夢は、自分が経験したことしか見ることが出来ないと言われています。
しかし、鳥のように空を飛ぶ夢を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
これは、経験しているはずがないと思うのですが…。
夢は経験したことがあることしか見れない
以前、何かの本で夢は経験したことしか見ることが出来ないというのを読んだことがあります。
例えば、食べたことのないごちそうを目の前にしている夢。
食べようとしても、邪魔が入ったり、お箸やフォークなどがなくて食べることが出来ない…など、どうしても食べることが出来ないそうです。
現実には食べたことがないので、味を知らないからです。
また、空を飛ぶ夢は、映画や本、テレビなどで鳥が飛んでいる目線の映像を見たことがあると、空を飛ぶ夢を見ることが出来るようです。
特に子供の頃は、空を飛んでみたいという好奇心が強く、映像などで見たことを自分の経験のように感じることが多く、空を飛ぶ夢を見ることが出来るそうです。
大人になってからも空を飛ぶ夢を見る人は、子供心を忘れない素敵な大人なのかもしれませんね。
予知夢を見たことはありませんか?
あなたは、予知夢を見たことはありませんか?
夢で見たことが現実に起こった経験があるということです。
または、目の前で起こっていることを「これ、夢で見たことがある」と感じたりすることです。
私は、最近ではほとんどありませんが、子供の頃はよくありました。
これは、自分自身の希望している記憶が偶然現実に起こったものだと言われています。
夢の中で「こうなればいいな」「こうなってしまったら嫌だな」などと考えていたことが、たまたま現実でも起こってしまっただけだということです。
結局は、夢に見ることは、自分自身の記憶や経験、想像や映像などでインプットされたものだけだということです。
こんな夢を見た
私が見たある3つの夢の話です。
一つ目は、私は泳ぎが得意ではありませんので、海に行っても、浅瀬で遊んでいることが多く少し沖に出ても浮き輪を使ってぷかぷか浮いているだけです。
しかし、子供の頃、よく海で溺れる夢を見ていたのです。
記憶の限りでは、私は海で溺れたことがありません。
と、いうより溺れるような深さのところまで行ったことがないんです。
それが、溺れる夢はとてもリアルで水面が少し上の方に見えているのに、上がれなくて必死でもがいているのです。
それでも、体がどんどん沈んでいき、息が苦しくなって水面がどんどん遠くなっていく…という夢です。
自分では記憶がないだけで、私は実際に溺れたことがあるのか、気づかないうちにこういった映画やドラマなどの映像を見ていたのでしょうか。
しかし、夢から醒めたときの恐怖は、とてもリアルで言葉では表しきれないとても現実的な苦しさでした。
二つ目の夢は、交通事故に遭う夢です。
それも、自分の家の近くで事故に遭っている夢です。
私は、交通事故には遭ったことがありません。
海で溺れることより、これは確実に経験したことがないと言い切れます。
しかし、私は夢の中で、家の近くの横断歩道で車にはねられて、頭をアスファルトに叩きつけられ、右側の顔と頭から血を流しています。
右目は見えていない状態で、左側の目だけでアスファルトに流れて行く血を自分で見ています。
そして、地面に倒れた状態で、はっきりとその場の景色も見えています。
横断歩道の白い線と電柱、家の塀や花壇のパンジーも鮮明に左眼だけで見ています。
さらに、何とも言えない吐き気や右側の頭と顔の激痛まで感じています。
そして、自分がその事故で死んでしまう「自覚」もありました。
三つ目の夢は、体調が悪く高熱を出したときに必ず見る夢です。
私はまだ子供で、背中に赤ちゃんをおんぶしたまま空から爆撃されているのを避けながら、必死で逃げ惑う夢です。
足元ギリギリを爆撃されそうになりながら、瓦礫の山をかき分けながら逃げています。
背中におんぶしている赤ちゃんは、自分の妹です。
ちなみに、現実の私には妹はいません。
燃え盛る火の熱さ、背中に背負った妹の重さもしっかりと体に実感している夢でした。
さらに、瓦礫や周囲の風景からするとそこは日本ではないようなのです。
そして、背中に背負った妹は、もうすでに亡くなっていることを、夢の中の私はわかっているのです。
これは、一体、どういうことなのでしょうか。
私は、溺れたこともありません。
自分が交通事故に遭うことを想像したこともありませんし、そこまで様々なことを詳細に考える人もそうそういないと思うのです。
ましてや、自分の死の自覚まであることなんて…。
そして、戦場で生きた経験も勿論ありませんし、私には妹はいません。
前世というものがあるとしたら、これは、前世の記憶なのでしょうか。
これも、前に本で読んだことがあるのですが、「前世」というのは、例えば江戸時代など時間的に「昔」である必要はなく、前世と現在は、並行して異なる時間軸で存在しているというものです。
私は一つ目の時間軸では、海で溺れたことがあるのかもしれません。
私は二つ目の時間軸では、交通事故に遭って死んでしまったのかもしれません。
私は三つ目の時間軸では、外国のどこかで戦禍の中逃げ惑う子供だったのかもしれません。
経験したことや映像などでインプットされたこと以外は夢に見ることが出来ないとしたら、こう考えることも不自然なことではないのかもしれません。
最後に
あなたは、自分が経験したことのない現実を夢に見たことはありませんか?
人間の脳とは、まだまだ解明されていないことが多いようです。
科学で証明されていることだけが真実というのは、あまりにも「夢」がないと思います。
蛇足ですが…
私は最近、夢を見ているときにその夢の中でハッとして目が覚めたら、それがまだ夢で、それを無限にループする夢を見たことがあります。
それが、全て悪夢だったため、本当に目が覚めたときもしばらく茫然自失、ここが自分が毎日眠っているベッドなのかどうかを実感するまでにしばらく時間がかかったという夢をみました。
目覚めた朝の寝覚めの悪さといったら…全身が筋肉痛でしたw