【カスタマーハラスメント】客の横暴な態度に店員は文句を言えないのか

法律上、お店側は、お客さんを選ぶ権利があるそうです。

しかし、現状、お店はお客さんに対してあまり文句を言ったりすることはありません。

その前に、なぜ人はお客さん側になったときに偉そうになってしまうのでしょうか。

お客さまは神様?

お客さんの中には、お金を払っているのだから自分のことを店員さんより偉いと勘違いしている人がいます。

先日、私がスーパーで買物をしていたときのことです。

今はどこのスーパーでも、ソーシャルディスタンスが保たれ、レジに並んでいるときも、2メートルほど離れて並ぶのがスタンダードになっています。

 

それが気に入らないおじいさんが、店員さんに「こんな距離とっても同じだ!そんなことよりレジをさっさとやれば済むことだろ!早くやれ!」と店内に響き渡るような声で毒づいていました。

そのおじいさんは、マスクなし。

さらにお金の支払のとき指をなめてお札を出す。

さっさとやれと言いながら、支払金額がわかってからおもむろにかばんから財布を出す…。

 

それでも、店員さんは文句をいうこともなく、「申し訳ありません。ご協力よろしくおねがいします」と言いづつけていました。

なんだか、本当に気の毒で仕方がありませんでした。

 

このおじいさんは、いわゆる「お客様は神様」だと思っているのでしょう。

しかし、お金を払っても、商品を売ってもらえなければ、欲しいものは手に入りません。

商品の対価としてお金を払っているのですから、どっちが偉いわけでもないと思うのですが…。

 

カスタマーハラスメントは、今や社会問題化しています。

ちょっとしたことで何時間も店員さんに説教したり、セクハラまがいのことを言ったり、土下座を強要したり。

何か他のストレスを、店員さんに対するハラスメントで、晴らしているかのように見えます。

客の横柄な態度や行動に

このような客の横柄な態度にも、スーパー側は文句を言うことができないのでしょうか。

さらに、少し前のことなのですが、酔っ払った男性がお店に来て、店内で販売されているペットボトルの焼酎を、勝手に開けて、お店に撒き散らしていたのを見たことがあります。

それもスーパーだったのですが、ネクタイをした背広姿の男性が、「お客様、おやめください」と口で言うだけで、その酔っ払いの男性に手を触れることがありませんでした。

以前、聞いたことがあるのですが、こんなとき、相手の人にお店側の人が手を触れたり、お酒を奪い取ったりすると暴行罪になることがあると。

そんな、やられっぱなしなことがあっていいのでしょうか…。

これは、スーパーだけに当てはまることなのかも気になるところです。

デパートなどでは、どうなのでしょうか。

 

スーパーの方の苦労が身にしみます。

お店はお客さんを選ぶべき

お店は、雰囲気に合わせて顧客層を選ぶ権利があると言われています。

どんなお客さんでも受け入れなければいけない義務はないということです。

 

例えば、飲食店の場合なら、どう考えても他のお客さんに迷惑になる人は、法律上、入店を拒否してもよいとされているようです。

その線引は、少しむずかしい場合もあるとは思いますが。

また、悪質なクレーマーなども、入店拒否してもよいようです。

 

以前、TVで観たあるラーメン屋さんは、食事中に一言でもしゃべると店主から叱り飛ばされるというのを見ました。

「叱り飛ばされてでも食べたい」と思う人は行けばいいし、嫌なら行かなければいいとうことです。

これは少し特殊な例ではありますが、このくらいのことがあってもいいのではないかと、私は思います。

とはいえ、このお店にはあまり行きたくありませんが…w

 

自分自身は、静かに食事をしたいのに、大騒ぎしている団体が隣りにいたり、子供が走り回っていたり…。

お店の雰囲気にもよりますが、居酒屋さんなら騒いでいる人がいても仕方がないかとも思えますし、ファミリーレストランなら、子供が走り回っていたりしても、咎められることも少ないのかもしれません。

しかし、ある程度、良識のあるお店なら、「他のお客様に御迷惑になりますので…」と注意したりされるはずです。

私自身も、前回来たときは、とても静かなお店だったことから選んだお店が、次に来たときにはちょっとありえないくらいの大騒ぎをしている団体がいて、飲み物を少し飲んだだけで、すぐにお店を変えた経験があります。

決して、お客様は神様ではないので、どんなお店でも節度を持って利用したいものです。

最後に

コロナ後、特にお店に対する客の横柄な態度が目立つようになった気がします。

法律がどうとか、お店の雰囲気がどうというよりも、お店もお客さんもお互いを尊重して、気持ちよくお店を利用できることが最も良いことだと思います。

私自身も含めて、感謝の気持を持ってお店とのよい関係を築いていければ…と思います。