根はいい人…「娘の彼氏」

Twitterでトレンドに上がっていた「娘の彼氏」。
記事を読んでみたのですが、ちょっと思うことがあったのでブログに書いてみます。
勝手な私の感じたことなので、どうぞご容赦くださいね。

娘の彼氏が元暴走族で刺青が入っている人だったとしたら

バツイチの娘さんが、再婚したいと言って、彼氏を家に連れてくるという、わりとどこにでもあるお話です。
しかし、その彼氏には刺青が入っているそうなんですよね。さらに、元暴走族で暴◯団とのつながりもあり、喧嘩や暴走行為など犯罪行為を繰り返していたとか。

だけど「根はいい人なんだけど」と言う娘さんに、父親である筆者は会うことを拒否。

確かに元々普通の人だったら「根はいい人」ってわざわざ言うことないですからね…。
まあ、「(刺青が入っているけど)悪い人じゃない」という意味なんだとは思いますが、世の中のほとんどの人が悪い人ではないです。

「根はいい人」というのは、大きな事件があったときに「こんなことしてしまったけど、根はいい人なんです」…と言ったりするので、褒め言葉の真逆な言葉だとも言えますね。

その彼氏も、今は真面目に働いているそうですが、筆者は、元警察官。
いろんな「根はいい人」を見てきているんだろうなと思います。刺青が入ってる人みんなが悪い人だとは筆者も言っているわけではないのですが、娘さんの「根はいい人」という言葉に違和感を覚えているようです。

深く掘り下げれば「根はいい」のかもしれないが、人目につく花や葉が毒なら、それは世間からみれば毒草と評価されてもやむを得ない
引用元:娘の彼氏は「刺青」入りだった…「根はいい人」という言葉の違和感

 

反射的にギクリとする

葉

私がよく行くコンビニに、とても愛想が良くて、仕事もテキパキとして、後輩店員さんのフォローも素晴らしい、サービス業の鏡のような女性の店員さんがいます。その店員さんに対応されているとこちらも笑顔になるし、とても気持ちがいい人。

その店員さんの腕の内側には、クロスとお花のタトゥーが入っています。

おつりを渡してくれるときに、目に入るんですよね。
冬は長袖を来ているので気が付かなかったのですが、今の季節はやはりどうしても見えてしまう。そして、ちらっと見た私の視線にも、彼女は気づいていたと思います。

さらに、彼女はずっとマスクをしているんです。マスクの横から少しだけ黒い植物の茎のような線が見えるので、顔にも入れているのだと思います。

正直、それを知ったときは、「ギクリ」としました。
私は刺青もタトゥーに対しても偏見はありません。きっと、かなりの痛みをこらえてまで、自分の信念のもと入れたのだろうと思うんです。プールや温泉にも行けないし、女性なら結婚して子供を生んで、ママ友とのつきあいなどの中で困ることもあるでしょう。それをわかって入れているのだから、他人がどうこう言う権利はありません。

刺青の人が、温泉やプールに入ることが禁止されているのも、反社会的勢力の人々に対するもので、刺青自体を禁じているわけではないそうです。ただ、線引きが難しいので、そうされているだけとのこと。

ですから、その店員さんは、本当に気持ちのいい対応をしてくれるので、今もいい印象しかありません。ただ、「ギクリ」としてしまったのは、反射的な感じだったんですよね。良い悪いではなく、「刺青」というものに対するほとんどの人の反応がそうなのではないでしょうか。

一般人中の一般人な私のこの反応が、「世間の反応」と言ってもいいのかもしれません。

また、刺青を入れているとMRIができないそうですし、「だから、あなたも生きぬいて」の著者・大平光代さんも、刺青を入れていることで内臓にまで悪い影響が出ていますと言われていたのを思い出します。
体にもよくないものでもあるんですよね、刺青って。

一度会ってみてあげてほしい

以上の理由からしても、筆者の気持ちはとてもよくわかります。娘の彼氏が刺青を入れていることに対する拒否反応も、よくわかります。

しかし、娘さんも彼氏のことを、元警察官のお父さんに話すのはかなりの勇気を持ってお話されたのだと思います。さらに、お父さんも元警察官であれば、誰よりも「人を見る目」があるはずです。一度会ってみて、判断されてもいいのではないでしょうか。

花や葉を情報として根の毒性を見極めるには、一度だけでも会ってみることが大切なのではないかと思います。今現在の彼氏がどんな花を咲かせていて、どんな葉をつけているかは、「刺青」や「元暴走族」という耳で聞いただけの情報だけではわからないのではないかと感じました。
会ってから、元警察官の目でこれは毒花だと感じられたら娘さんに忠告してあげても遅くないのではないでしょうか。

 

………まあ、大きなお世話ですけどね…。