【沼にハマる】ある俳優さんのファンになって自分の立場に気づいたこと

私は、ある俳優さんのファンです。

今は、テレビや映画、舞台などを観るくらいですが、沼にハマっていた時期があります。

そのときはそのときで楽しかったのですが…。

追っかけだったつもりはない

私自身は、その俳優さんの追っかけをしていたつもりはありませんでした。

しかし、一時期は、大阪に住んでいるのに、東京や地方でのファンクラブイベント、バースディパーティ、ファンクラブ旅行、東京で行われるちょっとしたトークショーや写真集やカレンダーの販売の握手会など、どこへでも行っていました。

舞台などは、大阪でも公演がありますが、東京の初日には必ず行っていましたし、大阪なら全公演、チケットが取れる日すべて観に行っていました。

バースディパーティなどは、もちろん、プレゼントも用意していました。

彼の好きなブランド、DIESELのシャツなどを買って手渡していました。

きっと、ホストにハマっていたら、私は大変なことになっていたかもしれないと思いますw

 

友人にも、「それを追っかけと言うんだ」と言われていましたが、その頃の私はただファンなだけで、普通のことだと思っていました。

その俳優さんは、ファンサービスが素晴らしいことで有名な人です。

実際、ファンクラブイベントで、ツーショットチェキを写してもらえるときなど、肩を組んで頭をくっつけてくれたりします♡

ファンとしては、たまらないですw

お金に糸目はつけない

舞台のチケットはどれだけ安くても¥8,000、高いものは¥12,000くらいです。

それを、大阪15公演だと…いくらになるのか、今から考えたら怖ろしいですw

共演者が超人気俳優だったりすると、チケットも取りにくいですが、私はチケット運だけは良かったので、ファンクラブ経由で、ほぼチケットを取ることが出来ました。

その俳優さんが主演の舞台は、有給休暇を取って、東京に1週間泊りがけでその期間のマチネ・ソワレ全公演観たり、福岡の千秋楽まで観に行ったり…。

一本映画が公開されると、公開期間中、予定のない日は、全て観に行っていました。

 

その俳優さんのためなら、まさにお金に糸目はつけない…という感じでした。

彼は、ルックスもいいのですが、何とも言えない魅力的な演技をする俳優さんです。

もちろん、今もファンですが、私はある日突然、ハッと気がつくのです。

他のファンからの圧力

それだけいろいろな土地に遠征していると、ファン同士で仲良くなることがあります。

私も例外ではなく、大阪はもちろん、東京・名古屋・福岡・高知・徳島・仙台など、たくさんのファン友だちがいます。

私は、いつもどのイベントや舞台にも参加しているので、自然と仲良くなるのです。

同じ一人の俳優さんを好きだというだけで、年齢や趣味、立場に関わらず仲良くなれるのです。

 

私のような応援の仕方をしているファンは、そこそこいたのですが、ほとんどがお金持ちの奥様だったり、一流企業の女性管理職だったり…。

よく考えたら、私は「そんな身分ではない」と、ある日突然気がついたのです。

そして、今までの行動がある意味「義務」のようになってしまっていて…。

貯金も結構取り崩してしまっていましたし、もうそろそろいわゆる「お茶の間ファン」にならなければ…と思ったのです。

 

しかし、ここで他のファンから、「はるきさんはもう彼のファンじゃなくなったの?」という圧力が…。

私は、普通の分相応のファンになっただけなのですが、他のファンの人からすると、私はファンをやめたと思われてしまったようです。

今もファン友達で仲良くしている人はたくさんいますが、LINEをしても既読スルーする人もw

私が会社勤めを辞めて、ちょうどフリーになったあたりから、どこにでも行くということを止めただけなのですが、やはり、あれだけ熱心だったのに…と思われたみたいです。

しばらくは、東京のファンからは「東京の公演、観に来るよね?」とか、大阪のファンからは「大阪公演は全部チケット取れた?」とか連絡が来ていましたが、私が東京はよっぽどのことがない限り行かないし、大阪公演も初日と千秋楽だけしか行かないというと、「もう、冷めたんだ」と影で言われていたようです…。

そういうこともちょっと面倒になって、ファンだからというだけではなく、人として気の合う人とだけの付き合いが残りました。

それなりに幸せだった

最後は、後味悪い感じになってしまいましたが、その俳優さんに夢中だった頃は、本当に楽しかったです。

カッコいい俳優さんと数分でも実際にお話出来たり、旅行に参加したり…。

それなりに、私にとってはかけがえのない幸せな時間でした。

しかし、やはり、私はそんな身分ではないのです。

早めに気がついて良かったと今は思います。

 

私は、今もその俳優さんのファンですし、遠征しなくなった分、ドラマのブルーレイボックスを購入したりしています。

幸せな時間でしたが、はやり、私の立場ではやり過ぎでした…。

 

中には、熱愛報道があったからとファンを止めた人もいます。

私は、そんなことでファンを止めることはないのですが、そう思われているのかもしれません。

「私はそんな身分ではないと気がついた」という理由では、他のファンに納得してもらえないほど、それまでの私はやり過ぎだったのです。

 

しかし、その俳優さん自身は、今もすごくステキで、演技も年齢とともにさらに磨きがかかってきています。

あまり主演はされていませんが、脇役としてとても評価が高い俳優さんです。

 

そのため、他のファンからは「はるきさんは、冷めた」と言われるのでしょう…。

最後に

私はもともと、芸能人にそれほど入れ込むタイプではなく、ファンクラブも、後にも先にもその俳優さん以外は入ったことがありませんし、これからもないと思います。

今も、バースディパーティも、映画の聖地巡りやイベントに参加したことも、とても楽しい思い出です。

お金もかなりたくさん使ってしまいましたが、後悔は一切ありません。

しかし、自分の立場に早めに気づいて、沼から這い上がれたことは、とてもラッキーでした。

まだ、沼にハマったまま抜け出せないファンもいますから…。