映画「君の膵臓をたべたい」感想|死へ向かう不安の中で

さくら

こんにちは。

はるき ゆかです。

映画「君の膵臓をたべたい」の感想です。

余命宣告をされている少女の明るく眩いまでの日々。

「君の膵臓をたべたい」というタイトルの意味が、切なく美しいです。

「君の膵臓をたべたい」 あらすじ

高校のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに母校の教師になった【僕】。彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヵ月を思い出していく__。膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】と咲良良は次第に一緒に過ごすことに。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。咲良良の死から12年。結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた。そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を越えて伝えたかった本当の想いを、2人は知る__。(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

[引用元]Amazonプライムビデオ「君の膵臓をたべたい」あらすじ

【監督】 月川翔

【出演者】 浜辺美波 北村匠海 大友花恋 長野里美 北川景子 小栗旬

振り回される僕

ケーキバイキング

『僕』は母校の教師になりました。

それは、桜良のある一言から決めたことでした。

高校生の頃の『僕』は、他人に興味がなく友達もいないし、ちょっと根暗な高校生で、図書委員をしています。

ある日、学校の図書館で声を掛けて来たのは同じクラスの山内桜良でした。

「昔の人は、どこか悪い所があると動物のその部分を食べるとその病気が治ると信じられていた」

彼女は膵臓の重い病を患っていました。

それを知ったのは、『僕』が盲腸で入院していたとき、「共病文庫」という闘病日記を拾ったことがきっかけでした。

それは、桜良が日々書いていたものでした。

おそらく、桜良はわざと『僕』の前に落としたのだと思います。

それは、ストーリーが進むにつれて感じることができます。

桜良は、クラスの人気者で、僕は一度も口を聞いたことがありませんでした。

そして、『僕』は病気のことは誰にも言わないと桜良に約束します。

それから、桜良は『僕』をいろいろな場所に連れ出します。

桜良は、死ぬまでにやりたいことをリストにしていて、それを1つづつ実現していきたいようでした。

日曜日にスイーツパラダイス(ケーキバイキング)に一緒に行ったり、博多に一泊旅行に出かけたり…。

旅行のときに、「真実か挑戦か」というゲームをします。

このゲームが、映画全編にわたっていろいろな意味を持ち始めます。

その間も、彼女はとても元気で明るく、余命宣告されているようには一見、見えません。

桜良が元気に振る舞っていた意味を知って

さくら

映画を観始めたとき、浜辺美波さんの演技が、何だかとてもぎこちなく感じていました。

「元気で明るい女の子」を演じる彼女が、どこか空々しい感じがしていたのです。

評判も良く、評価も高い映画だったのに、浜辺美波さんの演技がちょっと残念だな…と思っていました。

しかし、それは当然のことだったのです。

高校生の女の子が余命宣告をされて、本心から明るい気持ちでいられるわけがないのです。

ただ、単に浜辺美波さんの演技力がないのだと思っていましたが、その真逆でした。

桜良の「共病文庫」は、彼女が亡くなったあとに『僕』だけが読むことを許されていました。

「共病文庫」には、彼女の素直な闘病の辛さや死ぬことへの恐怖や不安が綴られています。

そして、『僕』のことがずっと前から好きだったことも…。

それを桜良が亡くなったあとに、『僕』が読むシーンで、全てがわかります。

これだけの不安に耐えていた桜良の日々の明るさが、どこか空々しいのは当たり前のことでした。

どれだけ辛く苦しい日々だったか…。

それでも、人に知られないように明るく元気に生きた桜良。

『僕』がお門違いだとは思いますが…と言いながら、桜良のお母さんの前で号泣するシーンは、私も涙腺崩壊でした。

それをここまでうまく表現できる浜辺美波さん、これから他の作品もぜひ観てみたいと思わせてくれる素晴らしい演技力の女優さんです。

そして、余命宣告をされていてもそうでなくても、面倒でもまどろっこしくても、人は人と関わり、精一杯生きることがどれだけ大切なことかを教えられました。

人は、いつ死んでしまうかなんて、誰にもわからないのです。

最後に

映画「君の膵臓をたべたい」の感想でした。

文章を書くこと、読むことは、本当の気持ちを伝えるための素晴らしい方法だということを改めて感じることが出来ました。

住野よる氏の原作本も、ぜひ読んでみたいと思います。


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