こんにちは。
はるき ゆかです。
映画「あまくない砂糖の話」の感想です。
この映画、私にとっては、すごく怖い映画でしたー。
あなたは、自分が一日にどのくらいの量の砂糖を摂取しているか知っていますか?
「あまくない砂糖の話」 あらすじ
人間は、1日で平均スプーン40杯もの砂糖を摂取している。世の中には”ヘルシー”な食品があふれているのに??オーストラリアの俳優デイモン・ガモーは自らが被験者となり、無謀な実験に乗り出した!”健康”と言いつつ砂糖を大量に含む食品を60日間食べ続け、体や心がどのように変化していくのかを記録するという驚きの実験を描いたエンターテイメントムービー!(C)2014 Madman Production Company Pty Ltd, Old Mates Productions Pty Ltd, Screen Australia ALL RIGHTS RESERVED
[引用元]Amazonプライムビデオ「あまくない砂糖の話」あらすじ
1日でスプーン40杯の砂糖
本作は、オーストラリアの俳優デイモン・ガモー氏が、60日間砂糖を大量に含む食品を食べ続け、心と身体がどのように変化していくのかを、自らが実験台となって記録した映画です。
この映画のすごいところは、実際の商品名をそのまま載せているところ。
誰もが知っている会社の商品が、どのくらい体に悪いかを包み隠さず紹介されているのです。
一般的なオーストラリア人が1日に摂る砂糖の量
映画は、CGを使って誰にでもわかりやすく説明されています。
色とりどりのsweetsが画面いっぱいに映し出され、甘いもの好きの私でも胸が一杯になります…。
オーストラリアの一般的な4人家族が一週間に摂る砂糖の量は、1kg入りの砂糖6袋だと言われています。
スーパーマーケットから砂糖が入っている食品を取り除いてしまうと、商品の8割がなくなってしまうとのこと。
1日の平均摂取量は、ティースプーン40杯です。
sweetsやジャンクフードを食べなくても、一般的な食事からティースプーン40杯。
恐るべき量です。
そのため、この実験では、お菓子やソーダ類、アイスクリームなどは除外して行われました。
心臓病の原因は?
多量に摂りすぎると、心臓病にかかりやすくなるのは、脂肪か砂糖か。
いろいろな情報が錯綜していて、実際にはどの情報が本当なのか、わからなくなってしまいますよね。
1970年代には、脂肪が悪いとされ、低脂肪ブームが訪れます。
低脂肪にすると、食品の風味が損なわれるので、この時代から、砂糖の多量摂取が始まったと言われています。
一年中、ダイエッターの私としては、本当に何が良くて何が悪いのか、はっきりしてほしいです。〇〇式ダイエットごとに言われることが違うって、混乱の極みです。
果糖の怖さ
糖類の種類
- ブドウ糖
- 乳糖
- ショ糖(ブドウ糖+果糖)
特に、体に危険な糖類が「果糖」だと言われています。
果糖は、かつて果物、野菜、はちみつなどから摂取していましたが、今ではさまざまな食品に含まれています。
この実験は、ブドウ糖と果糖の摂取についてのみで行われました。
ショ糖は、体内に入ると、ブドウ糖と果糖に別れます。
そして、ブドウ糖は肝臓ですぐに処理されるか蓄えられますが、果糖はすべて吸収してそのまま脂肪になるようです。
そして、脂肪はそのまま体に残ってしまうのです。
果糖の入った食品の一例
- ジャム
- 味のついたヨーグルト
- レーズンなどドライフルーツ
- シュガーコーティングされたシリアル
- ジュース
朝食にシリアル2カップ、りんごジュース、加糖ヨーグルトだけで、砂糖スプーン約20杯になります。
これは、普通に朝食として食べている量ですね…。
特に注意が必要なのは、飲み物です。
ジュースやドリンクヨーグルトなどには、特に多くの果糖と乳糖が含まれているようです。
実験の中間結果は、1日砂糖をティースプーン40杯分取り続けると、14日間で約3kgの体重増。
慢性疾患の種類
- 肥満
- 糖尿病
- 心臓病
- アルツハイマー
- ガン
- 痛風
- 高血圧
これらの疾患の最も大きな原因が、砂糖なのかもしれないと言われています。
糖尿病や肥満はすごくわかりますが、ガンやアルツハイマー病まで?びっくりです。高血圧も、塩分だけでなくお砂糖も気をつけなければいけないということですね。
砂糖の過剰摂取で起こる心の変化
砂糖を多量に摂り出すと、常に砂糖を摂取していないと体がだるくなり始めます。
そして、血糖値を一定に保っていないと、気分のアップダウンが大きくなり、ストレスを感じます。
最近の子供が、集中力が低下しているのは、この気分の変動が原因になっているのかもしれません。
確かに、お菓子などを食べ続けていると、毎日食べたくなりますね。
そして、インシュリンが分泌され血糖値が急激に上がり、そのすぐあと急激に下がり、また甘いものが食べたくなる…この繰り返しをしているようです。
砂糖のせいで、気分の変化が起きるなんて、ちょっと怖いですね。
寿命を縮める砂糖
アボリジニの人々は、もともと砂糖の摂取は、1日に小さな飴玉2つくらいだと言われていました。
しかし、白人が入植し、西洋の食文化が入ってきてから、ビスケットなど砂糖の摂取量が大幅に増えました。
そして、それとともに、住民の健康状態が悪化していきます。
これを危惧した役所は、「MY WILL」という活動をスタートさせました。
新鮮な生鮮食品を摂取し、砂糖を減らすことを推進しました。
しかし、政府はこの活動の資金を減らすことになり、再び食生活が悪化してしまいます。
若くして亡くなる人も増えてしまったようです。
世界最古の人類文化が、途絶えてしまう可能性も出てきているのです。
アメリカの食文化
スムージーというと、とてもヘルシーなイメージです。
朝食代わりにスムージーを飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
しかし、スムージーの材料によっては、果糖がティースプーン34杯も入っているものもあります。
子供の健康
アメリカでは、子供たちの健康のために、コ◯・コーラをスムージーに変えるようにしたようですが、果糖の量はそれほど変わらないのです。
また、異性化糖も、多くの食品に含まれています。
砂糖と異性化糖は、ほぼ同じものです。
異性化糖は、清涼飲料水に多く含まれており、人間の体に与える影響は砂糖と同じ。
清涼飲料水「マウン◯ン・デュー」は、特に虫歯になりやすい清涼飲料水だと言われています。
貧困層の子供の歯は、この清涼飲料水のせいで、ボロボロに…。
17歳で総入れ歯になる子もいるようです。
カフェインも多く含まれており、常に飲んでいないと気がすまなくなります。
ファストフード店が多いアメリカ。
本作は、特殊な例を上げているのではなく、アメリカの日常といえるのかもしれません。
食品の至福点
食品は甘みを加えるほどよく売れると言われています。
しかし、ある一定量を超えると、逆に売れなくなる。
その最も売れる甘みの量を「至福点」といい、パスタソースなどにも応用されているようです。
そして、その甘味の至福点を知ってしまうと、野菜などを食べても、苦味を感じるようになってしまいます。
糖分の多いものを食べれば食べるほど、さらに糖分の多いものが欲しくなり、ラットの実験では、コ◯インより、砂糖の方が中毒性が高いことがわかったとか…。
コ◯インの売人は隠れていますが、甘いものを売るお店とは毎日顔を合わせます。
こうならないように、気をつけないければいけませんね。
私も清涼飲料水は、ほぼ飲みませんが、飲んだ後の後味がかなりべたつく感じがします。さらに、液体でも、虫歯になってしまうとは怖ろしい…。さらに中毒性も問題ですね。
実験結果
【デイモン・ガモー氏の実験結果】
- 摂取カロリー ほぼ同じ(摂取源の糖分の割合が多くなった)
- 体重 8.5kg増
- 体脂肪率 7%増
- ウエスト 10cm増
- トリグリセリド 0.08 → 1.5(動脈硬化になりやすい)
- 肝臓 正常 → 脂肪肝
- 実験前より体力低下
- 実験前より気分の浮き沈みが激しい
甘い物を食べるのは、誕生日などお祝いのときだけと考えるのが正解のようです。
日本は、アメリカに比べると甘さ控え目のsweetsが多いですが、記念日だけと決めるべきかも。
また、デイモン・ガモー氏は、実験後、2ヶ月経ってやっと体調が元に戻ったそうです。
それまでは、満腹感がなかなか得られず、体の怠さがあったようです。
何より驚いたことは、実験中の摂取カロリーは、実験前と同じか少ないくらいだったということです。
気にするべきはカロリーではないのは、最近よく言われることですが、お砂糖はお料理の味付けにも気をつけるべきなんですね。
最後に
映画「あまくない砂糖の話」の感想でした。
本当に、あまくない話でした…。
ダイエットするにしても、まず考えていたのが摂取カロリーでしたが、カロリーはあまり関係ないようです。
何からカロリーを摂取するかによるのです。
白砂糖、飴、ケーキ、アイスクリーム、ジャム、ゼリー、クッキー、パイ。
この8つを、まず5日間止めるだけで体調が良くなるそうです!
映画は、ポップでわかりやすく、砂糖(及び合成甘味料)を摂りすぎることの害について説明されています。
ダイエットだけでなく、健康について知りたい方に、ぜひおすすめの映画です。