女優の沢尻エリカ被告の合成麻薬MDMA、LSDなどを所持した麻薬取締法違反の罪で初公判が行われました。
2229人が傍聴券を求めて長い列を作ったとのことです。
意外と少ないと言われているようですが、新型肺炎コロナウィルス感染を避けるために出来るだけ外出しないようにする人が多い中、これだけの人が集まるのはやはり注目の裁判だと言えるでしょう。
沢尻エリカ 「別に…」から始まって
沢尻エリカ被告と言えば、未だに語られる「別に…」発言。
2007年、沢尻エリカ主演映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶での出来事です。
今回の逮捕で、この時の様子が何回も流されてしまっていたのは少し気の毒な気もしますが…。
このときの騒動で、沢尻エリカ被告はしばらく芸能界から消えていました。
勿論、この騒動は今回の麻薬所持のような法に触れることをしたわけではありません。
しかし、この騒動も13年も前のことなので、今の十代の方たちからしたら沢尻被告は「すごく美人で演技がうまい女優さん」というイメージなのではないでしょうか。
このときも、大きく取り上げられ、ワイドショーでも連日報道された話題でした。
このときも、「プライベートなある出来事」があり、その日の精神状態が笑顔でいられない何かがあったということでした。
しかし、沢尻エリカは、わがまま、生意気、プロ意識に欠ける…などのイメージがついてしまいました。
当時、私自身も「美人だから周りが甘やかして、この人はわがままなんだろうな」と思った記憶があります。
沢尻エリカの女優としての実力
そんな沢尻エリカ被告ですが、2015年には蜷川実花監督の映画「ヘルタースケルター」で、華々しく女優復帰を果たします。
この作品では、日本アカデミー賞優秀女優賞も受賞しています。
デビュー作の井筒和幸監督の映画「パッチギ」でも、女優としての評価はとても高かったことを思い出します。
しかし、女優として完全復帰するまでに7年もかかっているわけですね。
芸能界って本当にイメージが全てなんだなと思います。
一度ついてしまったマイナスイメージを払拭するのは、かなり難しい世界。
さらに今回は、麻薬所持という法に触れることなので、復帰まではさらに時間がかかりそうです。
沢尻エリカは本当は脆く弱く傷つきやすい?
これは、私自身の経験上感じることなのですが、男女を問わず、気が強く人にきつく当たる人ほど実は気が小さくて傷つきやすく弱い人が多いです。
私の友人の中にも、感情の起伏が激しく腹が立つと相手を罵倒してしまう人がいますが、一見わがままで気が強いように見えますが、実はとても傷つきやすくて精神的に弱い。
沢尻エリカ被告も、おそらく同じタイプなのではないかと思います。
案外、大人しくてふんわりしていてあまり怒らない人の方が「根性」があるような気がします。
大人しくてあまり怒らない人だってひどいことをされたり嫌なことがあったら、怒るし機嫌も悪くなるはずです。
しかし、それを「自制」できるというのは、とても精神的に強い人なのだと思えるからです。
沢尻被告は「別に…」騒動も、最近では自虐ネタのようにしていたようですが、本当は正直で精神的に脆く弱い人なのではないかという気がして仕方がないのです。
そして、麻薬に手を出してしまったのも、その弱さの裏打ちだと言えないでしょうか。
沢尻エリカがもう少し美人じゃなかったら
沢尻エリカ被告は、女優の中でも特に美しさが際立っている人だと思います。
そして、「別に…」騒動の頃は、若くて美人だから周囲が甘やかして煽てて…結局、彼女の周りにいる人が彼女をスポイルしてしまったのだと思います。
何かのインタビューで、沢尻被告は「人は男性も女性も関係なく、見た目ではなく中身が大切だと心から思っています」と切実な感じで語っていたことがありました。
それほど美人でもない人が言っていたらただの「勘違い女」って気もしますが。
沢尻被告ほどの超絶美人がこれを言うのは、おそらく外見ばかり褒められて、自分の中身もちゃんと評価してほしいという心の叫びだったのではないかと思うのです。
沢尻被告がもう少し美人じゃなかったら…彼女の人生はもう少し生きやすかったのではないかという気がします。
最後に
沢尻エリカ被告の初公判のニュースを見て、感じたことを書いてみました。
勿論、薬物所持は許されるべきことではありません。
しかし、やっぱり、私はまた「女優・沢尻エリカの演技」が観たいなと思ってしまうのです。