ドラマ「正義の天秤」最終回 ネタバレ感想 主演・亀梨和也|弁護士の矜持

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こんにちは、はるき ゆかです。



ドラマ「正義の天秤」最終回の感想です。

鷹野弁護士は、やはり最後まで真の弁護士でした。

絞り出すような鷹野の弁護に、胸が熱くなります。

そして、久美子の病状も少しづつ快方に向かって…。

ドラマ「正義の天秤」最終回の感想 はじめに

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あらすじ

少女監禁誘拐殺人事件の犯人・南野一翔が、鷹野(亀梨和也)に弁護を依頼する。南野は罪を認めており、争点は無期懲役か死刑かの一点。担当検事は一ノ瀬(萩原聖人)。鷹野は、調査の中で、南野が父親の虐待から逃れるために改名していたことを知る。南野の公判、天才弁護士・鷹野と検察庁のエース・一ノ瀬の火花を散らす弁論が展開される。そして、全ての真相が明らかとなった時、鷹野は弁護士生命をかけた大きな決断をする…。

[引用元]NHK「正義の天秤」公式サイトSTORY

登場人物

鷹野和也/亀梨和也
元外科医の敏腕弁護士。口癖は「弁護は治療だ」「ワクワクしてきた」。

佐伯芽依/奈緒

新米弁護士で、師団坂法律事務所創始者の娘。

杉村徹平/北山宏光

元ニートのオタクの弁護士。コンプレックスの塊だが、自分の経験から人の心を読むのが得意。

梅津清十郎/佐戸井けん太

元刑事の弁護士。刑事事件を得意としている。

桐生実雪/大政絢

元裁判官のエリート弁護士。聡明で容姿端麗。優秀だが融通が利かない部分もある。

佐伯真樹夫/中村雅俊
師団坂法律事務所の創始者のカリスマ弁護士。鷹野を召喚した人物。病により急逝する。

雨宮久美子/大島優子

鷹野の恋人。暴漢に襲われ心身症に陥り、入院中。

西園寺清隆/竹中直人
師団坂弁護士事務所の弁護士。圧力をかけたり、裏取引をしたりする曲者。

冨野静子/山口智子
師団坂協会の女性牧師。芽依に慕われており、鷹野とも懇意にしている。

ドラマ「正義の天秤」最終回の感想

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少女誘拐殺人事件の犯人・南野一翔

南野一翔(千葉雄大)は、少女誘拐殺人の罪で逮捕され、師団坂弁護士事務所に弁護を依頼してきました。

南野は、幼少期、父親のDVに悩まされ両親は離婚。

南野は、父親に指を切断されたと証言しています。

父親のDVの影響もあるかもしれませんが、南野はサイコパスです。

少女を殺害したことより、中学生のときに万引きで二回補導されていることが、量刑に影響を及ばすのではないかと心配しているのです。



佐伯芽依弁護士(奈緒)が、南野に最初に接見したとき有名なサイコパス診断の問題を出し、芽依が一般的な答えを出したため、弁護士を鷹野弁護士(亀梨和也)に変えてくれと言いました。

これも南野は初めから決めていたことなのでしょう。

ゆか
ゆか

まるで子供のような可愛らしい顔をした南野は、心底ヤバい奴だったようです。

あなたは必ず私に協力する

鷹野弁護士は、一ノ瀬検事(萩原聖人)に「あなたは必ず私に協力する」と言われた言葉を反芻し、久美子の捜査資料を読み込み、南野の欠損した薬指のことを思いめぐらせています。

そして、鷹野はやっと久美子(大島優子)があと一歩までたどり着いた場所に追いついたのです。



そんなとき、久美子が風邪をこじらせ、肺炎を起こして入院したという知らせを静子(山口智子)から受けます。

ゆか
ゆか

久美子さんは今、死に直面しています。鷹野は早く決着をつけなければとさらに思いを強くしたと思います。

南野の本当の名前

鷹野弁護士が辿り着いたあること。

それは、南野一翔という名前は、改名後の名前だということです。

改名前の名前は「キムラヒデユキ」。

両親が離婚して木村から南野へ変わり、父の名前の一文字が使われていた自分の名前をそのとき一緒に変えたのです。



キムラヒデユキは、木村英之。

鷹野弁護士はずっとキムラヒデユキは大人だと思っていたのですが、事件当時18歳以下の少年で探してもらった結果、二度の万引きで補導されていた木村英之に辿り着いたのです。

ゆか
ゆか

鷹野は、南野がぽろりとこぼした「二度の万引きで補導」という言葉から、安倍川事件の犯人が少年だったら…と推理したのです。

事件は元から間違えていた

事件当初、四方田一家殺害事件・通称「安倍川事件」は、四方田夫妻に恨みを持つ人間の犯行とされていましたが、実はそうではなかったのです。

犯人の南野が一番最初に殺害したのは、娘の己奈さんでした。

南野は、己奈さんへのイタズラ目的で四方田家に侵入し、抵抗する己奈さんを殺害後、それを目撃した四方田夫妻も殺害したというのが事件の真相だったのです。

久美子はそこまでたどり着いていました。

ゆか
ゆか

久美子さん、本当に優秀な弁護士だったんですね。優秀であるがゆえに、あんなひどい目に遭わされたのですが…。

南野の悪運の強さ

南野は四方田一家を殺害したあと、100円玉に四方田氏の血液をつけて、道に置いておきました。

そして、それを拾ったのがまさかの四方田氏と金銭トラブルを起こしていた又吉氏でした。

彼は、おそらく少し知的障害のある人だったようです。



その100円をポケットに入れて、自販機でジュースを買ったと言います。

そして、ポケットには四方田氏の血痕が…。

いくつかの恐るべき偶然が重なって、又吉氏は死刑となり、既に執行されています。



「安倍川事件」の犯人が南野であり、さらにそれに辿り着いた久美子まで襲ったのです。

ゆか
ゆか

おそるべきサイコパス。南野役の千葉雄大さん、迫真の演技。罪悪感など微塵もない、観ているだけで背筋が寒くなるような殺人鬼です。

南野は自分の欠損した左手の薬指に関して自供を始めます。

己奈ちゃんを襲ったときに、指を噛まれたため、自分で切り落としたというのです。

そんなことが出来てしまうのも、本当に怖ろしい。

久美子はそんな殺人鬼と対峙していたのです。



久美子の病室に忍び込んだのも、南野でした。

鷹野に弁護を頼んだのは、あれだけ有能な弁護士の恋人ならきっと優秀な弁護士だからだと思ったからと。



佐伯芽依弁護士に怒鳴りつけられた南野は、自分のことを世界中がいじめるから仕方なかったんだと言って「僕は死ぬのが怖い。鷹野先生、僕を守ってください」と訴えます。

何人も殺害しておいて、自分は死ぬのが怖いとは…。

ゆか
ゆか

このときの鷹野弁護士の表情。怒りとも恐怖ともとれる瞳。亀梨くん、さすがの演技でした。

南野は正真正銘の人の心が全くわからないサイコパスです。

復讐の鬼に

鷹野弁護士は、師団坂弁護士事務所を何も言わずに去っていきました。

ルーム1のメンバーは、鷹野が弁護士を辞めて復讐の鬼になろうとしているのではないかと心配しています。

鷹野が弁護士を辞めず、復讐を遂げるには南野を死刑にすること。

しかし、そんなことが可能でしょうか。

検察側は、死刑を求刑してくるでしょう。

弁護士は被告のために働くのが仕事です。

鷹野弁護士は、南野を許すことは決してできないと思います。

鷹野和也は、どう決着をつけるのでしょうか。

ゆか
ゆか

もう既に安倍川事件については、南野が自白する以外罪を問うことはできません。今回の少女誘拐殺人では、死刑に出来るかどうか。ただ、少女の母親は死刑を望み、それが出来ないなら無罪放免にして自分が南野の命を奪うと言います。

見事な幕引き

一ノ瀬検事と鷹野弁護士は、法廷で戦うことになります。

検察側は、南野に死刑を求刑します。

そして、弁護側の弁論に入り、鷹野弁護士は遺族の母親の気持ちに同意します。

そのとき、鷹野は弁護士バッヂをつけていません。

弁護士である前に、鷹野和也としての気持ちを法廷にぶつけます。



しかし、久美子の捜査資料の最後にメモ書きされていた言葉に鷹野は従うのです。

復讐心を抑え、弁護士としての仕事を全うするのです。



誇り高き、鷹野弁護士の姿に涙が止まりませんでした。

南野はそこでやっと人間の心を取り戻し、言葉にならない叫び声を上げます。

ゆか
ゆか

亀梨くん、どんどん素敵な俳優さんになっていきますね。見た目の美しさも去ることながら、この法廷のシーンは、とにかく抑制した演技が素晴らしかった!

最後は、救いもあって素晴らしいラストシーンでした。

肺炎から生還した久美子のふわりとした笑顔と鷹野の優しい瞳が、本当に美しいシーンでした。

ドラマ「正義の天秤」最終回の感想 最後に

ドラマ「正義の天秤」最終回の感想でした。

鷹野弁護士は、やはり素晴らしい弁護士でした。

個人的な気持ちを抑え、弁護士としての仕事を全うしました。

それは、久美子が安倍川事件捜査資料にも書かれていて、二人でキャッチボールをしていたときにも久美子が鷹野に言った言葉でもありました。

それがどんな言葉だったのか、本作最終回はNHKプラスで観ることが出来ますので、未見の方はぜひ!

以下の記事で、第4話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧ください。

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