ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第10話 ネタバレ感想 主演・鈴木亮平|死者1名

black smoke

こんにちは。

はるき ゆかです。



ドラマ「TOKYO MER」第10話の感想です。

今回は、本作の中でどの作品より悲しい結末でした。

まさか、想像もしないMER初めての死者1名は…。

あまりにも悲痛な喜多見チーフの姿が今も瞼に焼き付いています。

次回は最終回ですが、どんな結末を迎えるのでしょうか。

ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第10話の感想 はじめに

SNS

登場人物

喜多見幸太/鈴木亮平
MERのチーフドクター。僻地や紛争地での医療従事経験があり、危険を顧みず、どんなときも諦めない。患者への診断は的確で手術などの処置の素早さは驚異的。いつも身体を鍛えており、笑顔を絶やさない。患者に優しく自分に厳しい。趣味は筋トレ。

弦巻比奈/中条あやみ

東京海浜病院の循環器外科で研修中の医師。MERのメンバー。慎重に検査をし、手術に臨むことを理想としているので、喜多見のやり方には不満を持っていた。しかし、今では喜多見の下で救命に心血を注ぐ。

蔵前夏梅/菜々緒

MERの看護師。救命救急の知識と経験が豊富。ポジティブで明るい性格。喜多見の右腕として活躍する。幼い娘を持つシングルマザーで、救命救急と病棟勤務を兼務している。

ホアン・ラン・ミン/フォンチー

MERの看護師。ベトナム出身で、日本でより高い看護技術を学ぶため来日。日本語も堪能な努力家。⽇本のアニメや漫画が好き。努力家で、日本の格言も得意。

冬木治朗/小手伸也

MERの⿇酔科医。とても穏やかな性格。かなり優秀な麻酔科医で、病院でもひっぱりだこで、手術にはなくてはならない存在。家族思いで、MERメンバーを温かく見守る。

徳丸元一/佐野勇斗

MER臨床⼯学技⼠で救命士。機械や車を整備している時間が何よりも楽しみ。⼀流の医師、⼀流の医療機器、そして⼀流の技⼠がいて、初めて最高の医療体制が出来上がると常に考えている。

音羽尚/賀来賢人

MERのドクター。厚生労働省の官僚であり、医師という医系技官である。厚⽣労働⼤⾂・⽩⾦の命を受け、TOKYO MERを潰すためにやってきた。冷静で野心家。成し遂げたい理想の医療政策を持っている。MERの存続は彼の判断にかかっている。それが次第に喜多見の考え方に傾倒し…。

赤塚梓/石田ゆり子

東京都知事。報道記者から衆議院議員に、その後、東京都知事になった。やわらかい笑顔で人気のある知事で、初の女性総理大臣に最も近い位置にいる。TOKYO MERを発案、喜多見をチーフに任命したのも赤塚知事。MERの存亡に政治家生命がかかっている。心臓に持病を抱えている。

白金眞理子/渡辺真起子

厚⽣労働⼤⾂。赤塚都知事をライバルとしている超実⼒派代議⼠で、女性初の総理大臣を目指している。赤塚へのライバル心からTOKYO MERを潰すことしか考えていない。元医系技官。

千住幹生/要潤

東京消防庁・即応対処部隊隊⻑で、百戦錬磨のハイパーレスキュー隊。迅速な人命救助を目指しながら、二次災害を引き起こさないことという難しい判断をしている。そのため、喜多⾒と激しく衝突する。しかし、次第に喜多見との信頼関係を築き始める。

駒場卓/橋本さとし

東京都・危機管理対策室室⻑。危機管理のスペシャリスト。指示は冷静で的確で、TOKYO MERの活動をサポートしている。過去にハイパーレスキュー隊で指揮をとっていたため、千住との信頼関係は厚い。かつて現場にいた頃、事故にあい、今は車椅子生活を送っている。

高輪千晶/仲里依紗

東京海浜病院・循環器外科医。世界的に評価されている心臓・血管のスペシャリスト。比奈が尊敬する憧れの存在であり、指導医でもある。喜多見への不満を持つ比奈にアドバイスをしながら、喜多見の命知らずなやり方を批判。実は喜多見の元妻。

深澤陽斗/佐藤寛太

循環器外科研修医。東京海浜病院に勤務。比奈とは同期の友人。MERの不満をこぼす比奈の話をいつも聞いている。

久我山秋晴/鶴見辰吾
厚生労働省医政局長。出世のため、白金大臣の目的「MERを潰す」ことに協力するためは手段を選ばない。

あらすじ

喜多見幸太(鈴木亮平)がテロ組織への関与を疑われ、出動禁止を命じられたMER。そんな中、ある大学で爆破事件が! 救助のため駆け付けた喜多見と音羽尚(賀来賢人)だったが、それは更なる爆破テロを仕掛けたエリオット・椿(城田優)の罠だった。爆弾を仕掛けた校舎内で重傷者のオペを行う2人だったが、SNSの噂を信じ込んだ学生達は喜多見をテロリストと疑い、とんでもない行動に…2人を襲う最大の危機。そしてついに、初めての死者が発生する…!?

[引用元]TBSテレビ「TOKYO MER~走る救急救命室~」公式サイトSTORY

今回は最終章の前編。今まで一名も死者を出していなかったMER。しかし、初めての死者が出てしまう。それが…。

ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第10話の感想 

人混み

SNSの噂

TOKYO MERの解体を願う白金大臣(渡辺真起子)のために、久我山(鶴見辰吾)は「音羽(賀来賢人)が厚労省を辞めることになる」と言って涼香(佐藤栞里)は陥れられ、兄の過去を久我山に話してしまいます。

久我山の悪知恵は、本当にとどまるところを知らない。

どんな生き方をすれば、こんな人間になってしまうのか。あきれてものが言えません。



SNSやネットニュースでは、喜多見チーフ(鈴木亮平)がテロの首謀者ということになっており、赤塚知事(石田ゆり子)が税金を勝手に使って喜多見チーフを助けたことになっている…。

マスコミも市民たちも、今までヒーロー扱いしてきた喜多見チーフを今ではテロリスト扱い。

手のひら返しもいいところです。



ここには、ネットでの噂を鵜呑みにして信用する人々への警告が描かれているのだと思います。

実際にネットで伝わってきたことは、私自身も含めてそれを信じてしまいがちです。

一度流れてしまった噂を打ち消すことは、至難の業。

一人一人が、心を強くもたなければ。



そして、東京海浜病院からは、MERが解体されるか存続されるかが決まるまでMERの活動を一旦停止することと言い渡されてしまいます。

ゆか
ゆか

しかし、喜多見チーフはそれはできないときっぱりと言います。解体が決まるまでは活動は続けるということ。人の命を救うために作られたMER。事件や事故が起これば、今まで通り現場に駆けつけることをやめることはできないのです。

喜多見チーフは、他のメンバーにこれ以上迷惑をかけられないと、自分一人でMERの活動を行うと宣言。

本当に責任感にあふれ、人の命を救うことを最優先している喜多見チーフ。

間違った噂を流されていても、活動を止めることは決してしないのです。

音羽の優しさ

音羽(賀来賢人)は、涼香に喜多見チーフの『空白の一年』については自分が久我山に話したことにしてくれと言います。

口では自分の手柄にしたいからだと言いますが、音羽は涼香を庇っているのです。

涼香は罪悪感に苛まれているようです。

ただ、涼香は音羽を救いたい一心で話してしまったことが、こんな大事になってしまうとは思ってもいませんでした。

喜多見チーフの妹である涼香が告発者となってしまわないように、音羽は自分が久我山ばりの意地汚い人間のふりをして、涼香を助けようとしてくれたのです。

ゆか
ゆか

悪いのは全部久我山。音羽への涼香の淡い恋心を利用して。本当に久我山クズ過ぎて、もう…。

緊急出動命令

関東医科大学の校内で爆発事故が発生。

MERの出動要請がかかります。

しかし、MERには喜多見チーフだけしかいません。

他のメンバーも駆けつけますが、出動することはできないのです。



ただ、MERのメンバーも各科の担当者からMERの活動は自粛するように言われているはずなのですが、出動要請を聞くと体が勝手に動いてしまうようです。

それほど、MERの絆は固く結ばれているのです。

そんな姿にも感動しました。

そして、音羽だけは、監督省庁の人間として一緒に現場に行くと言って喜多見チーフに同行するのです。

こんな人が、自分の手柄のためだけに動くとは到底思えません。

ゆか
ゆか

音羽先生はすごく頭のいい人なので、喜多見チーフに有無を言わせずいつも行動する。そこがまた音羽先生のカッコいいところ。

椿からの連絡

現場に到着した喜多見チーフと音羽先生。

いつものようにケガ人を処置していましたが、危機管理対策室の駒場室長(橋本さとし)から緊急連絡が入ります。

ケガ人を搬送してはいけないと。

テロリストのテリオット椿(城田優)が、接触してきたのです。

そして、その教室の中には「私の協力者がいる」と言って…。

ゆか
ゆか

学生の中に内通者がいるということ。一体誰がどんな風に椿と連絡を取っているのか。学生たちはずっとこんなときもSNSを覗いています。

重傷者は教授と一人の女子大生。

今、外に出ると他の場所で新たな爆発が起き、次は確実に死者がでると椿は喜多見チーフに告げます。

慌てて外に出ようとするケガをしていない学生たち。

普通は、外に出て助けを求め、重傷を負っている患者を運ばなければならないと思うものです。

しかし、そうするとまた新たな被害者が出ることを知った学生たちは愕然とします。



この関東医科大学は、天沼幹事長(桂文珍)が厚労大臣時代に裏金を受け取り、設立にこぎつけた大学だったのです。

そのときの文書をホームページで公表しろというのが椿の要求でした。



天沼…本当にお金、お金なクズ政治家。

ぬくぬくと安全な場所でヘラヘラしているのかと思うと、本当に腹が立ちます。

天沼は絶対に、文書の公表に応じるわけがありません。



5時までに文書を公表しなければ、新たな被害者が出るという椿。

しかし、そんなことより天沼は自分が逃げ切ることしか考えていません。

警察の判断

月島(稲森いずみ)の代わりに指揮をとる警察の南は、3階にいる人間以外を早急に校舎の外に出せと指示。

そして、爆破された教室にいたケガ人と学生、喜多見チーフと音羽を人質にとった椿。

南は、建物の出入り口を封鎖しろと言います。

それは、南が喜多見チーフをテロリストの一味だと信じ込んでいるからです。

椿からは、まるで喜多見チーフが仲間であるかのようなメールが来ます。

それを警察は全て傍受しており、ますます喜多見チーフ自身が内通者であるかのように見せかけられてしまいます。

またSNSには椿の手によって、喜多見チーフが関わっているかのような噂が流され、人質になっている学生たちは疑心暗鬼に。

テロ組織・LP9は、SNSを使って若者たちを煽動するのが常套手段なのです。

ゆか
ゆか

警察までも、椿に振り回され、喜多見チーフを内通者と決めつけています。協力どころか、喜多見チーフをテロ組織の一員として日本の恥だとまで…。

学生たちの心が一つに

そんな中でも、喜多見チーフと音羽先生は治療を続けます。

この大学が医科大学であったことは、不幸中の幸いでした。

彼らも医学を学ぶ若者たちです。

人の命を守ることを教え込まれているはずです。

喜多見チーフが懸命に教授の命を救おうとしている姿を見て、喜多見チーフがテロリストかどうかはわかるはずです。

一部の学生たちは、一旦は喜多見チーフを疑い刃物を突き付け実習用医療教材の部屋に閉じ込めますが、音羽先生に、それならお前らが喜多見チーフがやろうとしていた治療をやれと言われてしまう学生たち。

喜多見チーフを連れてこないと教授の命が危ないのです。

学生の一人で、ずっとSNSを見ていた学生が喜多見チーフを助けに行きました。

彼が内通者っぽかったのですが、どうもそうではなかったようです。

ゆか
ゆか

疑ってごめんw。君は逃げようともしなかったし、ここというときには勇気を出してくれる人だったんだね。

助けられた喜多見チーフは、大急ぎで患者の元へ。

その姿を見て、学生たちは喜多見チーフをテロリストなどではなく、本物の医師だと感じ始めます。

SNSにもそのことを書き始め、周囲の目も少しづつ変わっていきます。

それにしても、みんな、SNS信じすぎ!



そして、学生たちの心は一つになります。

このシーンも、本当に感動的でした。

医学を志す未来の若き医師たちに、期待が持てた瞬間です。

警察の正義

次の爆破予告まであと10分を切りました。

喜多見チーフと音羽先生、学生たちは力を会わせてケガ人を運び出します。

喜多見チーフは人手が足りないと警察に応援を要請しますが、南は犯罪者に協力など出来ないと言います。

喜多見チーフを内通者だと決めてかかっている南に、喜多見チーフはそんなときも相手の立場を理解し「あなた方警察も人の命を救うことを最優先に考えているはずです」と言うのです。

ゆか
ゆか

たとえ今、疑っていても喜多見チーフを信じようと思わせてくれるところはこういうところ。喜多見チーフはやはり「本物」だからです。SNSの幻想に惑わされてはいけません。

教授の次に重傷を負っている女子学生の大杉さんを運んでいるとき、喜多見チーフは「絶対助けます」と言うと、医者は絶対という言葉を使ってはいけないと教えられたと彼女は言いました。

しかし、それは患者さんを勇気づける以上に、自分を鼓舞する言葉なのだと喜多見チーフは答えます。

そして、大杉さんは自分が内通者だったことを告白します。

感染症の拡大、仕送り停止、大学を退学しようとしていたときにSNSで知り合ったのが椿だったのです。

そんな弱みに付け込んだ椿は、大杉さんを仲間に引き入れた…。

LP9はSNSを駆使して、仲間を増やしていく怖ろしいテロ組織だということがさらにわかって来ました。



患者を運ぶ学生たちは、扉が封鎖されていることに気づきます。

しかし、やっと警察が動いてくれました。

これも、喜多見チーフが「警察の正義」に訴えかけてくれたからでした。

封鎖されていた扉を開け、重傷者から運び出せと叫ぶ警察。

そして、容態が急変した大杉さんを待っていたのは、出動を禁止されていたMERのメンバーたち。



このシーンも、本当に感動で涙が溢れました。

やはり、MERのメンバーたちの絆は固く結ばれていたのです。

駒場室長からの「出動禁止されていたんじゃないのか?」と言う言葉に、「私たちは応援されたくてやっているわけではないので」と喜多見チーフの言った言葉を夏梅(菜々緒)さんが繰り返したのがカッコよかった!

そして、大杉さんはMERに命を救われました。

天沼と白金

天沼はやはり不正献金の文書を公開する気などなく、全てを喜多見チーフのせいにするつもりのようです。

何人もの学生たちが、人質になっていてもゲラゲラと下卑た笑い声を上げています。

その醜い姿を見ている白金大臣。

彼女自身も、もう我慢が出来なくなっている様子。

天沼の前では笑っていますが、どう見ても顔が引きつっています。

もう、この官僚と政治家の身勝手で醜い姿に辟易しているのだと思いたいです。

ゆか
ゆか

毎回のことですが、この久我山と天沼は人の命を何だと思っているのか。久我山は出世、天沼はお金。それ以外、考えられないのか。白金大臣ももうそろそろ嫌になって来ているはず。

涼香に接触する椿

椿は、喜多見チーフの妹・涼香(佐藤栞里)が病院から出てくるところを待ち伏せしていました。

そして、フレンドリーに「喜多見先生に命を助けられたものです」と名乗って涼香を安心させます。

涼香ちゃん、いい子過ぎるんよ。



そして、喜多見先生に会いに行くなら頼みたいことがあると言った椿は…。

ゆか
ゆか

もう、嫌な予感しかしない…。

涼香の死

無事、爆破の危機を逃れ、落ち着いた現場。

そこに涼香が喜多見チーフに会いに来ます。

兄の顔を見た涼香は安心して、帰っていきます。

その後姿を見送った喜多見が見たものは、涼香のバッグに入っている水筒。

喜多見は「それを投げて逃げろ!」と叫ぶ。

涼香が椿から渡された水筒は、爆弾でした。

水筒を投げ、逃げようとした涼香ですが、爆弾に吹き飛ばされてしまいます。

結局、5時になりましたが、まだ天沼の文書は公表されていません。

二つ目の爆弾とは、この水筒のことだったのです。



涼香はERカーに運ばれながら、兄に過去のことをしゃべったことを謝ります。

そして、そのまま意識を失って…。

MERのメンバーの懸命な救命が始まります。

「涼香、戻って来い!」と叫びながら心臓マッサージを続ける喜多見。



涼香と喜多見幸太は、子供の頃、海外で両親をテロで失っています。

そのときから二人で生きてきたのです。

喜多見は涼香がいたから、これまで頑張って来れたのです。

しかし、涼香は戻って来ませんでした。

崩れ落ち、悲しみに叫ぶ喜多見。



椿はそんな喜多見に「わかってほしかったんです。世の中は不条理だって」



両親だけでなく、最愛の妹までテロで失ってしまった喜多見。

そして、その妹の命を奪った人間を自分の手で助けてしまった喜多見。

こんな、あまりにも悲痛なことがあっていいのでしょうか。



エリオット椿の過去に何があったのかわかりませんが、テロは決して許されない。



涼香が亡くなったシーンの鈴木亮平さんの演技、圧巻でした。

いつもは冷静な喜多見チーフですが、泣き叫び、これ以上の蘇生は無理だということも判断できなくなって…。

今まではどれだけ危険な状態でも、必ず命を助けて来たMER。

それが、初めて出した死者が涼香ちゃんだったとは、こんなやりきれない悲しみはありません。

次回は最終回ですが、どんな感情で喜多見チーフを見ればいいのでしょう。

ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第10話の感想 最後に

ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第10話の感想でした。

あまりにも衝撃と悲しみが強すぎて、放心状態がしばらく続いたターンでした。

前回の終わりに、予告で「死者1名」となっていましたが、それが涼香ちゃんだったなんて…。

こんな悲しみの中、「TOKYO MER」最終回はどんな結末を迎えるのでしょうか。


以下の記事で、第9話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってください。

【関連記事】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA