ドラマ「顔だけ先生」第3話 感想 主演・神尾楓珠|お金が無いと、人生、詰みですか?

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こんにちは、はるき ゆかです。



ドラマ「顔だけ先生」第3話の感想です。

今回は、いつも寡黙な市川くんが学校を退学することになったと言います。

そして、10年後を想定して同窓会を開いてほしいと。

市川くんの家庭は複雑で、父親は失踪、お母さんは余命宣告をされているのです。

就職先も決まっていたのに、雇えないと言われた市川くんがとった行動は…。

ドラマ「顔だけ先生」第3話の感想 はじめに

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あらすじ

2年B組の市川大輔(櫻井海音)は、家庭の事情で高校を退学することを決意する。母の余命が僅かで高校生活を続けることが難しいというのだ。そんな市川が10年後の自分達を想像して『同窓会』を開いてほしいと最後に願う。クラスメートたちは10年後の自分を想像して…。

登場人物

遠藤一誠/神尾楓珠
非常勤講師。日本史担当。とにかく自分至上主義な自由すぎる先生。顔はかなりのイケメン。思ったことはすぐに口に出し、生徒たちに影響を与える言葉を投げかけるが…。

亀高千里/貫地谷しほり

二年の学年主任で、生物の教師。遠藤を採用したことで私生活に潤いが出るかと思ったが…。しかし、遠藤という自由主義な人物に触れることで、教師として、人として自分を取り戻していく。

川相公二郎/八嶋智人

教頭。生徒の保護者が最も大切。理事長の印象を良くするために、面倒なことは全て亀高に押し付ける。

小畑友理佳/阿部華也子

英語教師。女子力高め。もともとイケメン好きであったこともあり、次第に遠藤の生き方に影響を受け始め…。

藤島啓介/笠原秀幸

数学教師。物事を計算通りに進めるのが好き。学年主任は、年齢からしても自分だと亀高に嫉妬している。

中村淳/和田總宏

国語教師。実は亀高の前に学年主任を務めていたが、実は…。

早坂優一/三浦涼介

音楽教師。ゲイであることを亀高のおかげでカミングアウトでき、二人は親友。女子力が高く、美容に詳しい。学年主任になって忙しい亀高を心配している。

ドラマ「顔だけ先生」第3話の感想 

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お金が無い

市川くん(櫻井海音)は、父親が借金で失踪し、お母さんは病気で余命宣告をされています。

行政に頼る方法もあるのですが、市川くんは今まで母に頼って生きてきた分、これからは一人で生きていきたいと思っているようです。

市川くんの最後の願いは、疑似同窓会。

10年後の自分を想像して、その扮装をしてみんなで集まるのです。



みんな、思い思いの格好で疑似同窓会に参加。



高校生くらいの年齢だったら、自分の将来に大きな夢を持っている子が多いものです。

看護師、アイドル、社長、サラリーマン、ミュージシャン、YouTuber…。

しかし、疑似同窓会を言い出した市川くんはおでこに三角の布をあてて、「俺、死んじゃいました」

ゆか
ゆか

櫻井海音くん、他のドラマでは人気俳優役ですが、本作では母子家庭でお金に苦労する高校生役。市川くんは、どんなときも笑顔で穏やかなのですが…。

宅飲み中の早坂先生と亀高先生

早坂先生(三浦涼介)は、亀高先生(貫地谷しほり)の家では喋り方も服装もありのまま。

お化粧もしているし、女性の言葉遣いでリラックスしています。

亀高先生が生ハムを一本買いしたので、一緒に飲んでいるのですが、亀高先生、遠藤先生(神尾楓珠)のことを変人扱いできませんねw。

いつも、何を食べようか迷ってしまうので生ハムを買ったのだそうですが…。



早坂先生にも「末期よ!」と言われています。

事の発端

事の発端は、遠藤先生の授業中。

市川くんがちょっと時間を欲しいと言って話し始めます。

「自分は、母が死んでしまったら天涯孤独になるので、月曜日から働く。学校は今日で辞める。これからみんなとは違う人生を歩むことになるので、明後日、10年後の自分を想像してここに集まってほしい」と。

あまりにも突然の退学宣言。

今まで市川くんと仲良くしていた友達は、途方に暮れてしまいます。

市川くんはいつもつるんでいた友達にも、自分の家庭のことを一切話していなかったのです。

ゆか
ゆか

クラスメートに心配をかけたくなかったのか、終始笑顔で話す市川くん。余計にその悲しみや苦しみが伝わって来ます。

10年後を想像

亀高先生も遠藤先生も、自分の10年後を想像しています。

遠藤先生は、今のままでいいと思っているようですが、亀高先生は悲惨な未来しか想像できません。

女性の方が、悲観的になるものかもしれませんね。

私も10年後、自分がどうしているかが全く想像がつきません。

結婚はしていないと思いますが、今みたいにお気楽なおひとり様を楽しんでいられるのか…。

本当に想像がつきません。

病気になっているかもしれませんし、最悪、生きているかどうかもわかりません。



話を戻します。

亀高先生と遠藤先生は、10年後結婚していることにしました。

衣装は亀高先生が用意して、亀高先生好みに遠藤先生をコーディネートするのです。



そこに冒頭のシーン。

頭に三角の布を当てた市川くんが登場します。

市川くんはずっと朝から10年後の自分を想像していたら、10年後には死んでいる自分しか想像できなかったと。

それを笑顔で話す市川くん…。



他の生徒たちは楽しそうな10年後を思い描いているのですが、遠藤先生が突然、現実的な話を始めます。

YouTuberの大変さ、彼女が看護師だったら生活のリズムが違い破局しているかもと。

そして、平和な高校生活を送るみんなと市川くんの違いは、黙っていても食べ物が出てくるのが当たり前の人と自分でご飯を作らなければならない市川くんが同じなわけがないこと。

ゆか
ゆか

鋭い、遠藤先生。やっぱり、遠藤先生は世界の理を理解している数少ない人なのかもしれませんね。

恵まれた環境

市川くんは、こんな恵まれた環境は高校生までだと言います。

これからあと10年後、この環境にいられる人などほとんどいないでしょう。

生活に疲れ、人間関係の軋轢に苦しめられ、それでも生きていかなければならない…。

ずっと高校生でいたいと思った人がいなかったことが、市川くんは残念だと言います。



みんなは、今、とても恵まれた環境にいます。

いつでも友達になれそうな人が側にいるのは、今だけかもしれないのです。

市川くんと遠藤先生は、考え方が似ています。



そんな話をしていると、市川くんにお母さんが危篤状態だという知らせが。



お母さんのお葬式もとても質素なものでした。

亀高先生は、出来れば高校を辞めずに続けてはどうかと市川くんに言いますが、遠藤先生は市川くんが自分で考えて選択したことを尊重すべきだと言って…。

ゆか
ゆか

まだ高校生なのに、人生を達観しているような市川くんは、本当にそれでいいと思っているのでしょうか。もっと怒ったり、妬んだりしてもいいのに。それをする気力もないということでしょうか。

しゃぼん玉製造機

市川くんは、お母さんのお葬式を出した後、雇われることになっていた職場に行くと「やはり、君を雇えない」と言われてしまいます。

自暴自棄になった市川くんは、突然、のんきに高校生活を送っている元クラスメートたちが憎くなり、ナンプラーを入れた液体でしゃぼん玉を作って学校中に飛ばすのです。

匂いがひどい。



仕事が出来なくなった市川くんはかわいそうですが、ナンプラーを入れたしゃぼん玉を飛ばすという発想に、ちょっと笑ってしまいました。

それに、しゃぼん玉製造機を作ってしまえる技術、これは…。

生きることが好き

完全に気力を失った市川くんは、一人、家に閉じこもっていました。

そこに、遠藤先生がやって来て、しゃぼん玉製造機を貸してほしいと。

これで、無添加の石鹸とオキアミの飼料を混ぜて魚の寄せ餌にして、釣りをするのです。

遠藤先生は、これなら海も汚さないしと。



遠藤先生は、今まで好きに生きてきたようで、本当はやりたくないこともやってきたはずです。

市川くんは、遠藤先生にそれを聞くと「僕は生きることが好きだから、それだけで好きなことしかしていない」と答えます。

ゆか
ゆか

この言葉、遠藤先生が言うから信じられる。『生きることが好き』。何て素敵な言葉でしょう。

そんな二人の元に、亀高先生がやって来ます。

市川くんの就職先を探してくれていたのです。

このしゃぼん玉製造機を見せると、興味を示してくれた工場がありました。



市川くんは、遠藤先生と亀高先生の優しさに触れ、初めて涙を流します。

友達の前で堂々と笑っていられる自分になりたいと泣きながら亀高先生に告げた市川くん。

市川くん、強がらずに本心をさらけ出して泣くことが出来て、本当に良かった。

ゆか
ゆか

私も好きなように生きられない時期が長かったけど、遠藤先生みたいに「生きることが好き」と堂々と言えたらいいなと思います。

ずっと友達

仕事が決まった市川くんは、自分の働いたお金でいつもみんなで行っていたハンバーガーショップで、ポテトのSサイズだけではなく、ハンバーガーセットを頼みます。

そこに、いつも一緒だったクラスメートたちが現れます。

高校時代の友達が、いなくなること前提にするのは悲しすぎます。



私は、本当の友達は学生時代に知り合った人の方がずっと多いですから。

ドラマ「顔だけ先生」第3話の感想 最後に

ドラマ「顔だけ先生」第3話の感想でした。

本作のタイトルはなぜ「顔だけ先生」なのでしょうか。

「顔もいい先生」でもよかったのにと思うほど、遠藤先生はいい先生です。

自然に彼の口から出てくる言葉に、生徒たちは勇気づけられ生きる望みを与えられています。


以下の記事で、第2話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧になってください。

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