自分の主張も大切だけど人間は生きてるだけで人に迷惑をかけている

先日、某LCC航空会社とマスク着用拒否男性のニュースがありました。

それを見て、感じたことを書いてみたいと思います。

自分の主張を押し通すことが出来るのはいいことだとは思うのですが…。

あなたを見ていると嫌な気持ちになる

以前少しブログに書いたことがある派遣OL時代のお話です。

介護しながら働く

私は、母の介護をしながら派遣社員として働いていたときに、こんな出来事がありました。

そのときの私の派遣先指揮命令者の方は、私より5つくらい年上の女性の上司でした。

とても理解があり、ユーモアあふれる優しい上司でした。

 

その職場では、派遣される前に、私が母の介護をしていることをお話していました。

そして、何かあったら早退や遅刻などすることがあるかもしれないことを派遣元・派遣先ともに、了承していただいていました。

それは、その派遣先の上司自身も、介護経験のあった方だったので、理解してもらえていたのだと思います。

人事異動があって

働きだして1年半ほどたった頃、その職場の上司が異動されることになりました。

新しく来られた指揮命令者・A係長は、独身で両親と暮らしている女性です。

そして、A係長にも、派遣会社から私が母の介護をしていることを事前に話してもらっていました。

私の母は若年性認知症であったため、その頃、まだ60歳でした。

 

「私より年下なのに、親御さんおいくつなの?あなた、遅刻や早退、有給取得したいからって嘘ついてるんじゃないでしょうね」

「遅刻や早退も最小限にしてもらいたいわ。有給も月に二日までね」

私は「嘘つき女」

A係長は、私が早退や遅刻、休みを取りたいために、嘘をついているとご自身の中で決めつけていらっしゃるようでした。

母の調子がいいときは、遅刻や早退、休みを取ることがない月もあれば、A係長の言われる日にちより多いこともありました。

 

ある日、月末の一番忙しい時期。

母が突然、熱を出してしまいました。

忙しいのはわかっていますが、熱があると施設で預かってもらえませんので、私が仕事を休むしかありませんでした。

A係長に事情を話して休ませてほしいことを伝えたところ、無言でガチャンと大きな音を立てて電話を切られました。

派遣会社に電話をしたら、指揮命令者に了承を得てほしいと言われ、もう一度電話をかけました。

心臓バクバクで、怖々電話をしたら…

 

「あなた、粘着質な性格ね。休みたければ休めばいいじゃないの。この忙しい時期にね!わかりましたっ!」と電話口で怒鳴られ、またもガチャ切りされたのでした。

 

翌日、出社した私は、A係長に謝罪に行ったのですが、完全に無視。

小さな声で「この、嘘つき女!」とつぶやくのが聞こえました。

退職を考えた日

この日、私はこの職場ではもう働けないと思い、次回の契約更新をお断りすることにしました。

派遣会社は、残れるようにいろいろな案を出してくれましたが、A係長がOKしてくれるはずはないのです。

お世話になった派遣会社だったので、申し訳なかったのですが、契約終了しました。

 

すると、A係長は、とてもうれしそうに、

「私の気持ちもわかってね。私はあなたに辛く当たらなくてはいられなかったのよ。私も親と同居で独身だから、いつかはあなたみたいに親の介護をしなくてはいけないの。だからあなたを見ているだけで、すごく嫌な気持ちになっていた。辞めてくれてホッとしてる。精神的な苦痛がこれでなくなるわ。ありがとう!」

 

そういうことか…。

私自身は、私が休んだり遅れたり早退したりすることで、仕事に支障をきたすためだったのかと思っていました。

うぬぼれですね。

 

しかし、A係長のご両親は、とてもお元気でお父様はその当時も働いていらしたようです。

お母様はフラダンスの講師で、一人でハワイに行ったり…。

いつかは、介護の日がやって来るかもしれませんが、来ない人もいます。

 

それに、私は介護の悩みなどは、職場では自分から一切話していませんでした。

気を使って、様子を聞いてくれる派遣仲間はいましたが、それでも職場で話すことではないと思っていましたし、特にA係長には、一切話していません。

 

人間って、ただ自分の与えられた場所でただ生きているだけで、人を嫌な気持ちにさせてしまうものなんだと実感させれら出来事でした。

そして、親の介護ってそんなにやりたくないことなのか…とも。

 

蛇足ですが、A係長は、そんなに私の顔が見たくないわりには、最後に残っていた有給10日間を1日も使わせてくれなかったのはどういうことなんでしょうかw

自己主張できることは良いこと・マスク拒否

私は、派遣されるときから、派遣元・派遣先ともに自分の事情を話し、了承も得ていたので、もっとそれをA係長に主張してもよかったのかもしれません。

しかし、話して通じる相手とそうでない相手はいるものです。

とても、雰囲気のいい職場だったので、私自身がその職場にいることで常にA係長に不安を与え、イライラする上司の下で仕事をする他の社員さんや派遣社員がいることに、私自身が耐えられなくなったのです。

実際に、A係長が赴任されてから、職場の雰囲気が変わってしまっていましたし…。

 

もちろん、そんなきれいごとだけではなく、弱い私は、当たりの強いA係長の意地悪な態度にも、嫌気がさしてもいたのですが。

自己主張できることは良いことですが

先日、報道された某LCC航空とマスクをしたくない男性のお話を見ていると、自己主張できるってすごくうらやましいなと思いました。

しかし、同じ飛行機に乗っていた人が、「突然倒れた大切な人のもとに急いでいる人」や「その飛行機でしか間に合わない大切な用事」があったら…ということは考えなかったのかなと感じました。

そのマスクしたくない男性は、マスクをすると具合が悪くなるということも言われています。

それなら、何とかしてもらえたはずだと思うのですが、そこはニュースでは見れなかったのでわかりません。

さらに、威嚇した、攻撃的…などの感覚は、人それぞれです。

自分では、攻撃的な言葉で威嚇したつもりはなくても、相手がそう感じることもあります。

そして、同乗していた乗客に対しての謝罪はないのかという質問には、それを考えるのは自分ではなく、某LCC航空の方だと言われていました。

パワハラ?

私自身の仕事のことも、A係長が私に言ったことややったことはパワハラだと思いますし、当初の契約とは異なった対応だったので、それは私が辞めるのではなく、派遣会社と派遣先が考えることだったのかもしれませんね…。

それでも、「出来るだけ人に迷惑をかけずに人生を全うしたい」というのが、私の人生のモットーなので、契約更新なしとしたのです。

まあ、私の場合は、三ヶ月契約だったこともあり、A係長にいろんな理由をつけて契約解除されていたとは思いますが…。

最後に

「自分の主張も大切だけど人間は生きてるだけで人に迷惑をかけている話」について書いてみました。

もしかして、渡辺和子氏の著書「置かれた場所で咲きなさい」を読みなさいと思った方、いるのでは?

 

はい、既読です。

ただ、人が心に思うことは、その人だけのもので、他の誰のものでもないのです。

目障りな人間は排除する。

私にも、そんな気持ちわいてきたら、私は自分が去ることにしています。

 

以下の記事で、「告げ口をする人の末路」について書いています。

よろしければ、併せてご覧になってみてください。

 

【実録】告げ口をする人間の末路|最終的には切り捨てられる

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