ドラマ「最愛」最終回 ネタバレなし感想 主演・吉高由里子|双方向に向かう感情

こんにちは、はるき ゆかです。



ドラマ「最愛」最終回の感想です。

最終回で、全ての謎が明かされます。

今まで思っていたことと事実が異なっていたり、感情がいろいろな方向に揺れ動きました。

切なく悲しい結末ですが、ただそれだけはない素晴らしいドラマでした。

ドラマ「最愛」最終回の感想 はじめに

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あらすじ

ついに、すべての真実が明らかに…!

それぞれの最愛…そして梨央が下す決断とは――?

[引用元]TBSテレビ「最愛」公式サイトSTORY

登場人物

朝宮梨央/吉高由里子
高校三年生当時、白山大学陸上部寮夫の娘。明るく誰からも愛される性格。陸上部の大輝に初めての恋心を抱いていた。将来の夢は新薬開発。弟の優とは異母姉弟。現在は「真田ホールディングス」の子会社「真田ウェルネス」の社長。バイオベンチャーを買収し、念願の製薬事業に乗り出す。

宮崎大輝/松下洸平

白山大学三年当時、陸上部のエースだった。陸上部の寮住まいで面倒見のいいさわやかな青年。寮の看板娘である梨央に恋をしている。現在は警視庁刑事部捜査一課の刑事。梨央とは15年ぶりに再会を果たす。

朝宮優/柊木陽太

梨央の弟。興奮すると記憶の一部を失うという記憶障害を持っている。異母姉の梨央のことが大好き。

朝宮達雄/光石研

白山大学陸上部の寮夫。梨央と優の愛情あふれる父親。陸上部員たちにとっても父親的な存在。梓と離婚後、秋子と再婚し、優が生まれる。15年前、クモ膜下出血で突然この世を去った。

真田梓/薬師丸ひろ子

梨央の母。「真田ホールディングス」の社長として、不動産やホテル事業を展開して成功させたやり手。達雄とは梨央が三歳のときに離婚。息子の政信を引き取り、達雄が梨央を引き取った。現在も「真田ホールディングス」の社長で、明るい性格から求心力のある社長だが、事業拡大のためには手段を選ばない。娘の梨央に子会社を任せている。

加瀬賢一郎/井浦新

真田家の番犬と言われる弁護士。東大法学部を首席で卒業。「真田ホールディングス」の法務部に所属し、梓の指示でときどき梨央の様子を見に行っていた。現在は梨央が社長を務める「真田ウェルネス」の弁護士。様々な方法で梨央をフォローしている。

長岡恵/茅島成美

達雄の再婚相手の秋子の母。秋子が亡くなってから梨央と優の面倒を見ていた。

真田政信/奥野瑛太

梨央の兄。プライドが高く、上京した梨央には冷たく当たる。現在は「真田ビジネスサービス」の社長。自分ファーストなタイプ。梨央にはライバル心を持っている。

渡辺康介/朝井大智

白山大学大学院生。薬学部。長嶋の友人でよく寮に出入りしている。突然失踪し、15年後白骨遺体で発見される。

渡辺昭/酒向芳

康介を男で一つで育てたシングルファーザー。妻とは離婚。現在は失踪した息子の康介を15年間探し続けていたが、山の中で発見された白骨遺体が康介だと判明。その10日後、本人も遺体で発見される。

長嶋透/金井成大
白山大学三年の陸上部員。

藤井隼人/岡山天音

白山大学陸上部の二年生。現在は富山県警刑事。大輝を手助けする。殺人事件と梨央の関係に苦悩する大輝の唯一の相談相手。

青木菜々/水崎綾女

白山大学陸上部のマネージャー。

高城隆之介/菅原健

白山大学陸上部の三年生。

山尾敦/津田健次郎

警視庁捜査一課係長。大輝の上司で、観察眼が鋭く部下から信頼されている。

桑田仁美/佐久間由衣

駒沢署の刑事。若い女性警官から慕われている姉御肌の女性。大輝とコンビを組み、殺人事件を捜査する。

後藤信介/及川光博

「真田ウェルネス」の専務。「真田ホールディングス」の古参社員で、次期「真田ウェルネス」の社長候補だった。梨央を敵対視する。

児島彩夏/宮下かな子

梨央の秘書。

橘しおり/田中みな実

フリーのノンフィクションライター。元新聞記者で、記者クラブ賞を受賞するほどの実力を持つ。「真田ホールディングス」の闇を追う。

情報屋/高橋文哉

後藤の指示で梨央の素行や情報を探る情報屋。実は梨央の弟の優の仮の姿だった。

ドラマ「最愛」最終回の感想 

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結末は、とても意外なものでした。

前回までは、藤井刑事(岡山天音)の発言から大輝(松下洸平)が渡辺康介の遺体遺棄に関わっているのでは?と思わせられていましたが…。



共犯者が誰だったのかは、ぜひ、本作最終回を観ていただきたいと思います。



切なくて、悲しくて、しかし、やっぱりそうだったのかと思わせてくれる結末です。

そして、人の命の大切さはわかっていても、どうしてもその共犯者に共感を覚えてしまうのです。

特に、渡辺昭(酒向芳)の死に関しては、女性はそう感じてしまうと思います。

渡辺昭も、同情する部分がこれまでありましたが、性犯罪被害者の女性に対する侮辱的な言葉を吐いていた昭は、実はやはり最低な男でした。



私が本作の最終回で最も強く感じたのは、橘しおり(田中みな実)のことでした。

彼女の人生は渡辺康介から受けた性犯罪の被害で、全てが狂ってしまったのです。

それさえなければ、その才能からジャーナリストとして成功し、梨央(吉高由里子)のように名声を得ていた可能性は十分あったと思います。

橘しおりの死は、結局は事故でしたが、あんなひどい死に方をすることもなかったはずです。



渡辺昭は、おそらく橘にもあの侮辱的な言葉を浴びせかけていたのは想像に難くありません。

どの口で「康介にも未来があったはず」「誘ってくる女が悪い」などと言えるのでしょうか。

康介が性犯罪を繰り返すような人間でなければ、どれだけの人が普通に幸せになれたでしょうか。



康介があんなことをしなければ、梨央と優(高橋文哉)、そして父の達雄(光石研)もこんな悲しい過去を背負うことはなかったのです。

まだ小さな子供だった優の心にも大きな傷を残してしまいました。

さらに康介は、学生寮に違法薬物を持ち込み、学生たちの就職内定が取り消しになったり、逮捕されたり…。

死んでいい人間はこの世にはいませんが、康介という人間が存在しなければもっと平穏な日々が訪れていたはずの人間は多数いました。



しかし、康介は陸上部でもなかったのに、どうして陸上部の寮や合同合宿にまで出入りしていたのかは最後まで解明されなかったのは不思議ですが…。



本作は、ミステリーでもあり、ラブストーリーでもあり、ヒューマンドラマでもありました。

大輝と梨央は、明確には描かれていませんでしたが、困難を乗り越えながらも幸せな未来が見えた気がします。

そして、優も病気が治り、おそらく大学にも合格して弁護士になるでしょう。



私は、女性として、やはり橘しおりがあまりにも悲しかった…。

梨央と再会して、沈む太陽を見ていたしおりの悲しい瞳を忘れることが出来ません。



大輝と梨央の幸せには心が和みましたが、やはり切なく苦しさも感じるラストシーンで、感情がいろいろな方向に動かされる、素晴らしいドラマでした。

久しぶりに第1話からもう一度見返したいと思ったドラマです。

ドラマ「最愛」最終回の感想 最後に

ドラマ「最愛」最終回の感想でした。

ネタバレはなしで書いたつもりですが、ぜひ最終回をみなさん自身で見ていただきたいです。

素晴らしいドラマでした。


以下の記事で、第9話の感想を書いています。
よろしければ、併せてご覧ください。

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