映画「博士と彼女のセオリー」感想|命ある限り希望がある

映画「博士と彼女のセオリー」の感想です。

物理学者のスティーヴン・ホーキンス博士の半生を描いた物語です。

エディ・レッドメインの渾身の演技が光ります。

「博士と彼女のセオリー」 あらすじ

エディ・レッドメインが著名な科学者スティーヴン・ホーキンス博士を演じ、称賛を浴びた。かつては若く健康で活動的だったスティーヴン。21歳の時、彼はケンブリッジ大学の学生であるジェーン・ワイルド(フィリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちるが、時を同じくして余命宣告を受ける。ジェーンの献身的な支えを受け、スティーヴンは意欲的に研究に打ち込む。その内容は彼にとってまさに貴重なもの、時間についてだった。2人は力を合わせて絶望的な状況に立ち向かい、誰にも想像できなかった偉業を成し遂げる。

[引用元]Amazonプライムビデオ「博士と彼女のセオリー」あらすじ

【監督】ジェームズ・マーシュ
【出演者】エディ・レッドメイン フィリシティ・ジョーンズ チャーリー・コックス

ユーモアと機知に富んだ天才

スティーヴン・ホーキンス博士が世に知られたときには、すでに博士は車椅子で体が不自由になられてからでした。

そのため、「車椅子の偉大な物理学者」というイメージの方が大半なのではないでしょうか。

 

本作では博士の病気が発症して、物理学者として成功するまでを描いています。

1963年、学生時代にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命二年と宣告されます。

しかし、実際に博士は76歳まで生きたのです。

 

ホーキンス博士は、スピーチなどでもわかる通り、とてもユーモアがあり、機知に富んだ方でした。

オックスフォード大学在学中に、のちに妻となるケンブリッジ大学に在学していたジェーン・ワイルドと恋に落ちたときには、とても健康で活動的でした。

余命宣告を受けたスティーブンは、一時期深く落ち込みますが、ジェーンや友人に励まされ、研究を続け、博士号を取得するのです。

 

ホーキンス博士は、ひらめきの人です。

熱心に研究を続ける努力型というより、天才型だと言われています。

エディ・レッドメインの迫真の演技

エディ・レッドメインの演技が、圧巻です。

身体の不自由な博士を、渾身の演技で表現しています。

若く健康で活動的だった頃から、亡くなる直前の声を失ったあとまでの演技は素晴らしいです。

 

「ファンタスティックビースト」の美青年役や『バーバリー』のモデルなどをしているエディとは別人のようです。

本作で、エディ・レッドメインは、アカデミー主演男優賞ゴールデングローブ賞主演男優賞など多数の賞を受賞しています。

理想と現実

ホーキンス博士には、妻・ジェーンとの間に三人の子供がいます。

三人の子供の世話と共に、博士の身の回りの世話もしてしたジェーンには、手助けしてくれる人が必要でした。

しかし、博士は介護士を雇うことを当初、拒否していました。

 

ジェーンは、母の勧めで教会の聖歌隊に入ることになります。

そこで知り合ったのがジョナサンという男性。

ジョナサンは、その後、ホーキンス家の手助けをしてくれるようになります。

息子にピアノを教え、子供たちをキャンプにつれていってくれたり、海で遊んだり…。

博士には出来ないことだったので、それを見ていた博士はどのような気持ちだったのでしょうか。

 

そして、ホーキンス博士の症状が進み、さらに世界的に有名な物理学者となっていくうちに、介護士が必要になってきます。

のちに博士の再婚相手となるエレーヌです。

エレーヌは、とても有能な介護士で、博士が声を失ったあとも、博士が会話を出来るようにスペリングボードなどさまざまな器具を使って介助してくれるのです。

ジェーンも、スペリングボードを使うことを試みたことがあるのですが、うまくいきませんでした。

エレーヌがとてもうまくスペリングボードを使いこなすのを見て、ジェーンはどのような気持ちになったのでしょうか。

 

心を通わせるジェーンとジョナサン。

信頼し合うエレーヌとホーキンス博士。

 

のちに、ジェーンと博士は離婚し、それぞれの新しいパートナーと再婚します。

お互いに必要としあう者同士が、結ばれるという現実。

 

しかし、(いろいろな感想があると思いますが…)三人の子供の両親は、ジェーンと博士なのです。

映画のラスト近くに、ホーキンス博士は、「二人が創り上げた子供たち」を優しく見つめます。

 

博士のある講演会の中で、博士が心の中で「あること」を想像します。

それは、健常者にとってはとても簡単なことなのですが、今の博士にはとても難しいことです。

そのあとのホーキンス博士のスピーチは、とても感動的なものです。

とても、切ないシーンですが、私はそのシーンがこの映画の全てを象徴していると感じました。

最後に

映画「博士と彼女のセオリー」の感想でした。

50年以上、ALSと戦い続けたホーキンス博士は、2018年3月14日、イギリス・ケンブリッジで逝去されています。

とても人間的な物理学者・スティーヴン・ホーキンス博士の半生を描いた、おすすめの映画です!

 


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