「24時間テレビ愛は地球を救う」で毎年思い出す苦い思い出

2019年も24時間テレビが無事終わりましたね。
障害者の方の様々な挑戦やチャリティーマラソンも大きな事故もなく、終えられ、良かったなぁと思います。
チャリティーマラソンの必要性についてはまた別の話ですが…。

24時間テレビ「やらない膳よりやる偽善」

手を取り合う親子

出演タレントのギャラのことなど、毎年物議を醸す「24時間TV愛は地球を救う」ですが、子供の頃の私は、大学生になったら24時間TVのボランティアに行きたいと考えていたこともあるほど、「24時間テレビ」には肯定的でした。
出演者のギャラ問題については、それぞれの考え方もいろいろあるとは思います。私は募金から出されているわけではないので、特にそれはどうでもいいことなのではないかと思っています。

24時間、視聴者をあきさせずに観せることや募金を集めるには、エンターテインメントも必要だと思いますし、ジャニーズのタレントさんが日テレの人気女子アナ(今年は水卜アナウンサー)や羽鳥慎一アナウンサーの力を借りて、メインパーソナリティとなることも良いことだと思っています。

募金も、ジャニーズのタレントさん目当てで募金に訪れ、チャリティーの気持ちなどないのに…という意見もよく聞きます。

しかし、私は、「やらない膳よりやる偽善」派です。

実際、会場募金だけで7億近いお金が募金され、障害者支援になるのであれば、それは「良いこと」なのではないかと私は思っています。

知的障害のある少年からの暴力行為…私の場合

私は大学生の時と社会人になってからの2度、障害者から性的暴力(痴漢行為)を受けています。

1度は痴漢行為というより暴力行為と言ったほうが良いと思います。
しばらく、病院に通わなければならなかったので。

みなさんもおわかりだと思いますが、健常者(この言葉も差別だと言われることがあるようですが)がそうであるように、障害者が全員、聖人君子であるとは思っていません。
私の場合は、1つ目はケガをしましたが、2つ目はよくあるちょっとした痴漢行為であったため、警察沙汰にはしていません。

どちらも、「少年」でしたし。
まだ私自身も若かったので、怒りよりも恥ずかしさが先に立っていたように思います。

暗闇で沈み込む女性

障害にも、身体障害、精神障害、知的障害と様々な障害があります。
私が被害にあったのは、身体障害者と知的障害者の2人の少年です。
暴力行為を受けたのは知的障害者の少年です。
障害者に対して差別する気持ちはありませんが、今でも知的障害者の人に対しては恐怖心を持ってしまいます。

ファーストフード店で食事をしていたときも、店員さんにどれだけ静止されても、ずっと飛び跳ね続けている男の子がいたときは、食事の途中でお店を出たこともあります。

「うるさい」とか言う気持ちではなく、恐怖心から出た行動です。

おそらく、この男の子が自閉症であることは私にもわかります。
暴力行為に及んでくるとも思いません。
しかし、どうしても、恐怖心は消えません。
私が経験した暴力行為も、あまりにも突然で逃げる間もなかったので。
もし、また、殴りかかってきたら…と。

24時間テレビでは、もちろん、障害者の犯罪について紹介する必要はないと思いますし、懸命に生きている障害者の方がほとんどだと思います。
それは健常者でも同じです。
健常者の中にも簡単に人に暴力を振るう人がいますから。

そういった理由で、未だに私は知的障害者の方にうまく接することができません。
見かけると、勝手に体が避けてしまうというのが本音です。
「私は障害者差別をする人間なのだ」という自責の念にも駆られ、あの日の恐怖心とも戦わなければならなくなりました。

最後に

毎年、24時間テレビが放送される度に、私はあの日の恐怖を思い出し、あの時の痛みを思い出します。
24時間テレビは、あの日以来、観ることもなくなりました。