映画「空飛ぶタイヤ」 感想│トレーラーの脱輪事故の原因は?

映画「空飛ぶタイヤ」の感想です。

突然起きたトレーラーの脱輪事故。

運送会社の社長・赤松徳郎は、整備不良を問われるが…。

「空飛ぶタイヤ」 あらすじ

ある日突然起きたトレーラー脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、車両の欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社のホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)に再調査を要求。同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査を開始する。それぞれが突き止めた先にあった真実は大企業の”リコール隠し”_。果たしてそれは事故なのか、事件なのか。

[引用元]Amazonプライムビデオ「空飛ぶタイヤ」あらすじ

【監督】本木克英

【原作】池井戸潤

登場人物

赤松徳郎/長瀬智也

赤松史絵/深田恭子

宮代直吉/笹野高史

井崎一亮/高橋一生

柚木雅史/浅利陽介

沢田悠太/ディーン・フジオカ

門田駿一/阿部顕嵐

榎本優子/小池栄子

野村征治/柄本明

杉本元/中村蒼

小牧重道/ムロツヨシ

相沢寛久/佐々木蔵之介

高嶋靖史/大倉孝二

巻田三郎/升毅

ホープ銀行頭取/津嘉山正種

高幡真治/寺脇康文

狩野威/岸部一徳

脱輪事故の原因は

赤松運送は、二代目社長の赤松徳郎(長瀬智也)を始めとして、アットホームな社風。

断腸の思いでリストラを考える専務の宮代(笹野高史)ですが、赤松はリストラはしたくないといって…。

整備士・門田

そんなある日、赤松運送のトレーラーが脱輪事故を起こしてしまいます。

前輪のタイヤがはずれ、空に大きく跳ね上がり、その道路わきの歩道を歩いていた親子の母親にタイヤが激突。

母親は亡くなってしまいます。

運転手には過失はなく、整備士の責任が問われることに。

さらに、国土交通省の監査が入ることも決まります。

 

そのトレーラーの整備を行っていたのが、リストラ要員として名前が上がっている門田駿一(阿部顕嵐)でした。

赤松は、門田に「お前はクビだ!」と怒鳴るのですが…。

見た目はチャラい門田でしたが、仕事は真面目に行っているようで、彼の整備日誌を見ると、自分で検査項目を新たに別に作ってまで丁寧な仕事をしていたことがわかります。

それを見た赤松は、すぐに門田のもとを訪れ、謝罪します。

そして、赤松は「戻ってきてくれないか」と言い、責任を取るのは社長の自分だと言います。

 

さらに、運輸局の監査も通ったので、赤松は原因を究明することを決意します。

 

きっちりと整備を行っていたのなら、突然、トレーラーの脱輪など起こるものなのでしょうか。

トレーラー自体に問題があったのでは…。

ホープ自動車の調査

脱輪事故を起こしたトレーラーの製造会社は、大手自動車メーカー・ホープ自動車でした。

ホープ自動車の調査では、トレーラー自体には問題はないとの回答。

そのため、赤松運送に警察の家宅捜査が入ることになります。

 

しかし、社長の赤松は逮捕されることはなかったのです。

それは、逮捕するための証拠が出てこないからです。

営業部の沢田に再調査を依頼

赤松社長は、ホープ自動車の営業部の沢田(ディーン・フジオカ)に、連絡を取って再度自己調査依頼を行おうとしますが、居留守を使われてしまいます。

それでも、諦めず、何度も電話をかける赤松。

 

そんなある日、宮代専務(笹野高史)が、三年前に群馬県でも今回と同じような事故が起こっていたことを調べてきます。

この事故で使われていたトレーラーも、ホープ自動車のものでした。

その事故を起こした会社の社長・野村(柄本明)は、「ハブの摩耗に気づかなかったため」とホープ自動車から回答を受け、疑問に思いましたが、財閥系企業に歯向かうことなど出来ないと諦めたのです。

赤松は、これはトレーラー自体の「構造上の問題」があったと考え…。

直接、ホープ自動車に出向く赤松でしたが、沢田は逃げの一手。

そして、品質保証部の課長が、沢田に赤松運送が食い下がってきていることを聞いて、様子を聞きに来ます。

 

これも、どう考えても、怪しい…。

今回の赤松運送の事故は、ただの脱輪による物損事故だけではなく、一人の女性の命を奪った事故なのです。

独自調査を開始

事故の原因とされるハブがホープ自動車から返却されていないのです。

おそらく問題となっている部分が、今回の事故でもハブなのでしょう。

赤松は、会社の資金繰りに奔走しながらも、本気で独自調査を開始しようとしていました。

T会議とは

品質保証部では、「T会議」と呼ばれる会議が行われることになったようです。

「T会議」のTはタイヤのTです。

群馬で起こった事故と同様の事故が今回起こっていることから、沢田は「リコール隠し」をしようとしているのだと気づきます。

ハブを返却しないホープ自動車

赤松は、独自検査のために、ホープ自動車が返そうとしないハブを返却してくれと沢田に言います。

しかし、ハブはもうバラバラになっており、使い物にならないから返せないと言われてしまいます。

もちろん、これはハブに欠陥があったから返却できないのです…。

内部告発とマスコミの動き

今回の赤松運送の事件では、人の命が奪われています。

そのため、マスコミも動き始めています。

三年前のリコール隠しと同じことが行われているのでは…と。

三年前の件については、狩野が何とか乗り切ったため、その功績が讃えられ、品質保証部部長から役員に昇進していたのです。

ホープ銀行からの融資

一方、ホープ自動車の杜撰な事業計画に、グループ企業のホープ銀行は融資を行えないと考えているのですが、狩野(岸部一徳)は強引に融資を推し進めようとしています。

ホープ銀行の井崎(高橋一生)は、融資を断るのですが…。

グループ企業であることを利用して、強引な狩野。

しかし、井崎は「人が一人亡くなっているのに、そんな会社を助けることなどできない」と稟議を通さないつもりです。

内部告発

井崎は、大学時代の友人で週刊潮流の記者・榎本優子(小池栄子)から呼び出され、ホープ自動車のリコール隠しの内部告発があったことを聞かされます。

そして、榎本は赤松にも接触。三年前のリコール隠しと同じことが今回も行われていると思っていると言います。

ホープ自動車の中にも、この件について問題意識を持っている者もいて、T会議に出席していた杉本(中村蒼)も、独自に三年前のリコール隠しを調べています。

内部告発をしたのは、杉本だったようです。

沢田の告発

沢田は、既にマスコミが動き始めていることから、カスタマー課を守るために実名入りで、T会議でのリコール隠しについての文書を出しました。

そして、狩野は沢田を黙らせるために、花形の商品開発部に異動させることにしたのですが…。

沢田と赤松の直接対決

沢田は、ずっと居留守を使って会おうとしなかった赤松に会うことになりました。

今回の事件を丸く収めるために、沢田は赤松運送を買収しようとします。

ホープ自動車から赤松運送にハブの部品を返すまでに時間がかかるので、その間に、保証金として一億円を支払うと…。

しかし、被害者の夫・柚木(浅利陽介)に会って、その悲しみを目の当たりにした赤松は一億円の受け取りを拒否するのです。

社員とその家族のことを思えば、一億円を受け取るべきだと宮代専務は言うのですが、赤松はやはり不正をそのままにしておくことは出来ないのです。

週刊潮流の掲載見送り

結局、週刊潮流の記事は、残念ながら、掲載見送りとなりました。

これが、巨大グループ企業を相手にするということでしょうか…。

ホープ自動車、ホープ銀行、ホープ重工など、ホープ財閥系の企業が、週刊潮流を含め、同出版社のスポンサーになっているため、それらの企業の不祥事を載せるわけにはいかなかったのです。

 

そして、赤松運送は、ホープ銀行から、今までの融資を全額返済してほしいと言われます。

それが出来ない場合、ホープ銀行は赤松運送の預金と融資を相殺することになります。

 

さらに、被害者の夫・柚木から告訴状が届きます。

赤松社長、八方塞がりですね…。

 

そして、沢田は商品開発部に異動になりましたが、雑務処理などを回され、冷遇されています…。

栄転だと思っていたのが、とんでもない扱いです。

泣き寝入りした中小企業の人々

週刊潮流の榎本は、記事が載せられたなかった代わりに、ホープ自動車に泣き寝入りさせられた中小企業のリストを、赤松に託してくれます。

日本全国にあるそれらの企業を、赤松はしらみつぶしに当たります。

赤松運送の社員たちも、「社長があきらめていないのなら、俺たちも社長についていきます」と言って、他の会社への転職を拒否するのです。

 

このシーンは、本当に胸が熱くなりました。

まさに、池井戸潤作品!

富山ロジスティック

「富山ロジスティック」という会社も、ホープ自動車の被害者でした。

社長は、元ホープ自動車で働いてたようです。

「富山ロジスティック」の総務課長の相沢(佐々木蔵之介)は、事故の前は整備課長でした。

相沢は、自分の整備技術に絶対的な自信とプライドを持っていました。

 

赤松は、この「富山ロジスティック」の相沢との出会いによって、大きく形勢逆転させることが出来ます!

 

本作「空飛ぶタイヤ」も、やっぱりすごくスカッとしますので、ぜひご覧になってみてください!

最後に

映画「空飛ぶタイヤ」の感想でした。

原作を読んでいないので、ぜひ読んでみたいと思います。

ドラマ版も見応えがあるとの声を聞きますので、機会があれば観てみたいと思います。

それにしても、池井戸潤作品は、いつも本当に気持ちいいラストでいいですね。

そして、赤松運送の社長と社員の心のつながりも素晴らしいです。

さらに、大企業は、プライドと競争と腹のさぐりあいばかりで、人間味がなさすぎると思いますが、大企業の人間も、もちろん悪人ばかりではなく、良心を持つ社員もいることに救われます。

 

サザン・オールスターズのエンディング「闘う戦士たちへ愛を込めて」も最高です。

 

スカッと気分爽快になりたい方に、おすすめの映画です!

 

 

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