映画「ヒトラーの忘れもの」感想|戦争は悲劇しか生まない

こんにちは。

はるき ゆかです。



映画「ヒトラーの忘れもの」の感想です。

観終わったあと、しばらく放心状態になりました。

安直な言葉しか思い浮かびませんが、戦争の悲惨さを改めて痛感させられる映画でした。

まだあどけない顔をした少年たちが、こんな思いをしていたなんて…。

「ヒトラーの忘れもの」 あらすじ

1945年、ナチス・ドイツによる占領から解放されたデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜の少年ドイツ兵が駆り出された。ナチを激しく憎んでいたデンマークのラスムスン軍曹は彼らに容赦ない暴力と罵声を浴びせるが、飢えや、地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく少年兵たちを見て、次第に彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。やがてラスムスンは、帰郷を願う少年たちの切なる願いを叶えてやろうと胸に誓うようになるが、その先には思いがけない苦難が待ち受けていた…。©2015 NORDISK FILM PRODUCTION A/S & AMUSEMENT PARK FILM GMBH & ZDF

[引用元]Amazonプライムビデオ「ヒトラーの忘れもの」あらすじ

【監督】マーチン・サントフリート

【出演者】ローラン・ムラ ミゲル・ボー・フルスゴー ルイス・ホフマン

ナチスを憎むデンマーク軍

第二次世界大戦中、ヨーロッパの多くの国を占領下におき、ナチス・ドイツがどれだけ非道なことをしてきたかは、周知の事実です。

デンマークもそんなドイツ軍の占領下に置かれていました。

しかし、フランス、ベルギー、オランダなどがドイツ軍に屈する中、デンマークだけはユダヤ人を強制収容所に送ることを断固として拒否した国として知られています。

映画の中でも、デンマーク軍がどれほどドイツ軍を憎み、恐れていたかが描かれています。

そして、ドイツ軍によって海岸線に埋められた地雷の除去を、捕虜として捕えられていたドイツ軍の少年兵たちに行わせるのです。

しかし、なぜ、少年兵だったのでしょうか。

多くのいたいけな少年兵が犠牲に

黒煙

地雷の除去に駆り出された少年兵たちに対して、当初、デンマーク軍のラスムスン軍曹は、食べ物を与えず、罵倒し暴力を振るいます。

しかし、少年兵たちが空腹のため家畜の餌を盗み食中毒になったり、懸命に地雷を除去しながらひとりまたひとりと命を落としていく様を見て、ラスムスンは少しづつ疑問を持ち始めます。

地雷が暴発して負傷した一人目の少年兵は、泣きながら「お母さん!家に帰りたい!母さん!」と叫びます。

ケガをしたときに母を呼ぶほどまだ幼い少年たちが、命がけで地雷を除去する姿に胸が痛くなります。

少年たちは、捕まえた昆虫に名前を付けたり、ねずみを籠に入れて飼っていたり…まだ本当に子供なのです。

地雷除去作業は、多くの少年兵がその任務を命じられており、その半数が亡くなったり負傷しているとのことです。

大人のドイツ兵に対する恐怖心が、デンマーク軍にはあったのかもしれません。

ラスムスン軍曹が「まだ子供なんだ」と言っても、

「ドイツ軍だ。何をするかわからない」という大尉の言葉からもわかります。

無抵抗な少年兵であっても、ドイツ軍なのだからと。

登場人物の中に、まだ幼い双子の少年兵(ヴェルナーとエルンスト)がいて、二人は支え合って地雷除去の作業をしていました。

故郷のドイツに帰ったら、二人で会社を興そうと誓い合っています。

その双子の兄・ヴェルナーが、作業中に地雷が暴発して亡くなってしまいます。

取り乱し、錯乱状態になる弟・エルンストが可哀想で…観ていられませんでした。

ある日、少年兵たちが収容されている小屋の近くに住む農家の少女が、地雷未撤去の地帯に足を踏み入れてしまいます。

その農家の娘の母親からも、少年兵たちは冷たい目で見られ、食中毒になったときには「いい気味だ」と笑われていたのですが、少年兵たちは少女を助けようとします。

そのとき、エルンストだけはひとりで小屋に残っていたのですが、気がつくと少女に近づき、動いてしまいそうになる少女の気をエルンストがひきつけながら救助の少年兵を待ち、少女は無事助けられます。

そして、兄を失って気力を亡くし、自暴自棄になっていたエルンストはそのまま…。

そのすぐあと、さらに大きな事故が少年兵たちを襲います…。

ドイツ軍の兵士として戦っていたとはいえ、少年兵たち自身も戦争の被害者です。

この映画を観て、地雷除去作業を少年兵がやらされていたことを初めて知りました。

戦争は、本当に悲劇しか生まない…。

地雷ほどやっかいで悪意に満ちた兵器はない

今現在も、まだ世界中に地雷が除去されないまま残っている地域が多くあります。

地雷は命を奪うというよりも、兵士の手足を負傷させ、他国の兵士に戦意を喪失させるために使われるといいます。

さらに、戦争が終わっても除去しない限り、ずっと残り続け、人を傷つける兵器です。

兵士だけでなく、一般市民にも多くの被害者がいます。

どれだけやっかいで悪意に満ちた兵器なのか。

最後に

映画「ヒトラーの忘れもの」の感想でした。

すごくいい映画でした。

この映画のラストシーンには、救いがあります。

駆け出していく少年たちの未来が幸せなものでありますように。

ぜひ、観ていただきたいおすすめの一本です。



以下の記事で映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」の感想を書いています。
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ヒトラーの忘れもの(字幕版)