【学校生活】私は先生に「懐かない」子供だった|先生を悩ませて

私は幼い頃、ほとんどしゃべらない子供でした。

ただ、何か原因があってしゃべらなかったわけではなく、私にとってそれは「普通」のことでした。

両親は少し心配して、病院に連れて行こうとしたこともあったようです。

私は子供の頃ほとんどしゃべらなかった

ほとんどしゃべらなかったと言っても、家族とは普通に話していたので、幼稚園に入園したくらいの頃にそれは「発覚」したようです。

幼稚園でも先生とお話した記憶がないですし、お友達とも本当に仲良くしていた子としか話をしませんでした。

幼稚園の頃のお友達のお母さんに「ゆかちゃんは大人しいね」とよく言われたのを覚えています。

 

そのため、感情表現もうまく出来ていなかったと思います。

言わなければわからないことは、たくさんありますから。

ただ、いつも私はお友達に恵まれていたのだと思います。

幼稚園のときも、小学生のときも、仲良くしていた友達はクラスでも人気者の明るい子が多かったので、しゃべらなくてもいじめられることはありませんでした。

本を読んで空想する

読書する少女

私は、幼稚園のときは絵本を読んだり、小学生のときは図書室にいることが多かったです。

しかし、外での遊びに誘われれば、嫌ではなかったので外で遊ぶこともありました。

ただ、本を読んで空想することがとても好きだったので、誰にも誘われなかったら、本を読んで過ごすことが多かっただけです。

小学生のときは、休み時間も必ず本を読んでいました。

ドラマや映画などによく出てくる「暗くて地味な同級生」という感じですw

私は、ただ物語の続きが気になって仕方がなかっただけなのですが。

 

そして、その頃から、ノートに絵を描いてそれに物語をつけたり、子犬が冒険する物語、主人公の女の子とだけ話すことが出来るお人形のお話、夜中になると鏡の中の自分と話すことが出来る女の子の物語など、いろんな物語を作っていました。

日常で話をしない分、物語の中で誰かとお話をしていたのかもしれません。

誰かから話すことを拒まれたりしたわけではないでのですが、私自身にも、何故家族以外の人とほとんどしゃべらなかったのかわかりません。

私は、それでも全く不自由は感じませんでしたし、子供の頃の私はとても幸せでした。

先生を悩ませる

そんな私ですが、小学校も四年生くらいになると、「おしゃべりではない」くらいの子になっていたと思います。

そして、後から知ったことなのですが、一年生のときから仲が良かった子と六年生まで同じクラスだったのは、学校が配慮してくれていたようです。

ある意味、問題児ですね…。

 

そして、四年生になったときの担任の先生が、新任の女性の先生でした。

小学校の先生になることが子供の頃から夢だったという希望に燃えた先生で、私はこの先生が大好きでした。

クラスの子たちは、みんな先生を慕っていて、休み時間も「先生!先生!」と先生にまとわりついていました。

私は、先生のことが好きでしたが、やはり本を読むことの方が好きだったので、休み時間も一人で本を読んでいました。

先生は、それをすごく気にされていたようです。

そして、先生はとにかく事あるごとに私に話しかけ、学級会でも意見を求められることが多かったんです。

「はるきさん、笑うと可愛い!」「はるきさんの声はすごく優しい」とほめてくれるのですが、私にとってはとても違和感がありました。

「先生に気を使わせていたんだ…」と気づいたのは、中学生になってからでした。

 

私は、自分がしゃべらない分、友達の話をしっかり聞いていました。

そのため、人が聞き逃しがちなことも、しっかり覚えていて、お友達からはどちらかというと好かれていたと思います。

もちろん、いじめられもしませんでしたし、第一、先生のことが大好きでした。

元々、私の子供の頃は、陰湿ないじめをする子はほぼいなかったような気がします。

都会の小学校でしたが、人数が少なかったというのもあると思います。

 

私がそんなにしゃべらないことや、休み時間に先生にまとわりつかないことは、先生に問題があったわけではなく、私にとってそれが「普通」のことだったからです。

母が、先生に呼ばれて、話し合いをしたこともあったようです。

母は家では普通に話していることや先生のことを慕っていることを話してくれたようですが、先生は前の担任の先生に相談したり、とても悩んでいらっしゃったようです…。

 

中学一年生のときの担任の先生は、どちらかというとクールなタイプの男性の先生でした。

中学に入ると、担任の先生もそれほど受け持ちの生徒に対する関心も薄くなるものです。

そして、私は、中学に入ると途端におしゃべりになりました。

あるアーティストに夢中になって、そのアーティストのファンの子がクラスにたくさんいて、その子たちと休み時間はそのアーティストの話でもちきりでした。

休み時間にまで本を読むことは少なくなり、私はおしゃべりな女子中学生になったのです。

それも、私にとっては、とても自然なことでした。

 

四年生のときの担任の先生には申し訳なかったな…と未だに思っています。

今なら、先生に本心を伝えることができるのに。

最後に

高校や大学の友人に、私は子供の頃、ほとんどしゃべらない子で病院に連れて行かれそうになったことがあるという話をすると、大爆笑されます。

人間、変われば変わるもんなんだねと。

私自身は、何も変わっていないと思うのですが…。

四年生になった頃から。