ドラマ「最愛」第1話 感想と考察 主演・吉高由里子|渡辺親子の死

こんにちは、はるき ゆかです。



ドラマ「最愛」第1話の感想です。

本作は、考察系ドラマでもあり、ヒューマンドラマ、ラブストーリーでもある本格派ミステリードラマです。

前半は、白山大学陸上部の男子寮が舞台となります。

寮夫は梨央の父・達雄。

梨央は東京の大学の薬学部を目指す受験生です。

東京には、実の母がいて、梨央の東京での生活は今までとは真逆なものとなり…。

ドラマ「最愛」第1話の感想 はじめに

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あらすじ

「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。その彼女が、かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会した時、大輝は刑事、梨央は殺人事件の重要参考人だった――。

15年前の2006年、岐阜県。梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。その梨央が恋心を抱いていたのが、陸上部のエースである大輝。彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、精一杯声援を送る梨央。大輝もまた梨央に思いを寄せており、彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。そんなある日の夜、達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせる。

[引用元]TBSテレビ「最愛」公式サイトSTORY

登場人物

朝宮梨央/吉高由里子
高校三年生当時、白山大学陸上部寮夫の娘。明るく誰からも愛される性格。陸上部の大輝に初めての恋心を抱いていた。将来の夢は新薬開発。弟の優とは異母姉弟。現在は「真田ホールディングス」の子会社「真田ウェルネス」の社長。バイオベンチャーを買収し、念願の製薬事業に乗り出す。

宮崎大輝/松下洸平

白山大学三年当時、陸上部のエースだった。陸上部の寮住まいで面倒見のいいさわやかな青年。寮の看板娘である梨央に恋をしている。現在は警視庁刑事部捜査一課の刑事。梨央とは15年ぶりに再会を果たす。

朝宮優/柊木陽太

梨央の弟。興奮すると記憶の一部を失うという記憶障害を持っている。異母姉の梨央のことが大好き。

朝宮達雄/光石研

白山大学陸上部の寮夫。梨央と優の愛情あふれる父親。陸上部員たちにとっても父親的な存在。梓と離婚後、秋子と再婚し、優が生まれる。15年前、クモ膜下出血で突然この世を去った。

真田梓/薬師丸ひろ子

梨央の母。「真田ホールディングス」の社長として、不動産やホテル事業を展開して成功させたやり手。達雄とは梨央が三歳のときに離婚。息子の政信を引き取り、達雄が梨央を引き取った。現在も「真田ホールディングス」の社長で、明るい性格から求心力のある社長だが、事業拡大のためには手段を選ばない。娘の梨央に子会社を任せている。

加瀬賢一郎/井浦新

真田家の番犬と言われる弁護士。東大法学部を首席で卒業。「真田ホールディングス」の法務部に所属し、梓の指示でときどき梨央の様子を見に行っていた。現在は梨央が社長を務める「真田ウェルネス」の弁護士。様々な方法で梨央をフォローしている。

長岡恵/茅島成美

達雄の再婚相手の秋子の母。秋子が亡くなってから梨央と優の面倒を見ていた。

真田政信/奥野瑛太

梨央の兄。プライドが高く、上京した梨央には冷たく当たる。現在は「真田ビジネスサービス」の社長。自分ファーストなタイプ。梨央にはライバル心を持っている。

渡辺康介/朝井大智

白山大学大学院生。薬学部。長嶋の友人でよく寮に出入りしている。突然失踪し、15年後白骨遺体で発見される。

渡辺昭/酒向芳

康介を男で一つで育てたシングルファーザー。妻とは離婚。現在は失踪した息子の康介を15年間探し続けていたが、山の中で発見された白骨遺体が康介だと判明。その10日後、本人も遺体で発見される。

長嶋透/金井成大
白山大学三年の陸上部員。

藤井隼人/岡山天音

白山大学陸上部の二年生。現在は富山県警刑事。大輝を手助けする。殺人事件と梨央の関係に苦悩する大輝の唯一の相談相手。

青木菜々/水崎綾女

白山大学陸上部のマネージャー。

高城隆之介/菅原健

白山大学陸上部の三年生。

山尾敦/津田健次郎

警視庁捜査一課係長。大輝の上司で、観察眼が鋭く部下から信頼されている。

桑田仁美/佐久間由衣

駒沢署の刑事。若い女性警官から慕われている姉御肌の女性。大輝とコンビを組み、殺人事件を捜査する。

後藤信介/及川光博

「真田ウェルネス」の専務。「真田ホールディングス」の古参社員で、次期「真田ウェルネス」の社長候補だった。梨央を敵対視する。

児島彩夏/宮下かな子

梨央の秘書。

橘しおり/田中みな実

フリーのノンフィクションライター。元新聞記者で、記者クラブ賞を受賞するほどの実力を持つ。「真田ホールディングス」の闇を追う。

情報屋/高橋文哉

後藤の指示で梨央の素行や情報を探る情報屋。

ドラマ「最愛」第1話の感想 

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優の病気

梨央(吉高由里子)の弟の優(柊木陽太)は、事故に遭って以来、脳に損傷が残り「びまん性軸索損傷」という病気を患っています。

興奮するとその時の記憶が飛んでしまうという症状が出ます。

成人するにつれて治っていくと言われてもいますが、今の医療では治すことはできないのです。

ゆか
ゆか

優くんの病気は、一生付き合っていかなければならないようです。梨央は明後日推薦入試で東京の大学を受験します。薬学部です。梨央は優の病気を治す薬を開発したいのです。

渡辺康介の目的

梨央は、帝北大学薬学部の推薦入試が迫っていました。

大輝から「お守り」を渡されますが、それは陸上部が優勝するようにと梨央が大輝に送ったものです。

陸上部は優勝し、願いが叶ったことから大輝は今度はそのお守りで梨央が推薦入試に合格するよう祈願したのです。



その日は、優勝のお祝いの飲み会が催されていました。

しかし、祝賀会に参加せず、寮に残っている学生も少なくありません。

白山大学の大学院生・渡辺康介(朝井大智)が、寮にやって来ます。

寮生以外は寮は立ち入り禁止なのですが、いつも勝手に入って来るのです。

寮の食堂で勉強していた梨央は、康介に帰るように言うのですが…。



寮の部屋では、康介が持って来たのであろう怪しげな葉っぱを神に巻いて吸う学生たち。

マネージャーの女子学生・青木菜々(水崎綾女)まで、寮の裏口から忍び込んでいます。



一人で勉強している梨央の元に康介がやって来ます。

康介に、ひとしきりからかわれたあと、梨央は家に帰ると言って寮の食堂を出ていきます。

ゆか
ゆか

康介が学生たちに渡した草は、違法薬物に違いありません。そして、何とも嫌味な男。梨央は早々に家に帰ろうとします。父は姉の結婚式に出席する大輝を送って行って、まだ帰って来ません。外は大雨でした。

梨央の記憶

朝の4時、目が覚めたら梨央の布団には、優が潜り込んできていました。

そして、父はまだ帰って来ていないようでした。

梨央の手首には、見覚えのない傷があって…。



そこに息を切らして泥だらけになった父の達雄(光石研)が帰って来ます。

梨央には、寮で勉強していて家に帰ろうとしたあとから、朝自分の布団で目が覚めるまでの記憶がありません。

血だらけの大学の旗が洗濯機で回されていて…。

ゆか
ゆか

一体、梨央の記憶が途切れたあとから朝までの間に何があったのでしょうか…。

達雄は、梨央がその間の記憶を無くしていることをそのままにして、「お前は試験を受けることだけを考えていればいい」と言います。

大輝にもらったお守りを寮の食堂でさがす梨央。

しかし、お守りは見つからず、通路には血痕が残っています。



これは一体、誰のもので、何のせいでついた血痕なのでしょうか。

父の死

梨央の試験の日。

優は「携帯を失くした」と言いながら、家に帰って来ます。

合格の手ごたえがあったという梨央のメールを見ていた達雄に、優が声をかけます。



達雄は、クモ膜下出血を起こしており、すぐに寮生たちが救急車を呼びます。

しかし、達雄はそのまま帰らぬ人となってしまうのです。

ゆか
ゆか

達雄は、何があっても梨央と優を守ると言っていました。全てを抱えたままで達雄は亡くなってしまいました。記憶がない梨央。無くした優の携帯…。

渡辺康介の失踪

康介が失踪して10日。

康介の父親・渡辺昭(酒向芳)が、康介を探して学生寮にやって来ます。

男手一つで育てた息子が失踪。



康介は、どこに行ってしまったのでしょうか。

寮の食堂で梨央をからかっていた康介。

そして、梨央の家の物置で見つかった血濡れのTシャツ。

全ては、達雄が知っているはずなのですが…。

ゆか
ゆか

ここで考えられることは、康介が梨央の食べかけていたシチューのカップに怪しげな薬を入れて、梨央の記憶を奪い、梨央を襲ったということです。しかし、康介を手にかけたのは一体、誰?

大輝の告白

大輝は父を失い、幼い優を置いて東京へ行く不安の中、大輝に「好きやよ」と告白されます。

しかし、梨央には応えることができません。

誰かが弱っていたら、いつも元気づけるのが梨央の役目でした。

大輝に胸で泣き、抱きしめられる梨央は、あのときの手首の傷を見て…。

東京行きを決めた梨央を、迎えに来た弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)。

梨央は、タクシーの中から全国駅伝大会で走る大輝が見えました。

思わず、タクシーを飛び出した梨央は、大輝が走り切る姿を最後に見ることが出来ました。



なんて、切なくて悲しい。



梨央は「真田ホールディングス」の社長である母の元へ行くのです。

今までとは全く違う生活が待っています。

ゆか
ゆか

ずっと、お互い好きだった二人。それなのに、悲しい出来事が梨央を恋に後ろ向きにさせています。二人はこのまま15年間、会うこともなく過ごしていくのです。

康介の父・昭の死

大輝は、梨央には連絡が取れず会えないまま白山大学を卒業して、15年の月日が流れました。

今は警視庁捜査一課の刑事になっています。

大輝の陸上部の後輩・藤井(岡山天音)は、富山県警の刑事です。



富山の山中で、渡辺康介の白骨化した遺体が見つかりました。

そして、その父・昭も世田谷区の公園の池から遺体となって発見されます。

この二つの事件には必ず関連性があると思われます。

昭は遺体の様子から、殺害されたと断定。



「真田ウェルネス」の資料を持っていた昭。

その関係性を調べることになった大輝とバディの桑田(佐久間由衣)は、「真田ウェルネス」を訪ねます。



梨央と敵対関係にある専務の後藤(及川光博)は、フリージャーナリストの橘(田中みな実)と接触、さらに、後藤が使っている情報屋(高橋文哉)に昭の素性を調べさせ…。



そして、15年前ぶりに会った梨央は、あの頃とは全くの別人になっていました。

第1話 考察

15年前、姿を消した渡辺康介を殺害したのは、おそらく優。

康介に薬を盛られ、気を失った梨央を襲おうとしている康介を見た優は、寮の食堂に会った包丁か、何か切っ先の尖ったもの(例えば校旗とか)で康介を刺したのだと思います。

そのときに携帯を失くしたのです。

優は興奮するとそのときのことを忘れてしまう病気を持っています。

そのため、康介を刺したことも覚えていません。

全てが終わったとき、父の達雄が寮に帰って来ました。

気を失って倒れている娘の梨央と刺されて倒れている康介を発見。



しかし、康介を刺したのはおそらく優。

達雄は、梨央と優を家に連れて帰り寝かせ、康介の遺体を山の中に埋め、朝方戻って来たのです。



第1話では、優が今、どこで何をしているかはわかりません。

年齢的に言えば、情報屋の男の子が優の可能性もありそうです。

梨央は、優にはいつでも会える、困ったことがあったら帰って来ると言って東京へ行きましたが、それはかなわなかったはずです。

それを恨んでいる優。

そして、今は姉を陥れようとしている専務の後藤に協力する情報屋になっている…。


それぞれが、『最愛』の人のために起こした事件。




以上が、第1話の考察です。

しかし、冒頭の手を血濡れにした梨央が警察に連行されていく姿は、一体、何だったのか。

そして、梨央は本当に15年前の梨央とは別人のようになってしまったのか。

ゆか
ゆか

あんなに大好きだった大輝にも「はじめまして」と言っていましたね。かなり冷たい感じで。大輝が感じたように、梨央はもう昔の梨央ではないのです。

ドラマ「最愛」第1話の感想 最後に

ドラマ「最愛」第1話の感想でした。

本作も、考察系ドラマのように見えて、もっとヒューマンドラマ色が第2話以降、出てくるのではないかと思っています。

一人の企業家として成長した梨央は、もう昔の無邪気で明るい梨央ではなくなってしまったようです。

この先、大輝とはもう完全に何にかかわりもない人として生きていくのでしょうか。

そして、康介の父・昭を殺害したのは誰なのか。

第2話も楽しみです!

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