ドラマ「漂着者」第5話 ネタバレ感想と考察 主演・斎藤工|迷宮に迷い込むような

こんにちは。

はるき ゆかです。



ドラマ「漂着者」第5話の感想です。

今回は、ドラマの中盤。第一部が完結するターンです。

ヘミングウェイの予言通り、多くの人が亡くなってしまい、また迷宮に迷い込んでしまいます。

考えれば考えるほどわからなくなる本作。

私なりに考えたことを書いてみました。

ドラマ「漂着者」第5話 感想 はじめに

SNS

登場人物

ヘミングウェイ/斉藤工
ある海岸に全裸で漂着した謎の男。女子高生三人組に発見され、SNSに「#イケメン全裸漂着者」として発信される。発見後初めに発した言葉がアメリカの文豪ヘミングウェイの言葉だったため、仮にヘミングウェイと名付けられる。記憶障害に陥り、保護される前の記憶を一切失っている。不思議な力を持つ。

新谷詠美/白石麻衣

新潟北陸新聞の美貌の記者。刑事たちとも対等に渡り合い、警察の闇も暴いてきた敏腕。5人の女児の連続殺人事件を追ううちにヘミングウェイと出会う。当初はスクープ狙いだったが、次第にヘミングウェイの不思議な力にひきつけられていく。

ローゼン岸本/野間口徹

NPO法人『しあわせの鐘の家』を主宰している。生活困窮者などの救済を行っている。

橋太/橋本じゅん

新潟北陸新聞社会部のキャップ。ヘミングウェイの取材をあまりにも熱心に行う詠美を心配している。

ラぺ/太田奈緒

ヘミングウェイを発見した女子高生。ペリ、リモと共にその後もヘミングウェイについてSNS発信をしていく。

ペリ/隅田杏花

ヘミングウェイを発見した女子高生の一人。ときどきいない。

リモ/吉田志織

ヘミングウェイを発見した女子高生の一人。

柴田俊哉/生瀬勝久

新潟県警刑事部捜査一課の刑事。ヘミングウェイが連続女児殺害事件に関与していると疑う。

野間健太/戸塚純貴

新潟県警刑事部捜査一課の若手刑事。「~っす」が口癖のイマドキの青年。

国原栄一/船越英一郎

新潟医療大学病院の精神科医師。ヘミングウェイの担当。思い出したことを何でも書いてくれとヘミングウェイにスケッチブックを渡す。そこから、ヘミングウェイの不思議な力が発見され…。

深見龍之介/リリー・フランキー

雲行寺の住職。穏やかな人柄。

佐々木文雄/岩谷健司

新潟県警刑事部捜査一課長。柴田・野間の上司。

古市琴音/シシド・カフカ
ヘミングウェイの婚約者だと名乗る謎の美女。

あらすじ

 園児13人を乗せたまま消息を絶ったバスの運転手が遺体で見つかる。幼稚園の砂場に生き埋めにされたあげくの窒息死というむごい犯行に、新潟県警の捜査本部が騒然となる中、刑事の柴田俊哉(生瀬勝久)は、一連の女児連続殺人事件とは無関係で、かなり計画的な犯行だと考える。

 NPO法人『しあわせの鐘の家』の施設を訪れた新聞記者・新谷詠美(白石麻衣)は、長時間祈り続けたまま動かないヘミングウェイ(斎藤工)の姿を見て、不思議な感覚に…。また女子高生3人組が、この祈り続けるヘミングウェイの姿を動画でアップしたところ、それを見て異常な行動を起こす人が続出。警察は、この不可解な現象は動画にサブリミナル効果など、何かしらの加工が施されているのではないかと調査するのだが…?

 一方、ヘミングウェイは詠美に、「大勢の人に見送られて崖から海に飛び込んだ」ことを思い出したと言い始める。さらに記憶が少し戻ってきたのは、婚約者を名乗る古市琴音(シシド・カフカ)との出会いがきっかけだと言うヘミングウェイの言葉に、複雑な気持ちになった詠美は、琴音のことを徹底的に調べる決意を固める。
 また、いまだ行方がわからない13人の園児の居場所を言い当てるヘミングウェイの力を日本中の人々が待ち望んでいると告げる詠美に、彼は「13人の子どもたちは『しあわせの鐘の家』にいる」と静かに告げる。
 詠美から情報を得た柴田は、任意で施設の捜索を開始。しかし、園児たちは見つからず、撤収を余儀なくされてしまう。それを見た施設の代表・ローゼン岸本(野間口徹)は冷たい笑みを浮かべて…!?

 そんな中、詠美は琴音から話を聞くため、彼女の暮らすお屋敷を訪問。琴音に会ったことがきっかけでヘミングウェイの記憶が戻り始めたことを告げ、今まで彼女の話を信用していなかったことを謝罪する。そして、ヘミングウェイのことをすべて教えてほしいと頼むのだが、琴音は「あなたは知り過ぎてしまった」と言い放ち…!?

[引用元]テレビ朝日「漂着者」公式サイトSTORY

ドラマ「漂着者」第5話 感想 

月夜の海

思い出し始めたヘミングウェイ

「すみれの幼稚園」の園児13名は、行方不明のまま未だ見つかっていません。

そして、幼稚園バスの運転手は筋弛緩剤を投与され、そのまま砂場に生き埋めにされたことが分かって…。

柴田刑事(生瀬勝久)の推理では、一連の女児連続殺人事件の犯人とは別人。

この事件は計画的な犯行?

そして、この事件は13人の園児と共に、バスごと消えてしまっています。



一方、「しあわせの鐘の家」でヘミングウェイ(斎藤工)は手のひらを上にして目を閉じ、何かを祈っているようでした。

ラぺ(太田奈緒)とリモ(吉田志織)は、今日もそんなヘミングウェイを動画撮影中です。

今日も、ペリ(隅田杏花)がいない…。

そこにヘミングウェイに呼ばれた詠美(白石麻衣)がやって来ます。

ゆか
ゆか

ペリがいなくても、詠美やそれ以外の誰もが不思議だと思わないようで、誰も今日は「ペリちゃんは?」などと聞く者がいないのも不思議。

詠美は、祈るヘミングウェイを見て突然母が首を吊って命を絶とうとしたときのことを思い出します。

しかし、詠美の母は亡くなっていないようです。

未遂に終わっています。

ヘミングウェイはそのこともわかっているようで、「詠美、お母さんが会いたがってる」と告げます。

一体、ヘミングウェイは何を祈っているのでしょうか。

それとも、祈りではなく何か別のことを念じているのか…。



ヘミングウェイは、日本中で知らない人がいないほどの有名人となっており、女子高生3人組の動画サイトの登録者数は2000万人を超えています。

行方不明の園児たちの父兄は、ヘミングウェイに期待を寄せているのですが、園児たちがどこにいるのかわからないと言って…。

さっきの祈りのポーズも園児たちの行方を「透視」しようとしていたようです。



ラぺとリモは、ヘミングウェイが祈っているとき、涙がこぼれたと言います。

入院しているおばあちゃんのことを思い出したと言い、ヘミングウェイに頭の中を覗かれているような感覚を覚えたのです。



ヘミングウェイは、女子高生たちが帰ったあと、「少しづつ思い出している」と詠美に告げます。

記憶が蘇り始めたのは、婚約者だと名乗る古市琴音(シシド・カフカ)に会ってから。

ヘミングウェイは大勢の人が手を振る中、自分が自ら海に飛び込んだことを思い出したと言います。

それが日本なのか外国なのかもわからないけれど、大勢の人に見送られながら飛び込んだと。

そして、動画を撮られていたから言えなかったと言いながら、13人の園児たちが楽しそうに遊んでいる姿も見えたと言います。

海が見え、鐘の音が聞こえる…。

13人の子供は「しあわせの鐘の家」にいる?

ヘミングウェイは、子供たちは「しあわせの鐘の家」にいると詠美に話しました。

子供たちはさらわれて、「しあわせの鐘の家」で暮らすということでしょうか。

それなら、少しわからなくありません。

「しあわせの鐘の家」は宗教団体ではありませんが、もしそれと似た団体であるなら…。



ヘミングウェイが祈っている動画は爆発的に再生回数を伸ばし、それを観た人たちが不思議な気持ちになっているようです。

それらの気持ちは、良いことだったり、悪い心であることも。

ゆか
ゆか

ヘミングウェイの動画についたコメントは、いいものもあれば、悪い感情を吐き出しているものもあります。まるでヘミングウェイに操られているように。

混乱する人々

警察では、このヘミングウェイの動画を検証していました。

野間刑事(戸田純貴)は何も感じないようですが、柴田刑事にはある光景が頭に浮かびます。

柴田刑事には、悲しい過去があったようです。

13年前の娘の失踪…。



また、世間では、上司を殴ったという人、離婚したという人、世の中が暗く感じる人、命を絶つことを匂わせるような人などが現れます。

これがヘミングウェイの力なのであれば、預言者というだけでなく、人を操る能力又は普段は我慢していたことを実行に移していることから、人の心を「解放」する能力があるということ。

ヘミングウェイの動画を観て、ビルの屋上から傘で舞い降りることが出来ると思った男性がいましたが、彼はきっといつも空を飛ぶことを夢見ていたのかもしれません。

結局は、実際に飛び降りて亡くなってしまうのですが…。

ゆか
ゆか

ヘミングウェイ、ただのイケメン全裸漂着者じゃなくて物凄い「超能力者」なのかもしれません。世界を揺るがすような…。

ローゼン岸本の正体

詠美は、ヘミングウェイから聞いた13人の園児たちの居場所が「しあわせの鐘の家」だということを柴田刑事に話してしまいます。

そうすれば、必ず警察は「しあわせの鐘の家」を家宅捜索するはずです。

しかし、警察は子供たちを「しあわせの鐘の家」の中で見つけることは出来ませんでした。

ただ、幼稚園バスは「しあわせの鐘の家」の敷地内の土中に埋められていたのです。



今のところ、ローゼン岸本(野間口徹)は全てのことを見通しています。

何が起きても慌てたり動じたりしません。

そして、ヘミングウェイのことを「やはり、彼は本物だ」と言います。

ローゼン岸本、一体、何者なのでしょうか。

ローゼン自身も、「能力者」なのか。

あまりにも、ヘミングウェイや警察の行動を先回りして見越しているからです。

13人の園児たちが「しあわせの鐘の家」にいるというヘミングウェイの透視はおそらく間違ってはいなかったはずです。

しかし、ヘミングウェイの透視を先にローゼンが見抜いていたため、子供たちを別の場所に移動させることができたのではないでしょうか。



さらに、疑問なのはバスの運転手のふりをしていた男性に、子供たちの足型はとったのかどうかを琴音が聞くシーンがありましたが、足型を取る意味は?

足型で「能力者」を見分けることが出来るのかもしれません。

それで、詠美が琴音に「あなたも能力者なのか」と聞いたときに、「あれは特別な方だけ。今のところは」といったのではないかと。



ローゼンは、真夏の暑い日でも長袖長ズボン、襟の詰まったシャツを着ています。

あのヘミングウェイや琴音と同じタトゥーが体のどこかに入っている可能性がありそうです。

琴音の家へ

琴音は、家の庭でゾウを飼っています。

これは…現実?w

だんだん、琴音という女性の存在が実在する人なのかどうかまでわからなくなる演出でしたが、これは何を意味するのでしょうか。



警察が「しあわせの鐘の家」の家宅捜索を行っている頃、詠美は古市家に琴音を訪ねていました。

昔で言う「書生」のような男性に案内され、詠美は琴音の部屋に通されます。

詠美はヘミングウェイの全てを知るために来たといいます。

そして、琴音は「あなたは知りすぎてしまった」と言って…。

詠美は琴音に睡眠薬入りの水を飲まされ、その場で意識を失ってしまいます。



目を覚ました詠美は、後ろ手にしばられ、古市家の蔵のようなところに閉じ込められていました。

そして、目の前には13人の園児たちが!

ローゼンと琴音によって、子供たちは「しあわせの鐘の家」からここに移されていたのです。

ゆか
ゆか

ローゼン、ヘミングウェイより「預言者」になってますけど。一体、何者?

ヘミングウェイは預言者様

「しあわせの鐘の家」で祈りを捧げるローゼン。

そこにヘミングウェイが現れます。

布で覆われた大きなモニュメントが。

そこには、13人の園児たちの足型がとられていました。

ローゼンは、ヘミングウェイを「預言者様」と呼び、そのモニュメントを捧げます。



13人の天使…。

これにも何か意味がありそうです。



透視をしたヘミングウェイは、詠美が囚われていることに気づきます。

一人で出かけようとするとローゼンがやって来ます。

まるで、ヘミングウェイの行動を初めから知っていたかのように。

強引に詠美を助けに行くヘミングウェイ。

琴音は「さすが、預言者様ね」と言って、ロシア大使館に子供たちと共に身を隠そうとします。



琴音のバックにはどれだけ大きな力が働いているのでしょうか。

公安が外務省からの命令で盗聴を中止したり、ロシア大使館に身を隠せるとは、国家規模の大きな力が働いているとしか思えません。

私は前回のブログでロシアの秘密組織と琴音は対立関係にあるのではないかと書きましたが、繋がっていたのには驚きました。

あのロシア語の通訳の女性も大柄な男性も、古市家に出入りしています。



そして、琴音はローゼンに「ウラジオストックで会いましょう」と言って電話を切ります。

ウラジオストック??

一体、ウラジオストックに何があるんでしょうか。

ゆか
ゆか

また、難しくなってしまいました。ウラジオストックからヘミングウェイは来たということ?

次々と自害して

柴田刑事と野間刑事が、古市家を訪ねます。

すると、そこには柴田刑事が一度襲われた大柄なロシア人がいて、二人の刑事は家の中に踏み込みます。

女性通訳と書生さんが出て来て、野間刑事の邪魔をしますが、二人ともやけに強い。



そのとき、詠美を助けにヘミングウェイが古市家に現れ、「あと少しだけ猶予をください。預言者様」という琴音。

初めて琴音が慌てた様子を見せましたね。

ヘミングウェイに大柄のロシア人が襲い掛かりますが、ヘミングウェイには相手の動きが読めるので歯が立ちません。

そして、ヘミングウェイはロシア語ペラペラ。

もう、ほぼ自分で自分の正体を思い出しているかのように落ち着き払っています。

さらにヘミングウェイの予言通り、次々と人が亡くなっていきます。

自害するもの、そしてヘミングウェイを庇って刺された琴音も。

琴音が飼っているゾウが部屋に入ってきて、大柄ロシア人男性を踏み殺したかに見えたのですが、それも幻?



あのゾウは何かを暗示した存在なのでしょうか。

とても唐突に出てきた感じがして…。

先祖同士が婚約者

1400年前からの婚約者というのは、ヘミングウェイと琴音は、先祖代々婚約者とされていた一族の生まれだったようです。

たぶんw。

琴音の言葉からの想像ですが、1400年前からそう決まっていた一族に二人は生まれたのです。

そして、13人の子供たちに会わせないために通訳の女性がヘミングウェイを襲ったのを琴音は庇ったのです。

「1400年もお待ちしていたのに、お名前を聞けず…」と言って、琴音はヘミングウェイの腕の中で息を引き取ります。



13人の子供たちに会わせてはいけない理由って…???

難しい。

いろんな謎が謎を呼んで、全く想像が追い付きません。



そして、詠美も子供たちも無事に助け出されます。

ヘミングウェイの動画を観た捜査一課長が引き寄せられるように古市家を訪れ、ロシア人二人と書生は逮捕されました。

しかし、連行される車の中で、三人とも隠し持っていた毒物を飲んで自害してしまいます。

結局、ヘミングウェイの正体もこの一連の事件のことも何一つわからないまま…。

ちなみに、バスの運転手のふりをしていた男も崖から飛び降りて命を絶っています。

ゆか
ゆか

めちゃくちゃ人が亡くなっていくやん。謎が深まるばかり。
それにしても、助け出された詠美とヘミングウェイが抱きしめ合う姿が美し過ぎて❤

柴田の娘

ヘミングウェイは、柴田刑事を呼び出し、13年前に失踪した娘・ひかりちゃんの話をします。

ひかりちゃんに会いたくないですか?と。

そして、ヘミングウェイはひかりちゃんの声で「パパ、どこ?」と言って…。

叫ぶ柴田刑事。

ゆか
ゆか

このシーン、マジで鳥肌立ちました。

このドラマ、いろんな意味で本当に怖い。

ドラマ「漂着者」第5話 感想 最後に

ドラマ「漂着者」第5話の感想でした。

ちょっとしたところに、あれ?ってなるタネが仕込まれていて、それをずっと考えてしまって頭が爆発しそうですw。

考察系は観るのは好きなのですが、今回初めて自分で考察した感想を書いていますが、心折れそうですw。

それほど、難しい。

そして、怖面白い!


以下の記事で、第4話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってみてください。

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