ドラマ「ナイト・ドクター」第9話 ネタバレ感想 主演・波留|異なる価値観

ambulance

こんにちは。

はるき ゆかです。



ドラマ「ナイト・ドクター」第9話の感想です。

今回は、臓器移植に関する価値観の違いでナイト・ドクター5人がぶつかり合うことに。

臓器移植は本当に難しい問題ですが、ドナー登録を決めた心美ちゃんの気持ちが切ないです。

誰もがどんな状況でも「生き抜く」ことを信じ、「人の役に立っている」と思っていてほしい。

ドラマ「ナイト・ドクター」第9話の感想 はじめに

手術

登場人物

朝倉美月/波瑠
どんな患者も受け入れるという信念を持つ。6年目の医師。優しいお節介。

成瀬暁人/田中 圭

かつて美月と同じ救命救急センターにいた医師。11年目の医師。クールで優秀。

深澤新/岸 優太(King & Prince)

元内科医だったが、ナイト・ドクターに任命された。研修医あがりの4年目の医師。現在、成長中。

高岡幸保/岡崎紗絵

美月の同僚のナイトドクター。医師としての責任感が強く、一目置かれる存在。3年目の医師。努力家で勉強熱心。

桜庭瞬/北村匠海

ナイト・ドクターチームのムードメーカー。研修医上がりの3年目の医師。柏桜会の御曹司。

根岸進次郎/一ノ瀬颯

日勤の救命救急医。

益田舞子/野呂佳代

救命救急センターの看護師。肉食系女子で、看護師としては優秀。

新村風太/櫻井海音

救命救急センターの看護師。周りを良く見ている気が利く看護師。

嘉島征規/梶原善

日勤の救命救急医。ナイト・ドクターを見下している。上にはへつらい、下には偉そう。

桜庭麗子/真矢ミキ

柏桜会本院の会長。桜庭瞬の母親。

八雲徳人/小野武彦

柏桜会あさひ海浜病院院長。優しい人柄。

本郷 亨/沢村一樹

ナイト・ドクターチームの指導医。厳しいが根は優しい。

あらすじ

朝倉美月(波瑠)は、深澤新(岸優太)と彼の妹で病院の外出許可を得た心美(原菜乃華)、岡本勇馬(宮世琉弥)とキャンプを楽しんだ。しかし、病院に戻った心美の容態が急変。緊急手術で安定はしたが、間もなく退院も望めそうな時に起きた心美の異変に深澤は衝撃を受ける。

数日後、美月が高岡幸保(岡崎紗絵)、桜庭瞬(北村匠海)たちと心美の心配をしていると、本郷亨(沢村一樹)が深澤の休職を告げる。深澤は心美の面倒をみなければいけないので仕方がないと言う成瀬暁人(田中圭)に幸保と桜庭は賛同。美月は深澤の看病疲れを心配し、仲間たちに心美の見舞いに行くことを提案する。

次の日、美月たちが心美の見舞い行くと何やら深澤と揉めている。心美が臓器提供ドナーの登録がしたいと深澤に同意を頼んで揉めていたのだ。深澤は心美のドナー登録に大反対。さらに揉める兄妹だが、成瀬は二人が話し合って決める事だと美月たちと病室を出る。目の前で繰り広げられたドナー提供問題に美月と桜庭の心境は複雑だ。

そんな夜、病院近くで総合格闘技の試合があり、負傷した選手たちが次々に運び込まれるため美月たちは大忙し。美月と幸保がようやく休憩していると深澤が来た。そして、深澤は美月に心美を説得して欲しいと頼む。だが、美月は母親がドナーだったことを話して断った。仕事に戻った美月たちと入れ替わりに桜庭が来る。桜庭にも心美のことを話す深澤。心美の死を待っている人がいると思うとゾッとすると言う深澤に、桜庭は思わずつかみかかってしまった。

[引用元]フジテレビ「ナイト・ドクター」公式サイトSTORY

今回は、「臓器提供」という難しい問題に直面するナイト・ドクターたち。

それぞれの価値観がぶつかり合って…。

ドラマ「ナイト・ドクター」第9話の感想 

臓器提供ドナー登録

深澤(岸優太)の妹の心美(原菜乃華)は、まだ16歳ですが、血管の重い病気を患っています。

しばらく落ち着いていたのですが、ある日病気が急変。

手術を受けることになってしまいます。

手術は成功しますが、深澤は妹についてやりたいからとしばらく休職することになります。

ゆか
ゆか

前回は、彼氏の勇馬くんと兄と美月の4人でWデートをしたばかりなのに。若い子が重い病気を患っているのは、本当に心が痛みます。

心美は、手術が終わって落ち着いたとき、臓器提供のドナー登録をしたいと兄に告げます。



心美ちゃんは、何か思うところがあるようです。

Wデートのときも、美月(波瑠)に兄に自分の病気のことでいろんなことを我慢させてきたと言っていました。

兄がやっと見つけたやりがいのある仕事の邪魔をしたくないというのです。

まだ16歳なのに、いろんなことを考えていて心美ちゃんはすごくいい子です。

揉める兄妹

美月は、「明日の出勤前に、みんなで心美ちゃんのお見舞いに行こう」と提案。

幸保(岡崎紗絵)は「また出た、お節介」と皮肉るが、同僚が困っているときには助け合わなければと美月は考えています。

さらに成瀬先生(田中圭)は、家族の問題だから他人が首を突っ込むことじゃないと言います。

家族がいない人はどうすればいいんですか?という美月に、桜庭(北村匠海)はお見舞いに行くことに賛成します。

そして、あくまでも、深澤兄妹の問題ではあるが少しだけみんなで顔を出すことに決まります。



しかし、病室に向かった4人は兄妹が言い争っているところに出くわします。

心美がドナー登録したいと言ったことに、深澤はまるで心美がすぐに死んでしまうかのように感じたのか「絶対認めない」と声を荒げていたのです。

ゆか
ゆか

深澤くんの気持ちもわかりますが、このとき桜庭くんはどんな気持ちでいたのでしょうか。そして、母親が臓器提供をした美月も。

深澤は、かなり取り乱して、ドナーを待っている人がどれだけたくさんいるか知ってる?と聞く心美に「そんなこと知るかよ。他の誰かが生きるためになぜおまえの身体にメスを入れなければならないんだ!」と言って…。

成瀬先生以外は、桜庭が心臓の移植手術を受けたことを知りません。

そのため、それぞれが臓器提供についての考えを口にし、桜庭はおそらくかなり傷ついていると思います。



ちなみに私もドナー登録をしています。

これは私の個人的な考えですが、私は人間は死んだら魂だけになって、身体はいらないものだと思っています。

私は家族もいませんし、出来ればドナーを待っている人が助かってくれればその方がいいとずっと考えています。

そう考えるようになったのは、20代のとき重い胃の病気になったからです。

他の臓器は元気なはずなので、それならもし私が死んだらドナーを待っている人に使ってもらいたいと。

しかし、両親が生きていれば反対したかもしれませんが…。

桜庭の罪悪感

桜庭の心臓移植の提供者は、美月の母でした。

美月はそれをもちろん知りません。

桜庭は、知っているようですがそれは美月には絶対に言えないことです。

深澤が言った言葉が胸に突き刺さった桜庭は、そっと自分の心臓に手を当てて罪悪感に苛まれてしまいます。

何も悪いことはしていないのに、誰かの死によって自分が生かされているのかと思うとたまらない気持ちになったようです。

ゆか
ゆか

心美ちゃんのことは別として、桜庭くんが罪悪感を感じる必要は全くないと思います。死んだら臓器を使ってほしいと意志表示した人から正式に心臓移植に受けたのですから。しかし、同じ医師でもいろんな考え方があります。これは、医師に限らず永遠の課題だと言えるでしょう。

筋肉祭り

あさひ海浜病院の近くの会場で、総合格闘技の試合が行われていました。

それもヘビー級。

多くの選手がケガをして運ばれてきました。

深澤が休職中ということもあり、その日は本郷先生(沢村一樹)を入れても4人しかいないナイト・ドクター。

美月と幸保、成瀬先生が中心になって選手たちの治療を行いますが、看護師の益田さん(野呂佳代)だけはテンションが高いw。

マッチョ好きのようです。



重い問題である臓器移植のドナーについてのターン。

こういうときに、少し笑いが盛り込まれているのは少しホッとする演出だなと思いました。

ゆか
ゆか

野呂佳代さん、いい味だしてますね。本当の看護師さんの雰囲気がすごく出ていると思います。これから、他の作品でも活躍に期待!

心美が臓器提供の意志表示をする理由

心美ちゃんが臓器移植のドナーになりたいと思ったことには理由がありました。

心美ちゃんは子供の頃からずっと病気で入退院を繰り返し、自分のことを人に(特に兄に)迷惑ばかりかけて来たと思っています。

そんな自分が臓器移植のドナーになることで、人の役に立てると思ったのです。



深澤は、妹が臓器移植を待っている人の為にドナー登録したいと言ったのだと思っているようですが、心美ちゃんがドナー登録したいと言ったのは「自分の為」だったのです。

もちろん、病気になった心美ちゃんは何一つ悪いことはしていません。

しかし、心美ちゃん本人は、自分は何の役にも立っていないと思っているのです。



深澤は心美ちゃんの病気を絶対に治すと心に決めていますが、それと同時に「心美が死んでしまうかもしれない」という恐怖といつも闘っているのだと思います。

それで、ドナー登録の話をされたとき、その恐怖が一気に噴き出してしまった…。



ある日、深澤と桜庭が二人だけになったとき、桜庭が「自分のためなんじゃないかな」と言います。

すると、深澤は桜庭の言ったことを勘違いして「そうだよ!自分のためだよ。あいつが万が一死んで身体を傷つけられることが耐えられないんだよ。心美が死ぬのを待っている奴がいるのかと思うとゾッとするんだよ」と言ってしまいます。

桜庭は「そんな言い方ないだろ!お前それでも医者か!」と言って、胸倉を掴み、揉みあいになる二人。

ちょうど他の3人がやって来て、止めることは出来ましたが二人の間には大きな亀裂が。

ゆか
ゆか

深澤くんの気持ちはわかりますが、もう少し人の話をちゃんと聞くべきだと思います。心美ちゃんの話も、桜庭くんの話も。二人とも深澤くんの気持ちをちゃんと考えてくれているのです。

レシピエントの気持ち

深澤は、美月から桜庭が深澤の代わりに仕事をしていることを聞かされ、話をしにやって来ます。

桜庭に痛いところつかれて、勝手に頭に来て悪かったと謝ります。

そのとき、桜庭はみんながいる前で「俺、レシピエントなんだ」と告白。

桜庭は心美ちゃんのようにドナー登録を希望してくれる人がいなかったら、今、この世にいなかったと。

だから、深澤の言葉にカッとなってあんなこと言ってしまって悪かったと桜庭も深澤に謝りました。



やはり、桜庭は罪悪感を持って生きているようです。

誰かの大切なものをもらって生きているのに、自分にそんな価値があるのかと…。

ゆか
ゆか

桜庭くん…。彼は一生こんな負い目を感じて生きていかなければならないのでしょうか。臓器提供してくれた人はきっとそんなことは望んでいないはずです。自信を持って生きてほしい、そう思っているはずです。

戻って来た深澤

深澤は、心美ちゃんの本心を聞きに病室へ。

心美ちゃんは桜庭と同様、自分のためにドナー登録を希望したのだと言います。

深澤は、やっと心美ちゃんの本心を直接聞くことが出来たのです。

そして、心美ちゃんは兄が仕事を休んでいることも辛いのです。

兄がやっと見つけたやりがいのある仕事だから。



深澤は、休職を急遽取りやめて、ナイト・ドクターの仕事に戻ります。

帰った途端、血液センターに足りない輸血用血液を受け取りに行くよう指示されます。

それが、患者さんを救ったのです。

輸血とドナー登録。

重さは少し違うけれど、誰かの善意で行われた献血が人の命を救うのだとわかった深澤は、心美ちゃんのドナー登録をしたいという気持ちが少し理解できたようです。

ゆか
ゆか

ここで、何気なく深澤くんに輸血用血液を取りに行くように指示した本郷先生。さすがです。輸血で人が救われること、そしてそれと同じように臓器提供者のおかげで人が救われることを自然に深澤くんに教えたのです。

ドナーの家族

深澤は、心美ちゃんの気持ちを理解することは出来ましたが、まだ踏ん切りがついていません。

その日、屋上でBBQ大会をしていた5人。

美月が深澤に、自分の母がドナー登録していたことを話します。

美月の母はいつも自分のことより人を優先する人でした。

そして、実際に母のドナー登録カードを深澤に見せました。

美月は、母の身体が臓器提供されたあととても虚しい気持ちになったといいますが、ある日レシピエントから届いた「サンクスレター」を見て、悲しい気持ちが少しづつ変わっていったのです。

母の臓器提供のおかげで誰かが元気に生きてると思ったら、心が和らいだと。

その美月の言葉を聞いて、そっと涙を流す桜庭。

ゆか
ゆか

桜庭くんも、臓器提供者の家族である美月の言葉を聞いてずっと負い目だった気持ちが軽くなったようです。病気って本当に辛いものですね。臓器提供してもらった家族にこんな風に言ってもらえると、生きていてよかったと思えるはずです。

このカードを使うことがないように

深澤は、心美ちゃんの気持ちを尊重してドナー登録カードにサインをしました。

いつか、誰かの役に立つかもしれないからと。

そして、既に心美ちゃんが生きていることで役に立っていると深澤は言います。

「心美がいるから俺は仕事を頑張れる」から。

しかし、決してこのドナー登録カードが使われることがないようにと心美ちゃんの病気を絶対に治すと心新たにする深澤でした。

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ドラマ「ナイト・ドクター」第9話の感想 最後に

ドラマ「ナイト・ドクター」第9話の感想でした。

今回は重いテーマでしたが、ドナー登録の意義について知ることが出来ました。

そして、ラストシーンで救急隊員の星崎さんから電話で急病の患者の搬送依頼が入りますが、何故か本郷先生は美月に「断れ」と言います。

いつもは受け入れる本郷先生が何故?

きっと何か理由があるはずです。


以下の記事で、第8話の感想を書いています。
よろしければ併せてご覧になってみてください。


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