ドラマ「顔だけ先生」第2話 感想 主演・神尾楓珠|努力は必ず報われる、んですか?

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こんにちは、はるき ゆかです。



ドラマ「顔だけ先生」第2話の感想です。

今回は、菊玲学園高校の文化祭で恒例の「男前コンテスト」に大問題が発生します。

その「男前コンテスト」に優勝して、ダサいと言われている園芸部をみんなに認めれもらおうとする部長の森戸くん。

しかし、森戸くんが本当に欲しかったのは…。

ドラマ「顔だけ先生」第2話の感想 はじめに

あらすじ

菊玲学園高校はもうすぐ文化祭。賛否あるが、一番の目玉は男子校時代からある「菊玲男前コンテスト」だ。授業中、遠藤が歴史上のイケメンの話をしていると、園芸部の部長・森戸朋也が野菜に顔を書いて『野菜娘』を作っていた。それを見た生徒たちは口々に朋也に「キモイ」「ダサい」「不細工」と言い始め…。

登場人物

遠藤一誠/神尾楓珠
非常勤講師。日本史担当。とにかく自分至上主義な自由すぎる先生。顔はかなりのイケメン。思ったことはすぐに口に出し、生徒たちに影響を与える言葉を投げかけるが…。

亀高千里/貫地谷しほり

二年の学年主任で、生物の教師。遠藤を採用したことで私生活に潤いが出るかと思ったが…。しかし、遠藤という自由主義な人物に触れることで、教師として、人として自分を取り戻していく。

川相公二郎/八嶋智人

教頭。生徒の保護者が最も大切。理事長の印象を良くするために、面倒なことは全て亀高に押し付ける。

小畑友理佳/阿部華也子

英語教師。女子力高め。もともとイケメン好きであったこともあり、次第に遠藤の生き方に影響を受け始め…。

藤島啓介/笠原秀幸

数学教師。物事を計算通りに進めるのが好き。学年主任は、年齢からしても自分だと亀高に嫉妬している。

中村淳/和田總宏

国語教師。実は亀高の前に学年主任を務めていたが、実は…。

早坂優一/三浦涼介

音楽教師。ゲイであることを亀高のおかげでカミングアウトでき、二人は親友。女子力が高く、美容に詳しい。学年主任になって忙しい亀高を心配している。

ドラマ「顔だけ先生」第2話の感想 

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男前コンテスト

菊玲学園高校は、元男子校。

そのため、80年続く「男前コンテスト」が文化祭で毎年催されています。

今年も、既に投票が始まっています。



最近では、反対意見も出始めているコンテストですが、教頭(八嶋智人)は大乗り気です。

学園のイケメンがエントリーし盛り上がる中、亀高先生(貫地谷しほり)は「外見の差別を助長すると他校では禁止され始めていますが…」と教頭に進言します。

今、問題視されているルッキズム(外見至上主義)です。

ゆか
ゆか

確かに、ミスコンなども中止にしている大学など多くなりましたね。しかし、外見だけが全てではないですが、内面が重視されるミスコンも増えたのでそれはそれでいいのではないでしょうか。

アドレスホッパー

遠藤先生は、アドレスホッパーです。アドレスホッパーとは、定住せずいろいろな場所で暮らす人のことです。住所は定まっていませんが、定職を持っている人が多いのが特徴。

園芸部はダサい?

森戸朋也(長谷川慎)は、園芸部の部長です。

校庭の片隅で畑を作り、野菜を育てています。

森戸くんが学園祭で、野菜で作る「野菜娘コンテスト」をやろうと言い出します。



しかし、園芸部は他の生徒から「ダサい」「キモイ」「エンゲロ部」などと悪口を言われています。

園芸部の長峰くんは、そんな園芸部を退部したいと部長の森戸くん言います。

自分みたいなダサくてキモくて不細工な人間は、目立たないように生きるしかないのだと言うのです。

そして、もう一人の部員・吉良くん(大政凛)も、長峰くんと同じことを考えていたと。

ゆか
ゆか

ひどいなぁ…。ダサいとかキモイとか、そういうこという方がダサいわ。イケメンでも可愛くても、そういうこという人間の顔がどれだけ醜いか。

二人が辞めていったあと、園芸部の部室に遠藤先生がやって来ます。

森戸くんも自分のことを野菜に例えたらCランクだと言って…。

遠藤先生は、顔だけはいいと言われるようですが、それを特別うれしいと思っているわけではないようです。

遠藤先生には偏見というものが全くないのです。

よく見たらイケメン

しかし、森戸くんは、よく見たらイケメンです。

磨けは光る玉です。

そして、菊玲学園のメイククイーン・亀高先生に、メイクのやり方を教わり、髪型を整えたら…。

森戸くんはめちゃくちゃイケメンに変身です!



さらに、食事管理と筋トレでスタイルまでよくなっていくのです。

ゆか
ゆか

たまにこういう男子いますよね。ちゃんとおしゃれしたらカッコいいのに、身なりや言動、自分の顔に無頓着でカッコ悪いと思われている残念なイケメン。

クラスの女子たちも、ちょっと見る目が変わったようですが、クールな小野寺さん(景井ひな)は、本当はカッコいいのに今まで努力してこなかっただけでしょと言い放ちます。

JK社長でもある小野寺さんは、いつも冷静なんです。

荒れた畑

ある日の下校時間。

森戸くんは、園芸部の畑で作業をしている長峰くんと吉良くんの姿を見つけます。

しかし、彼らはもう園芸部員ではありません。

森戸くんが自分の見た目を気にするあまり、畑が荒れているのがかわいそうだと二人は思ったのです。

森戸くんは、売り言葉に買い言葉で「部員じゃないのに畑に入るな」と言ってしまいます。



本当は園芸部員だからといって、ダサい、キモイと言われないようにするために頑張った森戸くん。

しかし、大切な二人の部員との溝は深まるばかりです。

ルッキズム反対運動勃発

生徒の中には、やはり「男前コンテスト」に反対の人がいたようです。

ある日の登校時、顔に「ルッキズム反対」と書いた紙袋を顔にかぶせて登校してきた生徒が多数。

「男前コンテスト」が中止になるまで、紙袋を被って登校しようとSNSで呼びかけた生徒がいたのです。

学校中は、大騒ぎです。

職員室では、この事態をどう収拾するのか、頭を悩ませる教師たちが…。

ゆか
ゆか

反対だけど言えない生徒もいたんですね。確かに、嫌な思いをする人がいるならやる必要はないコンテストかもしれません。

見た目で判断しない世界

この騒ぎからPTA会長から電話があり、「男前コンテスト」が中止になりました。

森戸くんは、コンテストで優勝して園芸部をみんなに認めてもらおうとイケメンになるために頑張ったのです。

見た目で判断しない世界を大人は作れないのに、それを子供には押し付ける。

森戸くんの言うことは正論。



そして、やはり吉良くんと長峰くんは、ルッキズム反対運動に参加していました。

その理由は、「部長が負けたら傷つくと思ったから」。

お互いのことを思い合っている園芸部員三人なのに、どんどん噛み合わなくなっていきます。

森戸くんは、園芸部をもっと盛り上げたくて「男前コンテスト」に出るはずだったのに。



亀高先生も、努力は報われないことを知っているのに、それを生徒に押し付けている自分に嫌気がさしています。

努力したからと言って必ず報われるとは限らないことは、大人なら誰もが知っていることです。

それなのに、子供には努力を強いる。

世界は矛盾に満ちているのです。

努力は報われないのがデフォルト

頭を悩ませる先生たちの中で、一人だけ世界を俯瞰して見ている先生がいました。

遠藤先生です。

イライラしている森戸くんをボクシングジムに連れ出し、殴り合うのです。

そして、遠藤先生は「世界チャンピオンになる」と堂々と話します。

毎日ブロッコリーを食べている、ピンポン玉でパンチをよける練習をしている…と、努力とも言えないことを堂々と「努力している」と。

さらに、努力は報われないのがデフォルトだと森戸くんに言います。

そのとき楽しいと自分が思うことを全力でやるのが一番だという遠藤先生。

森戸くんが一番楽しいと思うことは?

イケメンになる努力ではないはずです。



どこかヘンテコな遠藤先生は、本当は誰よりも世界の理(ことわり)を知っているのかもしれません。

ドラマ「顔だけ先生」第2話の感想 最後に

ドラマ「顔だけ先生」第2話の感想でした。

遠藤先生は、本当は顔だけではないのです。

常識や世間体に捕らわれず、自然の流れに身を任せ、自分のやりたいことを信じることが出来る数少ない「大人」の一人。

第2話もいいエピソードでした。

以下の記事で、第1話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってください。

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