こんにちは。
はるき ゆかです。
映画「キャビン」の感想です。
冒頭は、山小屋をバカンスで訪れた大学生たちが次々に殺害され、最後に生き残るのは?…というようなホラー映画の定番的なものを想像しますが、実は裏ではもっと怖ろしいことが起こっていたという映画です。
最後に大物女優も登場して、それだけでも観る価値あるかもしれません。
「キャビン」 あらすじ
小さな山小屋の入り口は、世界の破滅に繋がっていたー夏休みに山奥へとバカンスに出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだとき、何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。しかし、その裏には、彼らが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、全てをコントロールしている謎の組織があった。その組織の目的は?若者たちの運命は?その先には、世界を揺るがす秘密が隠されていた。(C)2012 Lions Gate Entertainment Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
[引用元]Amazonプライムビデオ「キャビン」あらすじ
【監督】ドリュー・ゴダード
2011年アメリカで制作された本作。
ホラー映画ファンの間で大絶賛された作品とのことで、今回Amazonプライムビデオで観てみました。
私も、ホラー映画は好きですが、スプラッター映画より心理的な怖さのもの、いわゆる「ヒトコワ」(怖いのは幽霊より人間)が好きです。
本作はどちらも併せ持っている映画だと言えるでしょう。
登場人物
デイナ・ポルク…クリステン・コノリー
カート・ヴォーン…クリス・ヘムズワース
ジュールス・ラウデン…アンナ・ハッチソン
マーティ・ミカルスキィ…フラン・クランツ
ホールデン・マックレア…ジェシー・ウィリアムズ 他
物語のはじまり
物語の始まりは、オーソドックスなホラー映画な感じです。
夏のバカンスに親戚のキャビンを借りて、遊びに来る5人の大学生。
真面目なデイナ、カップルのカートとジュールス、危ない葉っぱの大好きなマーティ、優等生のホールデンです。
カートとジュールスは、内気なデイナと優等生のホールデンをくっつけようと考えているようです。
そのキャビンには、マジックミラーのような奇妙な仕掛けがあったり、気味の悪い絵が掛けてあったり、殺人鬼の日記が落ちていたり…。
途中でガソリンを入れに行ったスタンドには、奇妙な男がいて…。
ガソリンスタンドの店主と管制室
映画の冒頭に、この5人の大学生を監視している管制室が映し出されます。
これは、一体…?
キャビンのシナリオ
この5人が借りたキャビンには、いろんなところに隠しカメラが取り付けられており、管制室と繋がっているのです。
先程のガソリンスタンドの奇妙な男も、管制室に連絡を入れています。
この5人の行動には、シナリオがあるようで、5人を地下室に向かわせるように仕組まれています。
そのため、5人がキャビンの部屋替えをしたりするとシナリオを微調整します。
管制室で行動を管理しているようで、地下室へ向かうのは「それぞれの意思」だとされています。
管制室の賭け
地下室には、奇妙なものがたくさんあって、殺人鬼の日記、法螺貝、オルゴール、フィルム、ネックレスをそれぞれが手にします。
デイナが殺人鬼の日記を手に取り、読み始めます。
その中のラテン語の文章を読むと、ゾンビが目覚めはじめて…。
すると、管制室では歓声が上がります。
管制室では、始めに行動を起こすのが何であるかの賭けをしていたのです。
「日記を読んでゾンビを目覚めさせる」に賭けた部署が賭けに勝ったのです。
ゾンビとの戦い
ゾンビに襲われるカートとジュールス
夜に、二人で森に出かけたカートとジュールス。
管制室では、さまざまなシナリオの微調整が行われています。
愛し合う二人には、フェロモンの霧を増やす…など。
そして、二人はゾンビに襲われ、ジュールスが殺されてしまいます。
この辺りから、血まみれのシーンが増えていきます。
管制室に操られる生き残った者たち
管制室は、シナリオ通りに進めるために、特殊なガスや薬品を使って彼らを操ります。
しかし、危ない薬が大好きなマーティだけは、他の三人に比べて、逆に管制室の思い通りに行動しないのがちょっとおもしろいですw
そんなマーティも、ゾンビに襲われてしまい…。
そして、突然、シナリオ通りに物語が進まなくなって、管制室はパニック状態に。
爆破装置がうまく作動しなかったのです。
何とか、持ち直した管制室は、カートは見えない壁にぶつかって崖の下に、ホールデンもゾンビに襲われ、デイナだけが生き残りました。
管制室は、シナリオ通りに物語が進んだことを喜び、祝杯をあげます。
管制室の誤算
しかし、管制室の筋書き通りには、なかなかうまくいきません。
マーティが生き残っていた
マーティが死んでいなかったのです!
マーティはデイナを助け、二人で地下室に逃げようとします。
これは、全くシナリオと違います。
地下に逃げ込んだ二人を待っていたのは、さまざまなホラー映画に出てきた幽霊やモンスター…。
そこでデイナは気づくのです。
自分たちが、何に殺されるか、選ばされたのだと。
シナリオ通りに物語を完結させるために
シナリオ通りに物語を完結させるためには、愚か者(マーティ)が生き残って処女(デイナ)が死んではならないのです。
そして、結局、マーティを殺して、デイナの命も奪うことがシナリオの結末となりました。
管制室は、とにかく、二人をあらゆる手段を使って襲ってきます。
システム解除
デイナが、魑魅魍魎が閉じ込められていた部屋のシステムを解除。
もう、手がつけられません…。
管制官も、次々とモンスターたちにやられてしまいます。
そして、ある部屋にたどり着くと、5つの絵がありました。
そこのある人物が登場します。
「淫乱」(ジュールス)、「戦士」(カート)、「学者」(ホールデン)、「愚か者」と「処女」。
この順に死んでいき、最後の「処女」は死ぬか生きるかは本人次第。
人類滅亡
このシナリオ通りに物語が進まないと、人類が苦しんで死ぬことになる。
最後に残ったマーティ(愚か者)とデイナ(処女)。
マーティが死ななければ、人類が滅亡するのです。
これは、人類を守るための儀式だったのです。
結果は…。
最後に
映画「キャビン」の感想でした。
最後のデイナのセリフが、どんな怖ろしいモンスターより、一番怖い…。
そして、この儀式を日本は毎回成功していて失敗しないというのも、かなりブラックユーモアがきいていておもしろかったです。
ホラー映画ファンの方なら、どのモンスターがどの映画のモンスターなのかを観てみるのも楽しいと思います。
最後までユーモアのセンスがきいていて、画面は血の海ですが、ちょっと笑えるホラー映画でもあります。
ホラー映画ファンには、特におすすめの一本です。