自分で作り出した作品を褒められるのは、誰でもうれしい。
その作品を新聞に載せてもらえると言われ、「〇〇先生」「受賞の記念に」などと言われたら…。
しかし、こんな風に人の自尊心をくすぐり、法外な金額のお金を出させる詐欺まがいのことをしている輩がこの世にはどれだけ多く存在することか。
そして、また今回も高齢者を狙った事件である。
次々と現れる高齢者を食い物にする輩
絵画や俳句、書など、高齢者が趣味で楽しんでいた作品を褒め上げて、新聞などに掲載しませんかと、法外な掲載料を取っていた「広報堂」が3か月の業務停止命令を受けました。
これが「褒め上げ商法」「褒め褒め詐欺」と言われるものです。
今日、TVのワイドショーで観たのは、実際に絵画展で入賞されている方が、危うくお金を払ってしまうところだったというものでした。
実際に、展覧会にも出品されていた絵で、展示されている場所まで調べ上げ、24万円の掲載料を取られそうになったそうです。
たまたま電話がかかってきた友人から「それ、詐欺じゃないの?」と言われ、思い止まったそうですが、キャンセルした途端に電話がつながらなくなったと言うのも怖い話。
その方の亡くなった娘さんも絵を描かれていたとのことで、心が動かされたという切ないお話もされていました。
中には、詩を掲載できると言われ、1500万円も支払った女性もいたようです。
誰でも作品を褒められたらうれしい
私自身も、物を作ることを仕事にしているので、地方新聞や雑誌で取り上げさせてほしいと、よくメールをもらったりします。
それは、掲載料を取られるわけではなかったのですが、この仕事を始めて、1年半くらいのときに10万円で「図書館に置かれる美術本」に作品を掲載させてくださいという…半分詐欺のようなお誘いがありましたw
図書館にしか置かれない本に作品を載せてもらっても仕方がないので…お断りしましたが、私の師匠は、無料で載せるというお話が来てたという結末が…w
そのことからも、本に作品を掲載されるなら、無料(又は掲載料を頂けるまで)で掲載されるくらいになるまでは、一切そういうお話はお断りしようと思っていました。
しかし、作品について褒められると、嬉しいのは確かです。
そして、うまいんです。
褒めるツボが。
作品制作する上で、一番苦労したところを褒めてくれるんですよね。
だから、お金にある程度余裕のある高齢者の方なら、お金を出してしまう気持ちもわからなくはないです。
そして、だからこそ、余計にそういう「うれしい」と思う部分につけ込むやり方が許せないのです。
最後に
とにかく、いろんなことに「つけ込む」ことでお金を引き出そうとする人が許せない。
特に、高齢者からお金を騙しとるなんて最低すぎます。
控えめに言って「地獄に落ちやがれ!」と思います。