映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」感想│最愛の人の記憶だけが…

映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の感想です。

奇跡は本当に起こる…。

そして、素晴らしい結末に涙が溢れました。

「8年越しの花嫁 奇跡の実話」 あらすじ

結婚を約束したカップル、尚志と麻衣。結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親からは「もう麻衣のことは忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。長い年月の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が二人を待ち受けていた。そして結婚の約束から8年。二人に訪れる奇跡とは…。(C)2017 映画「8年越しの花嫁」製作委員会

[引用元]Amazonプライムビデオ「8年越しの花嫁」あらすじ

【出演者】 佐藤健(中原尚志) 土屋太鳳(中原麻衣) 薬師丸ひろ子(中原初美) 杉本哲太(中原浩二)

人を愛し続けるということ

職場の先輩が設定したコンパで知り合った尚志と麻衣。

出会った当初は、麻衣の勘違いで、尚志への印象は良いものではありませんでした。

しかし、少しづつ近づいていく二人の心…そして、プロポーズ。

そんな幸せの絶頂から、二人は絶望のどん底に突き落とされます。

 

ある日、激しい頭痛と共に錯乱状態になった麻衣は、300万人に1人という難病に罹っていたのです。

結婚の約束をしたばかりの二人でしたが、麻衣は一時植物状態に陥り、それでも尚志は毎日麻衣の病室を訪れます。

しかし、尚志は、それを申し訳なく感じた麻衣の両親から「あなたは家族ではない。麻衣のことは忘れてほしい」と告げられます。

 

そんなある日、奇跡が起こります。

麻衣が、意識を取り戻したのです。

順調に回復しているように見える麻衣でしたが、ただ1人だけどうしても尚志のことだけは思い出すことが出来ません。

 

いつ目が覚めるかもしれない状態でも、尚志は淡々と麻衣の目覚めを待ち続けました。

しかし、映画の中で、大げさな悲嘆や絶望は描かれていません。

とても、静かに尚志はただ麻衣が目覚めることを信じつづけています。

実際にここまで待ち続けることが出来る人が、どれほどいるでしょうか。

それなのに、麻衣は、尚志のことだけは思い出せない…こんな悲しいことがあるでしょうか。

 

この物語が架空のものであれば、空々しく感じるのかもしれませんが、これは実話なのです。

実話だからこその静謐な物語の展開

映画全編を通して、物語はとても静かに展開していきます。

ありえないほどの奇跡の物語なのですが、大げさすぎないところが逆にこれが真実の物語だと感じさせてくれます。

麻衣を静かに待ち続ける尚志役の佐藤健さんが、とても抑えた演技をされていて、すばらしいです。

実物の尚志さんの人柄が描かれているのでしょうか。

 

ただじっと待ち続けていた尚志は、自分自身の存在が愛する麻衣を苦しめていると知り、そっと離れていく決心をします。

そして、麻衣を両親の元に送り届けたあと、尚志が深く一礼するシーンは、あまりにも切なくて涙が溢れます。

しかし、愛する人のことを第一に考える…それこそが「人を愛するということ」なのかもしれません。

あまりにも報われない尚志に、やりきれない思いでいっぱいになります。

 

しかし、またしても奇跡は起こるのです。

もう一度好きになる

尚志は、麻衣が眠り続けている間に、たくさんの動画を撮って麻衣の携帯に送っています。

とても、楽しそうで穏やかな尚志の笑顔でいっぱいの動画です。

その動画を見た麻衣は、それでも尚志のことを思い出すことはありませんでした…。

しかし、麻衣はその動画で、もう一度、尚志を好きになるのです。

 

ひたすらに待ち続けた尚志の愛が、麻衣に届いた瞬間でした。

そして、「もう一度好きになる」ことが、麻衣が目覚めたことと同じくらいの奇跡と言えるのではないでしょうか。

土屋太鳳の熱演が光る

佐藤健さんの抑えた演技が素晴らしいのは上で書いたとおりですが、麻衣役の土屋太鳳さんの熱演も光っていました。

元気な頃の麻衣から、発症して錯乱状態になり、植物状態から少しづつ回復していく様子を、とてもリアルに表現されています。

土屋太鳳さんといえば、元気いっぱいの明るい女の子役が印象的ですが、こんな難しい役もこなせる女優さんなのだということを、この映画で知ることが出来ました。

最後に

映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の感想でした。

この奇跡の物語は、以前、フジTVの「奇跡体験!アンビリバボー」でも2015年に特集されていました。

実物の尚志さんも穏やかな優しそうな方でした。

麻衣さんは、その後、出産もされたとのことです。

奇跡は本当に起こるものなのですね。

 


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