当事者にしかわからないことを他者が口出しするべきではない

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先日、一人の女性ジャーナリストAさんが、ある大物男性ジャーナリストBさんに、お酒に酔った状態で乱暴されたとのことで、民事裁判を行い、勝訴しました(Bさんが現在控訴中)。

そして、さらに女性ジャーナリストAさんが、その事件に関してSNS上で誹謗中傷を受けたとして、風刺漫画家ら三人に対し、民事訴訟を起こしたことが報道されています。

密室で行われたこと

最初の民事裁判のときに、両者の書かれた記事を読ませていただきました。

両者の主張は、全く異なるものでしたが、どちらの言葉が本当なのかは第三者にはわからないものです。

それぞれの文章を読んだ段階で、片方の人物にちょっと思うことはありましたが、真実は、私たちにはわかりません。

私が自分の目で見たことではないので、私の意見など書いても仕方がないと思いますので、裁判自体に対して思ったことを書くことは控えたいと思います。

 

ただ、この件に関して、関係のない第三者が何かを言ったり、書いたり、描いたりすることは、不要なことだと思います。

 

風刺画家の方は、「フィクションだ」と言われていますが、内容を見ると、私自身はやはり女性ジャーナリストAさんの方への誹謗中傷だと言われても仕方がない内容だと思いました。

風刺なら、何か(誰か)を風刺しているわけですから、フィクションだというのはどうなんでしょうか。

見て来たわけじゃないのに

どちらの言い分が真実なのかは、当事者以外にはわからないものです。

そのため、第三者がどちらかを揶揄するような言動は行うべきではないと思います。

特に今回のような内容は、両者ともが飲酒されていたようですし、誰も見たわけではないからです。

第三者は、裁判での判決を見守るしかないのだと思います。

 

日本テレビで放送中の「ハケンの品格」の第一話の中で、セクハラをされた派遣社員が「ハニートラップ」「セクハラをされた翌日に笑顔で出社出来るわけがない」「セクハラされた相手にお礼のメールなど送れるわけがない」と言われるシーンがありました。

私も、派遣社員時代、セクハラまがいのことをされた会社の上司に、前日のお食事のお礼のメールをしたことはあります。

私自身が、そうせざるを得ない立場だったからです。

それを、契約更新のためにやったことだと言われるのは…これは同じ立場に立った人にしかわかりません。

当事者以外は何かを言う権利はない

今回の件に関しては、当事者以外の意見は想像でしかないと思います。

当事者同士の民事訴訟も結審したわけではありませんし、外側からどうこう言うのは控えるべきだったのではないでしょうか。

今更、あの風刺画が、「フィクションだ」というのはあまりにも、無理があると思うのですが。

ご自身が信念を持って描いた風刺画なのであれば、そんな言い訳する必要もないと思います。

 

真実は、当事者にしかわかりませんし、裁判になっているのですから、それは司法に委ねる以外にないと思います。

最後に

ネットの誹謗中傷については、いろんな意見があると思います。

言論の自由は保障されるべきだと思いますが、そこには誹謗中傷だとして訴えられ、戦う覚悟も必要です。

裁判の結果が、どのように下されるのかを待ちたいと思います。