映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」 感想|ゲオルグ・エルザーの人生

こんにちは。

はるき ゆかです。



映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」の感想です。

思想とは関係なく、一人でヒトラーを暗殺しようとした平凡な家具職人のゲオルグ・エルザー。

ヒトラーを題材にした映画は多いですが、本作でも多くのことを考えさせられます。

13分の誤算がもしなかったら…。

映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」感想 はじめに

あらすじ

1939年11月8日、恒例のミュンヘン一揆記念演説を行っていたヒトラーは、いつもより早く切り上げた。その後、仕掛けられていた時限爆弾が爆発__ヒトラーが退席して、13分後のことだった。その爆弾は精密かつ確実、計画は緻密かつ大胆、独秘密警察ゲシュタポは英国諜報部の関与さえ疑った。しかし、逮捕されたのは36歳の平凡な家具職人、ゲオルク・エルザ-。彼はスパイどころか、所属政党もなく、たった一人で実行したと主張。信じ難い供述の数々_。それを知ったヒトラーは徹底的な尋問を命じ、犯行日までの彼の人生が徐々に紐解かれていく。(C)2015 LUCKY BIRD PICTURES GMBH, DELPHI MEDIEN GMHB, PHILIPP FILMPRODUCTION  GMBH & CO. KG

[引用元]Amazonプライムビデオ「ヒトラー暗殺、13分の誤算」あらすじ

【監督】オリバー・ヒルシュビーゲル

登場人物

ゲオルグ・エルザー/クリスティアン・フリーデル

エルザ/カタリーナ・シュトラー

アーサー・ネーベ/ブルクハルト・クラウスナー

ハインリッヒ・ミュラー/ヨハン・フォン・ビューロー

ジェセフ・シューア/ダービット・ツィンマーシート

エバリー/フェリックス・アイトナー

ゲオルグ・エルザーの人生

1939年11月8日。

ヒトラー暗殺未遂事件を起こしたゲオルグ・エルザー。

エルザーは、家具職人をしていましたが、愛人のエルザを養うために工場で働くことになり、そのときヒトラーが戦争を始めようとしていることに気づきます。

そして、エルザーは、ヒトラーを暗殺することを決意します。

しかし、彼は活動家などではなく、自由のために暗殺を企てたとされています。

しかし、ヒトラーが演説を終えて13分後に時限装置をセットしていたため、暗殺は未遂に終わってしまいます。

その日は、霧が深くなっていたため、ヒトラーは、早めに演説を切り上げたのです。

その代わりに、その周辺にいた罪のない市民が亡くなったことを聞き、エルザーは動揺します。

ヒトラーは、エルザーの後ろには大規模な組織が隠されているはずだと言い、それを自白させるために、ゲシュタポに引き渡され、ネーベとミュラーに尋問を受けます。

しかし、エルザーは自分ひとりでやったことだとしか言わず、さらに厳しく尋問されます。

このシーンでは、思わず目を背けてしまうような過酷な尋問が行われていました。

どれだけひどいことをされても、エルザーは本当に単独で行ったことなので、自白のしようがなく、最終的にはゲシュタポも単独犯であることを認めます。

1945年、強制収容所に入れられていたエルザーは、自分の尋問を行っていたネーベがヒトラー暗殺計画に関与して、処刑されたことを聞かされます。

そして、ミュラーの独断でエルザーは処刑されます。

ネーベの処刑

エルザーを厳しく尋問していたネーベ自身も、ヒトラー暗殺計画に関与していたとされ、処刑されていたのはどういうことなのでしょうか。

途中から、ヒトラーに対して不信感を覚え始めていたのか、あれだけ、エルザーを厳しく責め立てていたにも関わらず、謎の多い人物です。

ドイツの歴史上、これは有名なことなのでしょうか。

これも、何か本があれば読んでみたいと思いました。

ネーベの処刑シーンが、かなりリアルで、こういったシーンの割に時間が長いように感じました。

ほとんど絞首刑の場合は、亡骸が映されるだけだったり、吊るされるところだけだったりすることが多いので…。

これも、事実に基づいた映画だからかもしれません。

ヒトラー暗殺計画

ヒトラー暗殺計画は42件以上あったそうです。

42件もあって1件も実行されなかったことには、何か意味があるのかと思わせられます。

ヒトラーのせいで、どれだけの人々が犠牲になったことか。

やはり、ドイツがナチス党一色になる中、ヒトラーがドイツを悪い方向に向かわせていることに気づいていた人も、大勢いたのかもしれません。

そして、本作でもそうですが、ちょっとした偶然がヒトラーの命を救っていたようです。

エルザー一人で計画した意味

エルザーが、ヒトラー暗殺計画を一人で企てたことには、大きな意味があると思いました。

ドイツ国民が、ナチス党に傾いていく中で、多くの人々がユダヤ人を迫害したり、本作にも出てくるように辱めたりしていることに、とても恐怖を感じました。

ヒトラーという独裁者一人が行っていただけではなく、ドイツ国民が一丸となっていたこと。

これは、この当時の日本人にも当てはまるように感じました。

最後に

映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」の感想でした。

ドイツの歴史は不勉強なので、ピント外れな感想だったかもしれませんが、戦争や独裁政治などについて考えさせられる映画でした。

それにしても、ヒトラーが歴史に残したものとは何だったのでしょうか。

42回以上、暗殺計画を立てられていたのに、暗殺はされなかったわけですから。

処刑シーンはちょっと観ているのが辛かったのですが、映画自体は観てよかったと思います。

以下の記事で、「ヒトラーの忘れもの」という映画の感想を書いています。

よろしければ、併せてご覧になってみてください。

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