釈放を求めて奮闘するのだ。

[引用元]Amazonプライムビデオ「レフト・トゥ・ダイ/悪夢のバカンス」あらすじ

日本人にも、身に覚えのない麻薬密売容疑で外国で投獄され、死刑宣告を受けている人もいるという。

これは、誰の身にも起こりうる恐怖の物語。

楽しいバースディパーティから一転

ベッドルーム

サンドラ・チェイスは、家族や友人たちから盛大なバースディパーティを開いてもらい、幸せな時間を過ごしていました。

すると、サンドラのボーイフレンド、ニックが、エクアドルへの旅行をプレゼントしたいとサンドラに申し出ました。

南米旅行は初めてのサンドラは、少しためらいを見せるのですが、娘のタミーからの勧めもあって、思い切って旅行することに決めました。

エクアドルでは、とても楽しい時間を過ごしたサンドラでしたが、帰りの税関を通る際に、身に覚えのない麻薬密売容疑で逮捕されてしまいます。

知らないうちにコカインをスーツケースに入れられ、サンドラとニックは、運び屋にさせられていたのです。

サンドラの荷物の中に、見たこともない箱が入れられており、その場で逮捕されたのです。

身に覚えのないサンドラとニックは、間違いだとすぐわかると思っていたのですが…。

よく「奇跡体験アンビリバボー」などのTV番組でも、日本人が知らないうちにスーツケースに麻薬が入れられていたり、日本までこの荷物を預かってほしいと言われ、引き受けたことで悲劇が起こっています。

薬物の密輸に関しては、かなり厳しい罪になる国は多く、中国などでは死刑なることもあります。

そして、無実を訴えていた日本人が、実際に処刑されてしまった例もあるほどです。

劣悪な状況のエクアドルの刑務所

サンドラは、エクアドルの女子刑務所に入れられてしまうのですが、その環境たるや不衛生で惨憺たるものでした。

さらに、サンドラには重い持病があり、薬を飲まなければ命に関わるのです。

現在では、エクアドルの刑務所もこの事件を機に少し改善されたようですが、日本の刑務所などに比べるとまだまだ厳しい状況のようです。

アメリカ国民のサンドラは、刑務所の中でも人権が尊重されると思っているのですが、エクアドルでは全く逆でした。

サンドラの荷物は、他の女性受刑者に当たり前のように盗まれ、サンドラの家族から送られてきた荷物などは、サンドラに渡される前に、勝手に開封され、盗まれてしまいます。

看守もそれを見て見ぬふり。

その看守は、受刑者の女性を襲い、それを止めたサンドラを殴りつけたりするのです。

当時のエクアドルの刑務所は、それほど人権を無視されていたのです。

そんな刑務所の中で、女性たちは刑務所を一つの街のように形成し、生活をしていました。

電話を持っているものには、お金を払って使わせてもらったり、衣類を売買したり…。

女性たちの戦い

サンドラには、息子と娘がいます。

娘のタミーは、エクアドルのアメリカ大使館から連絡を受け、母がエクアドルの刑務所に収監されていることを知り、愕然とします。

しかし、タミーもすぐに間違いが正され、母がすぐに帰ってこれると思っていたようです。

すぐにでも、エクアドルのキトに向かいたいタミーでしたが、アメリカ大使館に連絡をして弁護士を雇うことを決めます。

しかし、アメリカ大使館の紹介の弁護士リストにも詐欺師が含まれており…。

また、大使館の男性も「海外で麻薬の密売容疑がかけられてしまうと、大使館にもできることは限られている」と言われてしまうのです。

そして、なんといっても、一番ひどいのが、旅行に誘ったニックです。

二人で逃げて国境を越えようとサンドラにいい、そのためには3万ドル必要だとサンドラに言うのです。

それを信じたサンドラは、ニックにお金を振り込んでしまうのです。

しかし、それは真っ赤な嘘で、ニックは、サンドラからお金を騙し取り、自分だけが快適な刑務所生活を送っていたのです。

ここでは、すべてが「お金」なのです。

さらに、サンドラの息子のロビーは、母がひどい目にあっており、タミーが奔走している中、薬物に手を出して逮捕されてしまいます…。

この映画に出てくる男は、残念なほどに、ほぼクズです。

ここから、タミーの戦いが始まります。

タミーは単独でエクアドルに向かい、教会のシスターのふりをして母に会ったり、アメリカの女性議員に訴え、その女性議員がキトに行くことを議会で通してもらったり、マスコミを巻き込んだりと、母のために死力を尽くすのです。

そして、タミーの戦いに勝利するのです。

最後に

映画「レフト・トゥ・ダイ/悪夢のバカンス」の感想でした。

この映画を観ていると、いざとなったら、男性より女性の方が行動力があり、頼りになるのかもしれないと痛感させられます。

そして、タミーの母への愛情の深さに心から感動します。

未だ、外国で無実の罪で投獄されている日本人がいるといいます。

一日も早く、無実が認められることをお祈りします。


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レフト・トゥ・ダイ/悪夢のバカンス (字幕版)

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