こんにちは。
はるき ゆかです。
2019年6月に札幌市中央区で当時2歳だった池田詩梨(ことり)ちゃんが、衰弱死しました。
十分な食事を与えられず死亡させたとして、詩梨ちゃんの母親で無職の池田莉菜被告(22)が、保護責任者遺棄致死罪で懲役9年の判決を言い渡されました。
なお、池田莉菜被告は、衰弱死ではなく、窒息死だとして無罪を主張していました。
判決内容
11月20日、札幌地裁(石田寿一裁判長)は、「去年4月下旬から亡くなるまでの6週間で体重が1.5㎏減少し、低栄養状態のため多臓器不全に陥ったため、死因は衰弱死」としました。
さらに、池田莉菜被告は交際相手の藤原一弥被告との遊興を優先。親としての責任を果たさず、悪質であるとされ、懲役9年を下されました。
首を傾げたり首を振ったり…
裁判中、池田莉菜被告は、検察側が起訴状を読み上げているときも、首を傾げたり、首を横に振ったりして、容疑を否定するようなしぐさをしていました。
しかし、詩梨ちゃんの体の状態は、2歳児の体重の半分ほどの6㎏しかなく、頭がい骨骨折や火傷など虐待のあとも残っていました。
2歳児の平均の体重の半分しかないのに、病院に連れて行かなかったのは、どう考えても十分な食事を与えられていなかったことは、素人でもわかります。
しかし、池田莉菜被告が、衰弱死ではなく窒息死だと無罪を主張し、首を振ったり傾げたり疑問を感じている様子を自ら示した理由は一体何なのでしょうか。
子育てを「知らない」母親
これは、私見ですが、池田莉菜被告は「子育てを知らなかった」のではないでしょうか。
私の友人など、子育てをしているお母さんたちは、平均体重に少し足らないだけでもとても気にして病院に相談したり、本を読んだり、ネットで調べたりしています。
池田莉菜被告は、そういったことを気にする母親としての気持ちを初めから持っていなかったのだと思います。
死なない程度に食べさせて、可愛がりたいときだけ可愛がる。
事実かどうかはわかりませんが、ある記事では、交際相手の藤原一弥被告は、池田莉菜被告が「詩梨を産まなければよかった」と言っていたと証言しているようです。
22歳と言えば、今の時代、かなり若い母親だと思います。
勿論、若いお母さんでもしっかり子育てしている人がほとんどです。
ただ、池田莉菜被告は、母親としての自覚がほぼなかったのではないでしょうか。
池田莉菜被告自身は、自分では「産まなければよかった」と思っている詩梨ちゃんを、育てているつもりだったのです。
それが、首を傾げたり振ったりしていた理由です。
子供に子供は育てられない
池田莉菜被告自身も、出産したときは名前も「詩梨」(ことり)という読みにくいキラキラネームをつけ、可愛がり、育てていく気持ちはあったと思います。
しかし、池田莉菜被告自身がまだ「子供」であり、子育て自体が彼女には出来なかったのです。
さらに、そのことに池田莉菜被告自身が本当に気づいておらず、「私は子育てしていた。少しはご飯もあげていた。まさか死ぬとは思わなかった。だから、死んだのは窒息死で、衰弱死ではない」と本気で思っているのだと思います。
「夜中の2時に2歳児に食事を与え、風呂に入れて血を流すような暴力を与え(暴力は藤原一弥被告が行ったとされています)、身体が衰弱していたせいで窒息した」というのが、真実なのではないかと思います。
弁護側の医師も、直接の死因は窒息死だとしていますが、この場合、直接の死因は関係ない。
なぜ、窒息したのかが重要なのです。
頭蓋骨骨折をはじめ、火傷や打撲などを負っていた詩梨ちゃんが衰弱していたことは、誰にもわかることです。
そんな状態なら、小さな子供の嚥下機能が低下していてもおかしくありません。
そのため、裁判長が下した判決の通り、「死因は衰弱死」なのです。
札幌2歳児衰弱死事件の母親に9年求刑 最後に
小さな子供が、助けを求めることも出来ず、家庭という密室の中で亡くなっていく悲しい事件が、また起こってしまいました。
目黒区女児虐待死事件もひどい事件でしたが、母親の優里被告が反省の色を見せているだけまだ救いもあります。
しかし、本事件に関しては、母親自身が「無罪を主張」しているところが、どうしても疑問の残ることでした。
池田莉菜被告が、控訴するかどうかはまだ報道されていません。
どうしても、恋愛至上主義の女性がこの世にはいるのですね…。
子供より恋愛。
少子化が叫ばれていますが、年齢的には大人でも本当は「子供」はたくさん存在しているのかもしれません。
以下の記事で、本事件に関する記事を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってみてください。
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