裁判結果に思うこと|死刑と無期懲役の差を埋める罪を

この1週間前後で、1つの凶悪事件の裁判員裁判の公判が始まり、2つの裁判の判決が下されました。

現在公判中の「新幹線無差別殺傷事件」と、無期懲役の判決が下されたのが「新潟女児殺害事件」「熊谷6人殺害事件」です。

謝罪の気持ちは一切ない

まだ公判中の「新幹線無差別殺傷事件」については、公判中なので結果はわかりませんが、殺害された人数が一人であることから死刑になる可能性は低いのではないでしょうか。

小島一朗被告は「刑務所に入ることが夢だった」と。

2人の女性を守って殺害された被害男性のことを「見事に殺しきりました」
ケガを負った2人の女性に対しては「残念ながら殺しきれなかった」
そして、被害者への謝罪の気持ちを問われ「一切ない」と言い切っています。
さらに「死刑になるかもしれないと言われ、怯えている」とも。

そして「釈放された後も、また人を殺すはめになる」

この世に生まれ落ちたときから事件までの間に、一体何があったらこんな人間になってしまうのでしょうか。

今月18日には判決が下ります。

死刑と無期懲役の差

・「新潟女児殺害事件

そして、判決の下った「新潟女児殺害事件」の小林被告に関しては、あまりの事件の酷さに、事件当時、人間の所業とは思えなかったことを思い出します。

小林被告は、小さな女の子の首を絞めておいて「殺意はなかった」
「事件のことはあまりよく覚えていない」
弁護側は、犯行には計画性がなく、精神的な障害が影響しているとしています。

殺意も計画性もない?
事件のことはよく覚えていない?

それで、反省も謝罪もしていない…。

ここまで残虐非道なことをしておいて?

事件のことを覚えていないのなら、更生するとは思えないのですが。

そして、ここまで残虐な事件を起こした無期懲役囚は、35年は出所できないとのことですが、それでも、60歳。

・「熊谷6人殺害事件

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告はペルー国籍。
統合失調症患者であるといいます。
犯行当時、病状が悪化し、妄想があり、心神耗弱状態だったとのことで、無期懲役の判決が下されました。

三軒の家に押し入り、金品を奪い、6人を殺害。
証拠隠滅を図っていたにもかかわらず「殺していない」と。

判決が下りたこの二つの事件については、SNS上でも死刑を求める声が多数ありました。
しかし、どちらも、何らかの精神的な病を主張しており、死刑を求刑することはできなかったのではないかと思います。

死刑と無期懲役の間の刑を、そろそろ考えるべきなのではないでしょうか。
この二つの刑の差は、あまりにも大きすぎると感じます。

死刑と無期懲役の間に「終身刑」を!