こんにちは。
はるき ゆかです。
映画「暗黒女子」の感想です。
お嬢様学校の聖母マリア女子高等学院の文学サークルで起きた転落事故。
文学サークルの部長・白石いつみの死の謎は解き明かされるのか。
「暗黒女子」 あらすじ
セレブ女子高生が通う、聖母女子マリア女子高等学院。ある日、学院の経営者の娘で、全校生徒の憧れの的だった白石いつみがなぞの死を遂げる。校舎の屋上から転落したのだが、自殺か他殺か、それとも事故なのかもわからない。やがて、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が学院中に広がっていく。いつみの親友だった澄川小百合は、サークルの会長を引き継ぎ、部員が自作の物語を朗読する定例会を開催する。今回のテーマは「いつみの死」。それぞれを”犯人”と告発する作品が発表されていく。物語は5つ、動機と結末も5つ_。果たして真実はあるのか?(C)2017「暗黒女子」製作員会 (C)秋吉理香子/双葉社
[引用元]Amazonプライムビデオ「暗黒女子」あらすじ
【監督】耶雲哉治
【出演者】清水富美加 飯豊まりえ 清野菜名 玉城ティナ 小島梨里杏 平祐奈 千葉雄大
思春期特有の自意識

物語の舞台は、セレブ女子校。
私は女子校出身ではないので、わからない部分も多いのですが、下級生が上級生に憧れるというのはよくあることなのでしょうか。
女子ばかりという閉鎖的な空間での特有の自意識の高さは、共学校にはない、妖しく美しいもののようです。
さらに、セレブな家庭の女の子と特待生という違った立場の少女の蔑みと妬み。
それがとてもよく描かれていると思います。
やはり、身の丈にあった場所というものは存在するようです。
白石いつみ(飯豊まりえ)は、学院の校長の娘で、文学サークルを主催していました。
彼女の親友・澄川小百合(清水富美加)と共に活動しており、学院の中でも、数人の選ばれた部員で構成されています。
四つの物語と最後の一つの物語

物語は、文学サークル恒例の「闇鍋」朗読会からスタートします。
いつみ亡き後、主催と進行役は澄川小百合です。
今回のテーマは「白石いつみの死」。
白石いつみの死は、自殺なのか、他殺なのか、事故なのか…。
この文学サークルを主催していたいつみの死について、部員が各々小説にし、朗読するのです。
これは、ある意味、罪のなすり合いのようなもの。
しかし、それぞれの小説はとても良くできていて、納得させられるものでした。
二谷美礼(平祐奈)は高岡志夜(清野菜名)を
小南あかね(小島梨里杏)は二谷美礼を
ディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)は小南あかねを
高岡志夜はディアナ・デチェヴァを…それぞれ告発する小説を書きます。
そして、最後の一つは…。
5つの小説という形をとった「白石いつみの死」の真相の告発文です。
主要キャストの女優さんたちが、みなさん、とても個性的で、美しく妖しい魅力を持っています。
美少女たちのさまざまな感情が交錯し、正直、想像していた以上に、素晴らしい映画だと思います。
もう少し、女子高生向けの映画なのかと思っていたので…。
原作は有吉理香子氏の小説なのですが、残念ながら私は読んでいないので、機会があれば映画との違いなどを考えながら読んでみたいと思っています。
本当の暗黒女子とは?

白石いつみは、聖母マリア女子高等学院の全生徒の憧れの存在でした。
優しく、明るく、美しいいつみは太陽、その側にひっそり寄り添ういつみの親友の澄川小百合は月。
朗読会の最後の一つの小説で、真実がわかるのですが、この映画のタイトルの「暗黒女子」。
最も暗黒女子なのは一体誰なのか…は、最後にわかります。
朗読された小説がそれぞれ真実であれば、みんなが「暗黒女子」に見えるのですが。
真相がわかったあとも、少女たちは今まで通り、文学サークルの活動を楽しく続けていくのでした。
ある意味、そこが一番怖かった部分だとも言えます。
惜しい二人の女優
白石いつみが亡くなったあと、副部長だった澄川小百合が文学サークルを引き継ぐことになります。
そして、ラストシーンで新たな部員を小百合が勧誘します。
とても清楚で美しい、文学少女です。
その役を、唐田えりかさんがされています。
そして、澄川小百合は、清水富美加さん。
清水富美加さんは、御存知の通り、某宗教団体に出家されましたし、唐田えりかさんは不倫報道で、今はほぼ女優活動をされていません。
蛇足ですが、何だか、もったいないなぁという残念感が、最後のシーンに残ったことを書いておきたいと思います。
もちろん、唐田えりかさんに関しては、引退されたわけではないので、いつかその演技を観れる日が来るかもしれませんが。
最後に
映画「暗黒女子」の感想でした。
もう少しソフトなミステリー映画だと思っていたのですが、なかなか美しい中にも妖しさもあり、残酷なシーンも出てきます。
そのため、いろいろな視点から楽しめる映画だと思います。
女子校育ちの方も、そうでない方も、ぜひおすすめの映画です。
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