映画「響き-HIBIKI-」感想|主演・平手友梨奈 15歳の天才少女作家

本屋

こんにちは。

はるき ゆかです。



映画「響-HIBIKI-」の感想です。

主演は平手友梨奈さん。

天才小説家は、まだ15歳の女子高生でした。

「大人の事情」になんて従わない。

彼女は、書きたいものがあるから生きている。

映画「響-HIBIKI-」感想 はじめに

あらすじ

出版不況の文学界に突如現れた天才少女、『響』。15歳の少女の小説は、圧倒的かつ絶対的な才能を感じさせるもので、文学の世界に革命を起こす力を持っていた。文芸誌「木蓮」編集者の花井ふみとの出会いを経て響は一躍世の脚光を浴びることとなる。しかし、響は普通じゃない。彼女は自分の信じる生き方を絶対に曲げない。世間の常識に囚われ、建前をかざして生きる人々の誤魔化しを許すことができない。響がとる行動は、過去の栄光にすがる有名作家、スクープの欲だけで動く記者、生きることに挫折した売れない小説家など、様々な人に計り知れない影響を与え、彼らの価値観をも変え始める。一方、響の執筆した処女作は、日本を代表する文学賞、直木賞・芥川賞のダブルノミネートという歴史的快挙にまで発展していく。(C)2018映画「響-HIBIKI-」製作委員会(C)柳本光晴/小学館

[引用元]Amazonプライムビデオ「響-HIBIKI-」あらすじ

【監督】月川翔

登場人物

鮎喰響/平手友梨奈
他の追随を許さない文才を持つ15歳の少女作家。いつも本を読んでいる。中学の終わりの春に『お伽の庭』を執筆し、「木蓮新人賞」を受賞。自分の生き方を絶対に曲げない。そっけないようで、信じた人には心を開く。

花井ふみ/北川景子

文芸誌「木蓮」の編集者。現在の文芸不況を打破するために奔走する。響の才能に惚れ込み、彼女の異常な行動を支え若いが有能な編集者と言われる。

祖父江凛花/アヤカ・ウィルソン

世界的人気作家の祖父江秋人の娘で、響の高校の文芸サークルの部長で親友。凛香も小説を書く。小説『四季降る塔』で作家デビュー。響との才能の違いに焦りを見せるが、響の才能を受け入れ、自分の小説を見つめ直す。

神田正則/高島政信

「木蓮」編集部の編集長。いつもニコニコとしているが、仕事はあまりやる気がないように見える。常にトラブルを怖れている。

田中康平/柳楽優弥

響と共に「木蓮新人賞」を受賞した青年。響の『お伽の庭』を読んでいなかったことから「どうせ話題作りだろ」と言い、授賞式で響にパイプ椅子で殴り倒される。しかし、『お伽の庭』読後は、響の実力を評価する。

鬼島仁/北村有起哉

小説家。42歳。デビュー5作目で芥川賞受賞。しかし、受賞後は作家としてのモチベーションが下がっている。また、TVなどのメディアへの出演が多く、メディアに出ない純文学の代表とされる祖父江秋人にやや嫉妬している。

矢野浩明/野間口徹
週刊誌記者。響の木蓮新人賞受賞時の暴力事件から執拗に響を追いかける。

藤野弘/小松和重

山本春平の担当編集者。山本の実力を認め、苦労も知る。

大坪正人/黒田大輔

「木蓮」編集者。花井の先輩。鬼島の担当。

椿涼太郎/板垣瑞生

響の幼馴染。同級生。イケメンで頭脳明晰の優等生。響をとても大切に思い、いつも寄り添っている。

塩崎隆也/笠松将
身体も大きく、強面。しかし、優しい面もあり、初対面の響とはトラブルを起こすが、響と部活仲間として仲良くなる。

祖父江秋人/吉田栄作

世界的な人気作家。50歳。29歳のときデビュー作で芥川賞を受賞。代表作は1500万部の大ベストセラー。大学中退後ベルギーに渡るが、37歳で帰国。

山本春平/小栗旬

アルバイトをしながら小説を執筆している売れない小説家で33歳。デビュー作で芥川賞候補に選出されるが、受賞ならず。響の『お伽の庭』と同時に『豚小屋の豚』で芥川賞にノミネートされるが受賞できず、自ら命を絶とうとした。そこを響に止められ、思いとどまる。

編集者が偶然に手に取った作品

小論者「木蓮新人賞」の応募締め切り日が迫って来ています。

この新人賞はネットでの応募という規定があるのですが、ある日、封筒で生原稿が送られてきます。

廃棄ボックスへ

規定から外れているため、その原稿は廃棄ボックスへ。

しかし、何気なく手に取った編集者の花井(北川景子)は、その原稿を読み始めるとみるみる引き込まれていきます。

先輩の大坪(黒田大輔)に手伝ってもらい、生原稿をデータ化し、応募原稿として採用することにしました。

しかし、「鮎喰響」という作家名しか記載されていなかったため、選考通過したら、どうするんだ?という大坪に、花井は「私はこの人の原稿に出会うために編集者になったかもしれません」とまで惚れ込んだようです。

響からの電話

ある日、響(平手友梨奈)から花井に電話がかかってきました。

「応募要項をちゃんと読んでなかった」と。

しかし、花井はそれでもあなたの作品は素晴らしかったと電話口で絶賛します。

すると、響は「ありがとう」と言って電話を切ってしまいます。

応募要項はきちんと読むべし

響の『お伽の庭』は、たまたま花井に見つけられたことがラッキーだっただけで、普通は応募要項に違反していると、下読みさえしてもらえないようです。

それで消えていった名作もきっとたくさんあるのでしょうね。

何か、もったいない。

作家志望の方は、ぜひ、応募要項はきちんと読まなければ…ですね。

響は高校では文芸部に入部

響は、幼馴染の涼太郎(板垣瑞生)と一緒に高校の部活は文芸部を選びました。

文芸部の部長は、祖父江秋人の娘の祖父江凛香(アヤカ・ウィルソン)でした。

凛香は、ネットに「凛香」名義で小説を発表しています。

花井と響の出会い

小論社「木蓮」にコラムを書いている祖父江秋人(吉田栄作)の原稿を取りに、花井が祖父江家を訪問します。

凛香と仲良くなっていた響は、祖父江秋人の書斎のイスに座っています。

それが探し求めている「鮎喰響」だと知らずに、花井は「ここは祖父江先生の書斎でしょ。出ていきなさい」と言ってしまいます。

響は、「あなたには関係ない」と言って、花井と揉みあいになってしまいます。

そこに凛香が現れ、「響ちゃんの言い分は後で聞くから」と言うと…。

花井は、「あなたが鮎喰響?!」

花井に小論社に呼ばれて

待ちに待った花井は、響を社に連れていって、話を聞きます。

月に本は何冊読む?

彼氏はいる?

小説は好き?

響は、小説は書くのも読むのも大好きだと答えます。

友達を助けたいから蹴り入れる

花井との話が終わってから、ロビーで待たせていた凛香が作家の鬼島(北村有起哉)に皮肉を言われているところを目撃する響。

いきなり鬼島に蹴りを入れる

響は、凛香が「お父さんの名前で本が出せてうれしい?文芸よりもっと他の事すればいいのに。援交とか」と鬼島に言われているのも見て、いきなり鬼島の顔に蹴りを入れます。



暴力の是非より、蹴りを入れたいと思う響の気持ちはよくわかります…。

しかし、それを本当にやってしまう響は、とても「正直」で、天才が持つ独特の「本物の自信」を持っている子だと思います。

芥川賞作家に蹴りをいれるとは…作家志望の人なら絶対できないw

しかし、響には大人の都合や事情なんて、知ったことではない。

ダメなことはダメなのだと。

そして、父親が有名人だと、実力があっても逆に実力を認められなかったり、親の立場を考えて嫌味も笑って受け流さなければならない凛香の気持ちもわかります。

鬼島は自分をわかっている

響は、自分が鬼島を蹴飛ばしたことを、自分で謝りに行くと言います。

そして、「私があなたを蹴飛ばしたのは、凛香は関係ない。あなたは昔、天才だったでしょ。芥川賞を取るまでの五作目までは。それ以降のあなたの小説はおもしろくない。だから蹴った」



芥川賞作家のその後の作品の良し悪しまでわかる女子高生・響。

やはり、響は本当の天才だ。



しかし、鬼島は『お伽の庭』を読んで、響の小説を認めています。

こんな若く新しい作品に出会うと、自分が嫌になると言って…。

結局、蹴りを入れらたことを大事にしないでくれます。

山本春平と編集者

山本春平(小栗旬)は、今まで4回、芥川賞候補にあがっている33歳の小説家です。

山本春平に象徴される作家の姿

今回で芥川賞候補になるのは4回目なので、山本は今回ダメだったらもう作家は諦めようと思っているようです。

候補作に上がっている「豚小屋の豚」と言う小説は、担当編集者の藤野(小松和重)には、「今度こそ獲れるよ」と励まされますが、喜べない山本。

彼は、普段は肉体労働のバイトをしながら、狭いアパートで熱心に執筆活動に励んでいます。



こういう小説家の方は、多いのだろうなと思います。

芥川賞や直木賞など、賞を取って初めて世間の人に知られることになる作家。

小説だけで生活している作家は、日本にどのくらいいるのでしょうか。



祖父江秋人は、おそらく村上春樹さんがモデルなのかなと思いながら、映画を観ていました。

メディアにも出ないし、祖父江秋人ファンのことは「ソブエスト」と呼ばれているようですし。(ハルキストみたいな感じですね)

祖父江秋人は豪邸に住んでいて、新人賞の選考会なども結果だけ渡して取材旅行に出かけたり…。

作家は、本が売れてこそ…なのですね。

私たちが知らないだけで

ただ、私が知らないだけで、まだまだ名作小説は日本にはたくさんあるのだろうなと思いました。

私自身も、大きな書店で知らない作家の作品の一行目だけを読んで購入し、ファンになった作家さんが何人もいます。



この山本春平のような、ひりひりするような思いで作品を紡ぎ、それが名作であっても話題にならずに本が売れない作家。

そんな作家役を、小栗旬さんは素晴らしい重苦しさ(褒めてます)で演じられています。

響が新人賞を受賞

響と一緒に「木蓮新人賞」を受賞した田中康平(柳楽優弥)は、響のロリータファッションを見て、「どうせ話題性だけだろ?」とケンカを売ってきます。

響の怖さも知らずに…w

読んでから判断しなさい

授賞式で、田中に殴りかかった響。

パイプ椅子で、顔まで殴ってしまいますw

田中は、『お伽の庭』を読まずに、授賞式にやって来たようです。

その後、田中は『お伽の庭』を読んで、響が話題性だけではないことを認め、「心が震えたよ」と言いました。

祖父江凛香が小説家デビュー

凛香が『四季ふる塔』という小説で作家デビューします。

父の名前が初めにつけられ、TV出演もしています。

凛香は、芥川賞を狙っています。

響は、凛香に「『四季ふる塔』はつまらなかった」とはっきり言って、二人は芥川賞候補が発表される日まで絶交することに…。

週刊実報の記者に追われ…

暴力事件を起こした響のスクープを取ろうとしている「週刊実報」の記者・矢野(野間口徹)に追われる響。

響は、勝手に私のことを書かないでといい、矢野のカメラを道路に放り投げ、カメラはトラックに潰されてしまいます。



おそらく、勝手に写真を撮られてしまう有名人の方たちは、響と同じことをしたい気持ちだと思いますが、大人の事情があって、それが出来ないのでしょう。

しかし、天才・鮎喰響に、大人の事情は通用しない。

芥川賞・直木賞のW受賞

響は、なんと、芥川賞と直木賞の両方でWノミネートされます。

凛香は、ノミネート外。

響は、凛香と仲直りする約束の日だったので、凛香を学校中探していました。

嫉妬にかられた凛香

響は、凛香と仲直りするために自分がWノミネートされたことも知りませんでした。

響にとって、賞なんかより凛香との「仲直り」と「その時の話の続き」の方が大切だったのです。

凛香の書いた「四季ふる塔」についてです。

響は、凛香の小説を本当は認めているのです。

ただ「四季ふる塔」は、つまらなかったと。

嫉妬にかられた凛香は「もう部活辞めたら?」と響に言ってしまい…。

ただ、それは凛香の本心ではなかったのです。

凛香の本棚

凛香は、父に自分の小説を、「手放しでは褒められないが、おもしろい本とつまらない本なら、パパはおもしろい本の棚に入れるよ」と言われて、凛香はやはりもう一度小説を書こうと決意します。

凛香は、二つの本棚を持っていて、おもしろい本を右の棚につまらない本を左の棚に入れているのです。

それは、家でも、部活でも。

その判断は響とほぼ同じでした。

響の笑顔

賞の発表まで、花井の案内で、東京観光をすることになった響は、部活のメンバーを誘います。

このときの響は、女子高生らしくはしゃいでいました。

ちょっとホッとするシーン。

響は、好きな作家にあったときや『お伽の庭』を褒められたとき以外、ほとんど笑わないので…。

『お伽の庭』が芥川賞・直木賞W受賞!

響の書いた『お伽の庭』が、芥川賞・直木賞Wで受賞しました。

いろいろと問題も起こした響ですが、それほど、『お伽の庭』は素晴らしい作品だということです。

こんなことは今まで、実際の日本文学史上でもあり得ないことでした。

受賞記者会見で

小論社側では、授賞式で響が問題を起こさないかと危惧しており、花井が代弁するという形で、記者の質疑に答えるという異例の記者会見となりました。

週刊実報の矢野の質問

以前、写真を撮られた「週刊実報」の矢野からの質問には、響は自分で答えると言います。

すると、矢野は響に「あなたは筆を折るべきだ」と言います。

「暴力を振るうような人間が書いたものを、少なくとも私は読みたくない」と。

しかし、「響は私は自分が書きたいものがあれば、書く」と断言します。

すると、矢野が花井を煽ってきます。

「この『お伽の庭』は、本当にそこの子が書いたんですか?祖父江凛香もあなたが担当ですよね?二人の女子高生作家を輩出したとは…。まさかあなたが書いたのでは?」

どう考えても矢野が悪い

響は、自分が何を言われても大人しくしているつもりでしたが、花井がいじめられたことが許せませんでした。

矢野にマイクを投げつけ、飛び蹴り。

もし、実際にこの会見を観ていたら、誰もが矢野が悪いと思うはずです。

暴力を肯定するつもりはありませんが、言葉の暴力だってあるはずです。



この件で、小論社から『お伽の庭』は、出版できないと言われますが、響は「ああ、そう」とだけ言って帰っていきます。

作者の分際で

授賞式の帰り、ひとりで歩いていた響は、遮断機の前で山本春平に出会います。

山本は、自ら命を絶とうとしていました。

響は、山本になぜ死にたいのかを問います。

売れないとか駄作とかだから死ぬとか

山本春平は、10年小説を書いてきて、駄作しか生み出せなかった、もう疲れたと響に言います。

響は「10年書いたなら、あなたの小説をおもしろいと思った人がいるわけでしょ。それなのに、人がおもしろいと思った小説に作者の分際でなにケチつけてんの」

すごい、名言だと思います。



原作漫画では、山本春平は次の芥川賞を受賞することになるようです。

記者会見が逆の効果を生んで

芥川賞・直木賞W受賞の上、記者会見での響の行動が、逆に波に乗るチャンスだと判断した小論社の社長。

初版100万部で、『お伽の庭』が小論社から出版されることが決定しました。

社長は、先見の明がありますね!

映画「響-HIBIKI-」の感想 最後に

映画「響-HIBIKI-」の感想でした。

本が出せるだけでも、すごいことなのに、売れっ子作家になったり、賞をとることがどれだけ大変なことか…。

山本春平や鬼島仁、田中康平や凛香も、才能に恵まれた人だと思います。

しかし、実際に芸術家の中には、大天才が存在します。

そして、天才には天才の苦悩もあって…。



平手友梨奈さん、映画初出演で初主演とのことですが、素晴らしい演技でした。

これから、期待の女優さんです!

次の作品もぜひ観てみたいと思います。


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